すでに融資を受けていて、返済のリスケをしてもらっていますが、さらに融資を受けることはできますか?

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

課題・悩み

日本政策公庫、保証協会共に新型コロナウイルス感染症特別貸付を断られました。理由は弊社の経営状況です。日本政策公庫と銀行(保証協会)からすでに融資を受けていて、数年前から会社の業績が悪化たため、返済のリスケをしていただいています。

現在弊社では商品を100%中国から輸入し、それを日本国内で販売しています。コロナ禍の影響で二か月以上新商品が入荷されない状態が続き、大変厳しい状況です。 以前にアメリカや東南アジアから商品を輸入していたことがあります。運転資金を調達できれば中国以外から仕入れをし、売り上げが維持できると説明しましたが、駄目でした。

ほかに運転資金を調達できる方法があれば、ご伝授いただきたいです。

 

回答:「中国以外から仕入して業績が改善すること」を示す事業計画書を作成し、「新型コロナウイルス感染症特別貸付」に申請する方法もあります。

この質問への回答者

上野 光夫(うえの みつお) / (株)エムエムコンサルティング
元日本政策金融公庫の融資課長として5000名以上の起業家を支援した上野アドバイザー。現在は、資金調達の専門家として活躍されております。融資を検討されている方にはうってつけのアドバイザーです。

プロフィールを見る >>

リスケしている状態では、新規融資が困難なのは事実です。しかし、この非常事態ですから、違う融資判断が絶対ないとはいえません。すでに日本政策金融公庫、保証協会ともに断られたとのことですが、少し前に相談されたのではないでしょうか。

 

「新型コロナウイルス感染症特別貸付」というのは、日本政策金融公庫で創設された制度で、正確には3月17日からスタートする制度です。おそらく質問者様が申し込みされたのは、「セーフティネット貸付」だと思います。金利が安くなる「新型コロナウイルス感染症特別貸付」は、まだ発表されたばかりです。

新しい制度でもリスケ中の融資は難しいことには変わりませんが、日本政策金融公庫へ再度申請してみることも、一つの選択肢です。電話や窓口で相談されると、「難しいです」の一言で終わってしまう可能性がありますので、申込書類を郵送で提出するほうが良いでしょう。

 

「新型コロナウイルス感染症特別貸付」は、通常の申込書類に加えて「新型コロナウイルス感染症の影響による売上減少の申告書」という書類が必要です。この書類は、日本政策金融公庫のホームページからダウンロードできます。  https://www.jfc.go.jp/n/service/dl_kokumin.html

なお、資料準備や面談など手間をかけたとしても、融資を受けられる可能性が高くなるとはいえませんので、実際に申し込みするかどうかは、ご自身の判断でお願いします。 申込するとなれば、「中国以外から仕入して業績が改善すること」を示す事業計画書の作成をおすすめします。

 

※この記事は2020年3月時点の回答です。

起業マニュアル

起業、経営ノウハウが詰まったツールのすべてが、
ここにあります。

無料で始める