元手ゼロ!わずか6時間で資金調達!非常食の自動配達サービス「yamory(ヤモリ)」

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

月額980円を払うだけで、半年ごとに3日分の非常食が自動的に届く新サービスが大人気!
展開している事業内容・特徴

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月980円払うだけで、いつでも非常食が手元に届くというサービスが、今、じわじわと注目されている。非常食定期宅配サービスの「yamory」は、月額980円で、半年ごとに3日分の非常食が自動的に届くというサービスを展開している。

「yamory」のビジネスモデルはいたってシンプル。会員から会費をいただき、半年ごとに非常食のパックを送付する。非常食が届いた時には、古いものを食べてもらう。これで常に新しい非常食のセットが維持される。

東日本大震災以降、いざという時のために水や食料を買いだめしている方も多いだろう。あるいは会社のデスクの下に非常食が詰まった防災リュックが転がっている方も多いのではないだろうか。しかし、購入した非常食を定期的に見直して買い直すことをする方は少ない。

非常食であるにもかかわらず一度購入した後ずっとしまったままになっていると、いざ必要な 時には消費期限が切れており、本来の役割を発揮できなくなっている……。これではイザという時に役に立たない。そうした問題を解消してくれるのが「yamory」だ。届けられる非常食は栄養バランスを考慮した内容で、さらに非常食を温められる発熱剤付きもセットもある。

定期的に非常食が届くので、防災意識もその際に喚起される。いつか来る震災への意識・備えを、自然と認識させることも同事業の狙いの一つである。

2012年2月8日からスタートしたばかりのサービスで、初回は100セット限定ということだったが、早くも完売直前となっており、さらに企業から数百個から数千個単位の引き合いや見積依頼まで届いているという。

また、同サービスの売り上げの一部は、ハタチ基金(東日本大震災孤児の奨学基金)に寄付されるようになっている。これは、非常食による防災サービスを購入し、継続的な復興支援にもつながる事業設計で、コンセプト設計時からそうしようと考えていたという。

お金がないなら知恵を出せ! 元手ゼロでスタートした新事業!
ビジネスアイデア発想のきっかけ

yamory2「yamory」を立ち上げた古川由己氏は、2011年3月に東京大学工学部を卒業しその後、ている。同大学院に進学したが、3月11日に東日本大震災が発生。大学院は休学し、5月には南三陸町でのボランティアに参加した。

そのボランティア活動のさなか、農家の方に「1週間も外部との連絡が取れず、孤立していた」という話を聞いて、「これがもし東京だったら……」という想像を巡らせていくなかで、この事業アイデアを思いついたという。

その後、たまたま再開した小学生時代からの友人である古池氏(「yamory」の立ち上げメンバーの一人)に、そのアイデアを話したところ大いに盛り上がって、「これは事業としても成立するかもしれない」という確信が芽生えた。実家がある京都に戻った古川氏は、古池氏と二人で事業のコンセプトを固めていった。

やるからには「3.11 」までには間に合わせたい。そう思ってすぐに動き始めたが 、問題なのは資金。二人とも学生なのでお金はまったくない…。

しかし、お金がなくても知恵はある。

とにかく事業を早く立ち上げたい一心で、「yamory」の理念に賛同してくれる協力者を探して回った。ネットで知り合ったデザイナーやシェアハウスで知り合ったWebクリエイターをプロジェクトに誘い、さらに栄養管理士や、マーケティングのプロ、元戦略コンサルタント、某有名ブロガーといった人々のサポートを獲得さらに活動拠点となるスペースも自分達のやりたい事を必死に説明したところ、破格の条件でオフィスが見つかった。
 そうして、2012年2月8日に正式にサービスをリリースした。

事業スタートに必要な実費をクラウドファンディングサイトで募り、わずか6時間で目標額を達成!

さらに、プロジェクトをスタートにさせるために、どうしても必要な数十万円ほどの実費は、Campfireというクラウドファンディングサイトで寄付を募って集めた。ちなみに、わずか6時間で目標12万円を超える寄付が集まったそうで、これはCampfire上では最速記録。寄付者には金額に応じて実際に非常食を送ることになっているため、いいかえれば「注文」ということだ。そうした仕組みが奏功し、2月10日のにリリースしてから、取材時(2月23日)時点では44万円を超える金額になっている。ちなみに、現在はまだ古川氏の個人事業。これは法人登記の費用をカットするためで、法人化は事業が軌道にのる見込みがついた時点で行う予定だという。

立ち上げに際してもっとも苦労した点を聞いたところ、スタートアップという超弱小な立場で、しかも学生だったため、いかにお金をかけずにこの事業をスタートさせて、広めていき、かつ継続可能な体制にするかに腐心したという。実際に、ビジネスモデルをつくり込む段階では、i.school (東大で実施されているイノベーション・プログラム)で知り合ったという大手コンサルティング会社出身の人に相談したり、協力してくれた某有名ブロガーからの紹介からCampfire を使うに至ったという。

日本の各家庭に、常に3日分の非常食が備蓄されている状態を目指す!
将来への展望

古川氏に今後の見通しや将来展望を聞いたところ、「まだ始まったばかりですべてが手探りなので、具体的な数値や計画は未定」だそうだが、これだけの反響もありニーズもつかめたので、まずは毎月100名ずつ会員を増やしていき、早々に事業の基盤を固める活動に注力しているという。

取材時の質問に対して、「防災意識は3.11が遠ざかるにつれ薄れるものです。いつ、大きな災害が起こるのか? それは誰にもわかりません。決して楽観はしていません 」とのコメントもあり、若い社会起業家らしからぬ慎重さも持ち合わせている。

将来的には、 日本の各家庭に、常に3日分の非常食が備蓄されている状態にするのが、古川氏の目標だそうだ。また、「これからも、ハタチ基金にも継続的な資金提供をしていきたい」と語ってくれた。ニッポンの若者も捨てたものではない。古川氏の挑戦に期待したい。

Yamory
代表者:古川 由己 社員:4名
設立:2011年1月 URL:http://yamory.com/
事業内容:
非常食定期宅配・通販サービス
メッセージ:
ホームページ(http://yamory.com)やブログ(http://yamory.com/blog)をぜひ見てください! 気に入っていただけたら、購入をご検討ください! また、ブログなどで友人にも紹介していただけると嬉しいです。yamoryをどうぞ応援よろしくお願いします。

当記事の内容は 2012/2/28 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

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