起業時のホームページに必要な2つの要素とよくある5つの失敗例

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: 山本 慎太郎

ドリームゲートアドバイザーの山本 慎太郎です。ホームページ制作歴25年、検索エンジン対策に強いサイト構築を得意とし、総合的なウェブコンサルティングを行っています。

開業や起業をする準備の1つとしてホームページ制作は重要です。

昔と比べると簡単にホームページを作れるようになった半面、簡単に作れるからこそ、「問い合わせが来ない」「アクセスが伸びない」「更新できない」といったように失敗する事例も多くあります。

この記事ではこれから起業や開業をする時に作るホームページについて、失敗しないために気を付けるべき3つのポイントをお伝えします。

  • 起業時のホームページ制作のコツ
  • 制作時によくある5つの失敗例
  • ホームページ制作にかかる費用の目安

この記事を読めば、あなたの起業を成功させる「商品が売れる」「人が集まる」ホームページを作れるようになるでしょう。

起業時に必要なホームページの要素とは

ホームページをどうやって作るかを考える前に、ホームページの目的を明確にしておきましょう。

一般的には、以下の2つの目的のために作ることが多いです。

1.事業の内容を伝えるため

ホームページには名刺やチラシと同じように、どんな事業を行っているのか、どんなサービスを提供しているのかをアピールしましょう。

ページにアクセスして見てもらえば、一目で事業内容が伝わるようにします。起業したばかりの場合は誰もあなたの事業を知らないので、特に重要です。

文字だけでなく、図や表、写真や動画を活用してわかりやすく伝えるのがおすすめです。

2.集客をするため

ホームページをうまく活用できると、自動的に見込み顧客を集めることができます。

読者に役に立つ情報を提供しているページは、検索エンジンで見つけてもらえ、あなたのサービスを知ってもらうことにつながります。

ブログやコラムのように情報を発信し、興味を持ってもらった読者にはメルマガ登録などをしてもらうことで、自動的な集客ツールにもなります。

 

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起業時のホームページ作成でよくある5つの失敗例

実は、ほとんどのホームページは上記の2つの目的を達成するのが難しいです。少しでも起業を成功に導くため、よくある5つの失敗例を紹介します。

これら5つの失敗を避けることができれば、ホームページの成功にぐっと近づきます。

失敗①デザインにこだわり過ぎてしまう

起業家は事業への思い入れが強いため、ホームページのデザインにこだわりすぎて、サイトに訪問する読者にとって使いづらくなってしまう場合があります。

具体的には以下のような例です。

  • おしゃれな動画を見せたい→ページの表示が重たくなる
  • かっこいいフォントを使いたい→読みづらくなる
  • 変わったデザインにしたい→どこをクリックするのかわかりづらい

伝えたいことばかりを前面に出すのではなく、読者に伝わりやすいデザインにしましょう。

参考になるページを探したり、第三者に見てもらって客観的な感想を聞くのもおすすめです。

失敗②ページを更新しづらい

ホームページは制作して終わりではなく、完成してからも記事を更新していく必要があります。そのため、作る時から更新することを前提とし、更新しやすい構成にしておきましょう。

具体的には、更新する部分と更新しない部分を分けておくのがおすすめです。

(例)

  • 更新しない部分:会社概要、事業内容、お問合せページなど
  • 更新する部分:お知らせ、ブログなど

失敗③アクセス数が増えない

どんなにデザインも構成もいいホームページができても、ページのアクセス数がなければ意味がありません。

ほとんどのホームページが失敗する最大の要因は、アクセスを獲得できないことです。

ページ数がたくさんあっても、何百万円かけて作っても、アクセス数が全然増えないホームページがたくさんあります。

一般的なサイトがアクセスを獲得するのはGoogleなどの検索エンジン経由です。検索結果の上位に表示されるページがアクセスを獲得できますが、1ページ目に表示されるページは無数にあるページの氷山の一角です。

2ページ目以降に表示されても、検索エンジン経由でのアクセス獲得は期待できません。検索エンジン経由でのアクセスを増やすには、検索エンジン最適化(SEO)が必要です。

失敗④問合せがこない

問合せが来ることを期待してホームページを作る方が多いのですが、実際にはほとんど問合せがこない場合があります。

アクセス数が多くても問合せが1件も来ない、ということがあります。

問合せをする可能性が高いユーザーを集客できないと、アクセスが多いのに問合せがゼロということになります。

問合せを増やすページを作るには、ホームページを作る前から集客のためのページと、そこから問合せまでの導線を意識して作るのがコツです。

失敗⑤追加の費用が増えてしまう

ホームページは作って完成ではなく、継続的に更新やメンテナンスが必要です。ページを追加したり変更する場合に、どのくらいの金額がかかるのかを初めに確認しておきましょう。

せっかく作ったホームページを更新する度にお金がかかるからといって、更新を控えてしまうのは勿体ないのでランニングコストも見込んでおきましょう。

内容によっては記事作成をライターさんに依頼することもできます。

オウンドメディアのように頻繁に記事をアップしていくのであれば、記事作成にかかる予算も制作時に検討しておきましょう。

起業時に必要なホームページを低コストで作る方法

起業してこれからホームページを作るならWordPress(ワードプレス)を使って作るのがおすすめです。

WordPressとはサーバーにインストールして使う無料のソフトのことです。世界の大半のウェブサイトはWordPressを使って作られています。

昔はホームページを作るにはHTMLや専用の制作ソフトを使って作っていましたが、WordPressを使うと簡単に作ることができます。

制作会社に依頼する方法

起業時は自身の時間を確保するのも大事です。手っ取り早くホームページを完成させるなら、専門の業者に制作を依頼する方法がおすすめです。作った後のページの更新やメンテナンスも依頼できます。

