起業・経営FAQ:IT導入補助金を利用したいが、ハードルは高いのか?

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

課題・悩み

IT導入補助金の上限額が大幅にUPしたようですが、こちらの補助金を獲得するのは難易度が高いのでしょうか。
システムやソフトを導入し、妥当性さえ認められれば業種や業態は関係なく申請できるものなのでしょうか。

回答:採択率は低め。プロのサポートを受けるのも手です。

この質問への回答者

芹田 弦(せりた ゆずる) / アウシィー中小企業診断士事務所
公共支援制度に詳しい芹田アドバイザー。補助金や助成金、税制優遇に関する情報を豊富にお持ちです。プロフィール写真からも伝わる柔和な印象で相談者の悩みを親身になって解決していただけます。

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IT導入補助金に関して難易度、内容、条件等、何点かお伝えさせていただきます。

■ 難易度
・年度毎に予算や条件など各種前提が変わるため一概には言えないが、採択率で考えると難しいと言える
・例年、1次公募、2次公募と数回募集があり、状況により採択率が変わる
・ちなみに昨年度で言うと、1次が90~100%近く、2次が30%程度と言われている
(正確な数値は不明:申請数が公表されていないため)
(1次の予算消化状況、申請期間などにより、2次申請数が大幅に増えたため上記結果になった)

※「助成金」は書類等が条件通り揃っていれば問題無く獲得できるが、「補助金」は書類のみならず、申請内容や、その効果など様々な面で審査がされるため難易度としては高くなると言っても良い。
IT導入補助金も同様となる。
※とは言え、獲得が難しいという事ではなく、内容がきちんと精査されていて、IT導入による効果が明確な場合は申請が通る可能性が高くなる。

■ 内容のポイント(今募集分について)
日々の業務が発生する経理等のルーティン業務を効率化させるITツールや、顧客等の情報を一元管理するようなクラウドシステム等の導入に活用できる。

【ソフトウェア】
<業務パッケージ>
・顧客対応、販売支援
・決済、債権債務、資金回収管理
・調達、供給、在庫、物流
・人材配置
・業務固有プロセス(実行系)
・業務固有プロセス(支援系)
・会計、財務、資産、経営
・総務、人事、給与、労務

<効率化パッケージ>
・自動化、分析

<汎用パッケージ>
・汎用

【オプション】
・機能拡張
・データ連携ツール
・セキュリティ製品
・ホームページ関連費

【役務】
・導入コンサルティング
・導入設定、マニュアル作成、導入形成
・保守サポート

※ソフトウェアは、オンプレミス版/クラウド版のパッケージソフトウェアです。(スクラッチ開発は対象外)

■ 条件等

・業種や業態、会社規模などによる採択条件は関係ない
・ハードウェアのみのツール、及びハードウェアを含みソフトウェアとの切り分けが困難なものは対象外
・IaaS、PaaSは対象外
・広告宣伝費を含むシステムは対象外
・一方通行の情報発信を目的としたコンテンツ作成は対象外
・その他、各種詳細条件あり

以上、何点かのポイントについてご提示させていただきました。
私のほうでサポートも行っておりますのでご相談ください。

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