開始2年で26億円の申込み。みんなでお金を貸し借りする、金融業界革新のサービス「AQUSH(アクシュ)」

企業紹介

執筆者: ドリームゲート事務局

みんなでお金を貸したり借りたりする新サービスが急成長中
展開している事業内容・特徴

aqush1ソーシャル・レンディングというサービスをご存じだろうか。これは、お金を借りるのも貸すのも個人間で行うという新しい金融サービスだ。欧米では2005年あたりから利用され始め、すでに1000億円規模のマーケットになっている。

日本でいち早くこの分野に進出したベンチャーが、AQUSH(アクシュ)だ。2009年12月にサービスを開始してからまだ2年弱だが、ローンの申し込みベースは、2010年の実績が12.5億円、そして、2011年は前年2倍の26億円を超えそうな勢いなのだとか。そして現在(2011年11月時点)の利用者数(借り手・貸し手の合計)は、7500人強を数える。

では、どのような仕組みなのか? 毎月60個の「ファンド」が組成され、ここから複数の借り手に分散して貸し付けられている。このような仕組みに参加することで、投資家は平均60人超(最大では340人)にものぼる借り手に小額ずつ分散して貸し付けることができるという。このような小さな単位のお金の貸し借りが、同社のITシステムを通じて大量に行なわれている。

借り手であるローンの利用者層は、平均年齢30才。一人当たり約30万円が平均の借入金額だ。貸付されているローンは延滞率は0.5%と銀行と比べても非常に低い。貸し手である投資家については、平均年齢37才、一人あたりの平均出資額は約35万円だ。

現在のローンの平均利回りは7.07%という実績で、銀行に預金した時の利子や、上場株などの配当金と比べると、投資家はかなり高いリターンが得られる。実際、AQUSHに参加した投資家の28%は、この仕組みを理解し慣れてくるにつれて追加の投資をしているそうだ。

投資家のリスクについても、AQUSHはユニークな仕組みになっている。AQUSHのサービスは個人からお金を集めて、それをまた個人に貸し出すというものだが、一般的な金融機関と異なり、投資家である個人が自由にリスクをコントロールできる。

どのようにしてリスクをコントロールするかというと、AQUSHに投資した個人投資家は、専用の管理画面で自分の好きな格付(リスク)と貸出金額を、何口でも細かく自由に設定できる。投資した金額の一部はリスクの高い格付に投資し、残りは低リスクの格付にしてリスクを抑える、というようなことが可能だ。こうして大量に小口化された資金は、AQUSHのシステムを通してさらに分散化され、個人に貸付けられる。ローン1件に平均100人の投資家が出資し、リスクが薄く広く分担されていることが、高い利回りを保つ秘訣でもある。

借り手側の格付評価にはAQUSHグレードという仕組みが用いられている。JICC(主に消費者金融の取引情報)とCIC(主にクレジットカードや割賦などの取引情報)という2つの個人信用情報機関のデータベースと、信用スコアリングモデルの世界最大手FICO(ファイコ)社の技術を用いて、借入希望者の信用リスクを標準化し、信用力に応じた5段階の格付(AA、A、B、C、D)が設定されている。実際、AQUSHでは現在のところ借入希望者のうち借入の承認がされる(つまり格付を得られる)のは申込者全体の15%程度、という厳しい審査基準になっている。

AQUSHはこうしたスキームを提供し、個々の取引から数パーセント程度の手数料を得るかたちで収益を得ている。リスクを個人間で分散化させるビジネスモデルと、徹底したITの活用で運営コストを抑えた結果、借り手も低い金利でお金が借りられ、貸し手も高いリターンが得られるという、貸し手・借り手双方にとってメリットが大きなサービスだ。

もう一つユニークなポイントは、小さな金額を借りるほうが金利は低いということだ。普通の消費者金融では借りる金額が小さいほど金利は高くなるが、AQUSHのサービスでは逆転している。ただし、これは意図的なものではなく、AQUSHの仕組み・マーケットで金利が決定された結果、現在はリスクの低い小口融資のほうが、金利が低くなるという現象なのだそうだ。

国内外の金融スペシャリスト達が創業。狙うは30兆円市場。
ビジネスアイデア発想のきっかけ

aqush2日本初のマーケット型ソーシャル・レンディングサービスをはじめたAQUSHの代表取締役社長ラッセル・カマー氏と取締役副社長の大前和徳氏。

なぜ、日本でサービスを始めたのか? 日本ではゼロ金利政策が続いているため、個人投資家は国内でお金を運用する先がほとんどない。その一方で、個人がお金を借りる際に利用する消費者金融やカードローンの金利は、20%近い高金利である。そこで借り手と貸し手の間の距離を縮めることで中間コストを削減すれば、借り手と貸し手の双方が納得する金利で取引できるようになるのではないかと考えた。

