起業・経営FAQ:法人で口座開設したさいに、科目明細など他の詳細資料の提出は必要ですか?

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

課題・悩み

将来の融資や、現在の取引銀行との競合関係をつくる事を目的に、今回、新規口座を開設しました。そこで、銀行から決算書の提出を依頼されています。

私としては、企業の格付けなどの算出のためには、BSとPLだけあればよいと考え、3期分のBSとPLを提出致しました。
しかし、科目明細など他の詳細資料がないと、本部で格付けの審査ができないと言われました。

融資を受けているわけでもなく、申し込みをしているわけでもなく、ただ口座開設しただけです。科目明細など他の詳細資料を提出する必要があるのでしょうか?

回答:将来の融資を速やかに行うために、提出を求められることがあります。

この質問への回答者

中野 裕哲(なかの ひろあき)/起業コンサルV-Spiritsグループ / 税理士法人・社会保険労務士法人・行政書士法人V-Spirits / V-Spirits経営戦略研究所
『マネーの虎』を見たことで、起業関係の仕事を目指し、現在その分野で活躍中の中野アドバイザー。熱い気持ちと明るく親しみやすい人柄で多くの起業家の支持を得ております。起業時の相談にお勧めです。

プロフィールを見る >>

複数行のお取引にすることで、競合関係をつくりたいのですね。
では、その初動となる格付作業について、少し説明いたします。

法人で銀行口座を開設しただけでは、財務内容の把握や「格付」作業をすることはありませんし、財務諸表の提出義務もありません。(当然と言えば当然ですよね)

口座開設のさいに、今後の融資取引の話題が少しでも出たのであれば、その担当者がよかれと思って、「いつでも相談に乗れるよう格付け作業だけでもしておこう」と考えたのかもしれません。
その担当者は質問者様から“もし”融資取引の申し出があったさいに、素早い対応がしたいと考えたのでしょう。
最近は格付作業を本部で一括して行う金融機関が多く、2日~1週間くらいの時間がかかります。格付作業に時間を取られるのを避けたかったのかもしれません。

また格付作業ですが、最近はかなり詳しい内容まで反映させるのがスタンダードです。
(銀行によって多少のバラつきはあります)
たとえば、

  • 貸借対照表上の長期借入金はどこからのものか?
    (金融機関からなのか、役員なのか、それとも役員ではない親族なのか)
  • 貸借対照表上の売掛金や未収入金は正常な債権か?
    (回収できないものが紛れこんでいないか)
  • 損益計算書上の営業外損益や特別損益の中身は?

など、その金融機関内のルールに基づいて加減をして格付システムに反映させています。
(更に定性評価を入れる金融機関もあります。例:地元で業歴○年など)

ですので、決算書の後ろに付いている科目別の内訳表がなければ正確な格付けができないのです。

起業マニュアル

起業、経営ノウハウが詰まったツールのすべてが、
ここにあります。

無料で始める