十分な予算がある場合は、専門の制作会社に依頼するのがおすすめです。

制作会社の独特な作り方で作ってしまうと後々のメンテナンスが大変になるので、制作会社に依頼する場合もWordPressをベースに制作してもらいましょう。

クラウドソーシングできるサービスを使うと、フリーランスのエンジニアなどに手頃な料金で発注することもできます。

制作会社で働いている個人が副業として請け負っている場合もあるので、クオリティを下げずに割安な価格で発注できます。

自分で作る方法

ホームページを作ったことがない初心者でもWordPressを使うと簡単に作ることができます。

レンタルサーバーの申込み時に、自動的にWordPressのインストールまで行ってくれるサーバーを選ぶと約10分でWordPressの設置が完了します。

費用を抑えて自分の思い通りに作りたい方におすすめの方法です。

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ホームページ制作にかかる費用の目安

ホームページの制作費は格安なら数万円~、高いと数百万円まで差があります。

制作を依頼する内容とかかる費用の目安は次の通りです。

方法

費用の目安

全てオリジナルデザインでの制作会社に依頼する場合

20万円~数百万円

テンプレートを使って制作会社に依頼する場合

10万円~50万円

テンプレートを使ってフリーランスに依頼する場合

3万円~30万円

ショッピングサイトを制作会社に依頼する場合

50万円~

ページ数やページのボリューム、デザイン、機能などによって金額が異なります。

ホームページ制作を依頼する場合の注意点

ホームページ制作を依頼する業者を選ぶ場合、以下の点に注意して選びましょう。

自社の商品やサービスを理解してくれるか

制作会社には、自社の商品やサービスの特徴をしっかり理解して作ってもらうようにしましょう。

特に過去に同じ業種のサイトを制作した経験がある場合は、過去のデータを参考にできるので有利です。

安さを売りにしている制作会社や、デザインを売りにしている会社もあります。何が得意な制作者なのかを見極めて発注しましょう

制作後の管理や改善もできるか

ホームページは作って終わりではなく管理、運用をしていくものです。

特にページを公開してから、ページを訪れるユーザーの反応をみて改善していくことも重要です。

保守管理以外にも、ページの改善すべき点についてアドバイスをもらえるかも、制作者を選ぶポイントです。

契約内容を十分に確認する

ホームページを作ったあとの管理や、継続的な契約をする場合、主に解約する時の条件も含めて事前に確認しましょう。

料金を月々支払う契約の場合、最低契約期間を確認するのも重要です。

契約を終了する場合、制作したサイトを他の管理者に引き継ぐことができるのかといった点や、制作したコンテンツの著作権はどちらにあるのか等、しっかりと契約を交わして確認しておきましょう。

特に独自ドメインの契約は、自社の名義にしておくのがおすすめです。

よくある質問

Q:ホームページを無料で作る方法はありますか?

A:無料ブログなどのサービスを使えば無料でも作れますが、おすすめしません。独自ドメインを使ったホームページは無料では作れません。

Q:独自ドメインはどんなものがおすすめですか?

A:ドメインは空いていれば、どんなドメインも取得できます。

これから起業するなら多くの人に覚えてもらえるよう、できるだけ短く、会社名やサービス名を含めたドメインがおすすめです。

名刺に記載したり、メールアドレスにも使うことを想定して選びましょう。

取得料金が格安でも、2年目以降の更新料が高額に設定されているドメインもあります。また、ドメインはずっと使うので更新料も確認しておきましょう。

日本国内で登記している会社、または6ヵ月以内に登記予定の場合のみ「.co.jp」を取得できます。

Q:会社設立前に作った方が良いですか?

A:事業内容が固まっていれば会社設立前からでも準備できます。「.co.jp」も仮申請をすれば設立の6ヵ月前から取得することができます。

Q:サーバーは制作会社に契約してもらった方がいい?

A:制作後の更新やメンテナンスを制作会社に依頼する場合は、その会社にサーバーの管理も含めて依頼するのがおすすめです。もし制作のみを依頼するのであれば、サーバーの契約者はあなた本人にしておいた方がいいです。

最後に

  • 起業時に必要なホームページの目的を明確にする。
    なんのためのホームページなのかを確認しましょう。
  • 制作は業者に依頼する方法や自分で作る方法もある。
    無料でホームページを作る方法もあります。
  • 作った後の更新やメンテナンスも重要です。
    アクセスを増やしたり分析をしてビジネスに役立つホームページにしましょう。

起業のためのホームページを作る上で困ったことや分からないことがあったら、いつでもご相談ください。初回メール相談は無料です。

執筆者プロフィール:山本 慎太郎

ホームページのことなら山本アドバイザーへ。起業する際、サイトの制作・運営は重要なものになっています。アクセス解析やサイト支援を力強くバックアップしてくれます。

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