カマー氏は、香港に拠点を置くメリルリンチ・グローバルエクィティ・デリバティブ・ストラテジー・グループに勤務後、ゴールドマン・サックス証券東京支店でトレーディング業務、自己勘定取引部門における投資業務を歴任した金融のスペシャリスト。ゴールドマン・サックス証券時代の2006年、日本の消費者金融業界の変化を予見し、さらに海外で勃興しつつあったソーシャルレンディングに注目し、日本マーケットのポテンシャルを感じて事業を構想し、創業メンバーとプロジェクトをスタートさせた。

もう一人、副社長の大前氏は、北海道拓殖銀行、中央信託銀行を経て、ネット金融グループのSBIでネット金融について幅広い業務を歴任した経験を持つ、日本の金融業界に精通したプロフェッショナルだ。インターネットと金融の親和性に早くから注目し、その破壊力を目の当たりにしてきた大前氏は、その後人を通じてカマー氏と出会い、意気投合してAQUSH創業に参画した。

会社設立からサービス開始まで1年9ヵ月というベンチャー企業としては異例に長い準備期間を要したのも、ソーシャルレンディングというビジネスが余りにも革新的な金融サービスだったからだ。金融サービスとしては、当然金融当局との折衝、許認可の取得は不可欠。さらに信用情報機関への加盟、内部統制やコンプライアンス態勢の構築、オペレーションフローの定義などを行いながら、その仕組みを動かすシステムを全て自社開発したという。ITジャーナリストの佐々木俊尚氏は「ベンチャーが金融をやるもんじゃない」とコメントしているほど、日本で金融サービスをはじめるのは大変なことだという。

ソーシャルレンディングは、インターネットを活用してお互いを知らない者同士がローン取引をするという仕組みで、 貧困層の自立を支援する「kiva.org」というマイクロファイナンスや、2005年にイギリスで設立された「zopa.com」が個人間のレンディングサービスとしては先駆けだ。2006年にはアメリカで 「prosper.com」が設立。現在では世界20カ国以上で50以上のサービスが提供され、世界全体のマーケットサイズ(融資実施総額)は1000億円を越えているという。

日本でも、ネット金融で上場企業のSBIグループが同マーケットに参入するなど、市場が一気に拡大するタイミングが近づいている。国内の同マーケットは今後2、3年で、20~30倍にまで成長するとカマー氏は見ている。

ここ数年、日本の消費者金融業界は貸金業法の改正が引き金となり、過払い金の請求などで統廃合や再編を強いられているが、こういった背景もAQUSHにとっては追い風となった。日本の金融業界に、大きな旋風が巻き起ころうとしている。

日本の金融業界に革新を起こすか。
将来への展望

日本では個人向け無担保ローンが30兆円、定期預金が250兆円もあるという。しかし、個人向け無担保ローンは15~18%と高い金利が常だが、AQUSHの貸出金利は10%程度と低い。定期預金にいたっては、せいぜい0.1%程度の利子だ。つまり、大量の個人資金が低金利のまま金融機関に預けられっぱなしになっている。

しかし、従来の金融機関ではどうしても中間コストが膨大であり、その負担を個人の借り手・貸し手が背負わざるを得ないため、お金を預ける時は低い利子で、借りる時は高い金利を払わなければならなかった。

ソーシャル・レンディングの仕組みは、大手の金融機関にとっては、これまでの常識を否定しないと真似できないビジネスモデルである。そこにAQUSHのようなベンチャー企業にも勝ち目がある。

AQUSHを運営する株式会社エクスチェンジコーポレーションの企業理念は、「クリーンで公正な取引(エクスチェンジ)マーケットをつくる」。最後に、「ベンチャースピリッツで、日本の金融界に革新をもたらしたい」と、カマー氏は熱く語ってくれた。

株式会社エクスチェンジコーポレーション
代表者:ラッセル・カマー 設立:2008年3月(サービス開始は2009年12月)
社員数:10名 URL: https://www.aqush.jp/
メッセージ
12月16日にサービス開始2周年を迎えるAQUSHでは、11月16日より「ソーシャルレンディングAQUSHサービス開始2周年記念投資キャンペーン」を開始します。期間中に投資口座開設または出資いただいた方へ、出資金の1%をキャッシュバック(対象となる出資金額は投資家お一人につき最大で30万円まで)します。是非この機会にAQUSHに参加し、ソーシャルレンディングの革新性と投資商品としての魅力を発見してください。お待ちしています!

当記事の内容は 2011/11/10 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

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