1年半で520万社が掲載! サービス選びで失敗しない専門業者ポータルサイト「サーチズ」

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: 清水 智

サービス選びの不安解消! 良質な企業情報を520万社も集めた“専門業者ポータルサイト”
展開している事業内容・特徴

searchies1仕事を進めるなかで、何らかの業者を探すために、電話帳をペラペラめくる……。そんなやり方、今は昔。まずは、ネットで検索するのが当たり前の時代になってきた。

しかし、条件に合った専門業者を探し当て、問い合わせをすると、接客に不慣れな担当者に対応されて不愉快な思いをしたり、質の悪い業者にだまされて失敗……。そんな経験をした人も多いのではないだろうか。

今回紹介するのは、「サービス選びで失敗したくない人のためのサービスガイド」をコンセプトとするポータルサイト「サーチズ」だ。

「サーチズ」では、自社のサービスに誇りを持つ専門店・専門企業とユーザーとのマッチングの場を提供している。2010年8月にサービス開始し、現在では169もの業種の中から、さまざまなサービスを、都道府県別・キーワードで検索し、問い合わせすることができる。

基本的にマッチングサイトの多くは、マッチングフィー(仲介料)で成り立っている。しかし、「サーチズ」は、より多くの企業に掲載してもらうことを目的としているため、本来であればわざわざサイトをつくらない業種でも積極的に掲載。さらに、企業の掲載が無料ということもあり、同様のポータルサイトに比べて大量の企業がラインナップされている。

具体的にいうと、夫婦で経営しているような「パパ・ママ店舗」の規模までカバーしており、企業情報以外にも、求人やイベント・セミナー募集の掲載も可能だ。2010年8月のスタート以来、掲載件数は2013年1月現在で520万社以上というから、その急成長ぶりには驚かされる。今や、1カ月に100万~300万件ものアクセス数を誇る巨大サイトなのだ。

広告掲載企業からの会費(月1980円)とサイトに掲載するバナー広告費が主な収益源。バナー広告を導入することは当初予定していなかったが、運営開始後に広告会社から「バナー広告を載せさせてほしい」と直接連絡があり、現在では大手広告代理店との直接取引も行っている。

せっかくなら大きなサイトをつくりたい。実験的に始めたところ大当たり!
ビジネスアイデア発想のきっかけ

searchies2「サーチズ」を運営元している株式会社KSパートナーズの事業内容は、クライアント企業のWebビジネスサポートだった。担当しているサイトのほとんどが数万以上のアクセスがある大きなサイトばかり。ここで培ってきた経験を生かさない手はないと、「せっかくなので、自分たちもとにかく大きなポータルサイトをつくってみよう」と思ったのが「サーチズ」開発のきっかけだったという。

当初、具体的なマネタイズ手法は考えおらず、「ポータルサイトをつくることで得たノウハウをフィードバックできればいい」程度に考え、開発をスタートした。

そして、最初につくったのはピアノ調律師の検索サイト。そこから「サーチズ」はスタートしている。その後、廃品回収や動物霊園など、専門店ごとにサイトを増やしていく。KSパートナーズの代表である熊野氏は言う。「しかし、サイト数が20を超えたあたりで、維持や管理・運営に手が回らなくなってしまった……」。

その結果、20超のサイトを1つにまとめたポータルサイトとしてリニューアル。それが現在の「サーチズ」の原型といえる。

それでも、開発費などの予算が大幅にオーバーし、開発をあきらめかけた時もあったそうだ。サーバー構築からプログラムの組み方、DBのつくり方など、すべてを複合的に考えていなかったため、表示速度が遅くなったり、ひどい時にはサーバが停止してしまうこともあったという。

しかし、そうした失敗を乗り越えられたのは、付き合いのあるプログラマーたちのおかげ。「自分たちでは到底処理しきれないことに対し、彼らから的確なアドバイスをもらえたからこそ、今がある」と熊野氏は実感している。

現在は、サーバ停止を防止するため、複数台のサーバに負荷分散できる仕組みを構築。見込みを超える多数のアクセスが集まってきているが、そうした大量のアクセスにも耐えられるようになっている。

現在ではシステムもある程度できあがり、余裕が生まれたため、それぞれの掲載企業の専用ダイヤルを設けるなどのサポートも。また、掲載企業の担当者と個別に会ったり、あるいはセミナーを開催したりして、実際のユーザーと積極的にコミュニケーションを取るようにしている。さまざまな人との出会いのなかで、「こんなことやってみてください」という声を直接聞き、実際に反映させた企画もあった。

「サーチズ」の運営について、熊野氏は、「とにかく楽しむことを大切にしている」と言う。それこそ思いついたことは次々と試して実験しているため、まるで自分の遊び場のような感覚。今も、「使いづらい」「わかりにくい」という声が届くそうだが、熊野氏は、たくさんの課題のなかから、“面白そう”という点を探しながら、今日も「サーチズ」を進化させている。

目指すは1億アクセス! 日本人全員にアクセスしてほしい
将来への展望

現在、「サーチズ」で生まれている多くのマッチングは、BtoCもしくはBtoBビジネスである。しかし、今、CtoCビジネスが盛り上がっている。熊野氏の2013年の目標は、「『サーチズ』を個人がより楽しむことができるサイトにすること」だ。

「すべての人がビジネスを持っている社会づくりに貢献」。これが同社の目指す未来。アフィリエイトから起業、週末起業、副業など、その形態はさまざまだが、現在の仕事に“+α”の収入源があることが当たり前になる社会を実現したいと本気考えている。

熊野氏の狙いは、副業でサイト運営をしている人たちも気軽に「サーチズ」に掲載してみようと思ってもらうこと。だが、週末だけ料理教室をしている人に「『サーチズ』に掲載してみませんかとお願いしたところ、「趣味の延長なので……」と断られてしまったという。

そこで気づいたのは、「日本人の奥ゆかしさ」。副業で片手間にやっていることを「専門」と言うのはおこがましい……そう考える人も多いのかもしれない。しかし、そうした人たちも専門店として網羅していきたい。そのために、今後は地域密着サービスや、海外からの情報などを、ブログのようなかたちで気楽に掲載できるようにしていき、個人で専門店を営む人たちにとっても掲載しやすい環境を整えていく計画だ。

また、さらに先の目標としては、日本人全員が1カ月に1度サイトにアクセスするサイトの実現だ。その思いを込めて熊野氏は、「1億のアクセスを早く達成したい」と語ってくれた。

株式会社KSパートナーズ
代表者:熊野 賢 スタッフ数:3名
設立:2000年5月(サーチズの開始は2010年8月) URL:http://www.searchies.jp/
事業内容:
インターネット集客コンサルティング
ポータルサイト運営ビジネスブログ構築・制作
ビジネスブログに関連したセミナーの企画・運営・講師派遣

当記事の内容は 2013/1/24 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

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