やさしい企業会計 Vol.18 経営者の時間を経費換算し、効率的に使う

会計・ファイナンス

執筆者: ドリームゲート事務局

自ら事業を経営するような人は、何でも自分でできる人が多いように感じます。そのため、他の人に任せるよりも自分でやったほうが早いといった理由で、他の人に任せるということが苦手な方が多いのではないでしょうか。しかし、一人でできることには限界がありますから、他の人の力を上手に借りることが大切になります。そのためには、まず、経営者自身の時給に目を向けてみるとよいでしょう。

経営者の時給はいくらかという発想を持つ

 「経営者の時給」といっても、そもそも経営者の給料は時給で決めているわけではないでしょうから、ピンとこないかも知れません。

 経営者の時給とは、
 経営者の月給÷社長の労働時間
 であると考えればよいでしょう。

 例えば、月給100万円をもらっているとしたら、
 100万円÷約160時間
 で、時給は6,250円になります。

 つまり、経営者は、常にその時給に見合うお仕事をしていなければ、時間と経費の無駄遣いということになるわけです。

 だから、「がむしゃらに働け」と言いたいわけではありません。あくまでも、無駄遣いをしないことが重要だということです。

 

目に見えない損得を考える

 例えば、経営者以外でもできる経理データの入力作業などを考えてみるとよいでしょう。

 経営者が入力作業に1日費やしたら、
 6,250円×8時間=5万円
 です。

 一方、会社の規模にもよりますが、外注業者に頼めば、毎月2、3万円で作業をしてもらえるでしょう。

 そうだとすれば、
 経営者が実施すると、実質5万円
 外注にお願いすると、3万円
 ということであり、経営者自らがこの作業を実施することにより2万円の損をしていると考えることができるわけです。

 実際には、経営者は時給以上の働きができる可能性がありますから、損害はもっと大きいかもしれません。

 もちろん、外注に頼めば余計にお金が必要になりますから、計算上だけの話ですべてを決定することは危険でしょう。

 しかし、社長は、安く済む仕事は他の人に任せ、自分にしかできない付加価値の高い仕事をするという発想が大切になるのです。

 

経営者の時間をより有効に使うことが大切

 業務によっては、他人に頼めない仕事もあります。

 私個人の意見としては、経理業務はあまり外注に頼むべきではないと考えています。

 しかし、経営者は単に「外注に2万円払うのがイヤだな」と考えるのではなく、「その分、1日自分の時間を確保して、より付加価値の高い仕事をする」という発想を持たなくてはならないのです。

 このように、企業における業務の価格がいくらになるのかを冷静に把握し、従業員や外注にできることはどんどん任せていくことが、結局は大きな儲けにつながっていくのです。

 経営者自らが動きすぎることで、実は見えないロスがあるかも知れない、という発想を持つことが大切なのです。

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