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ポイント/結論
Q. 相続した不動産で親族間の意見が分かれ、トラブルになりそうです。どう進めるべきですか?
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- 相続後のトラブルは事前の整理不足が主な原因であり、放置すると高額な費用が発生するリスクがあります。
- 解決には、法的な権利義務や評価額を書面化して共有し、それぞれの主張を整理することが重要です。
- 隣地との境界や越境物についても、正確な測量と費用負担の合意など、初動での確認が欠かせません。
井出 龍治(いで りゅうじ) オリエ不動産グループ代表。飲食店経営と不動産業の両面を熟知する起業支援のスペシャリスト。自身の倒産・負債完済経験を糧に「借主の利益に特化した不動産仲介」を確立。家賃減額交渉や好立地物件の取得に強みを持ち、商圏調査から店舗展開まで実戦的なサポートで多くの起業家を成功へ導いている。
質問
相続した不動産について、親族間で意見が分かれており、今後トラブルになりそうです。
また、隣地との境界も曖昧で不安があります。
できれば揉めずに解決したいのですが、どう進めるべきでしょうか。
専門家による回答: 相続した不動産でトラブルになりそうです (回答者:井出 龍治氏)
このケースは非常に多く、
◆相続後では解決が難しくなることが多いです。
実際に、相続後に隣地問題等が発覚し、
◆数千万円の費用が発生したケースもあります。
原因の多くは、
◆「事前に整理されていないこと」です。
解決に向けた現状整理のステップ
今回は相続後とのことですので、以下の項目をひとつひとつ書面化して共有することによって、解決策を模索してみてはいかがでしょうか。
- 法的な権利義務の確認
- 相続財産の評価
- それぞれの主張の理由
隣地境界に関する実務的な確認事項
また、隣地の境界に関しては、以下の対応が必要になります。
- 境界の確認(境界杭があっても位置がズレていることもあります)
- 測量費用の算出と費用負担の合意
- 越境物があった場合はその取扱いの合意(是正期限なども)
相続は権利義務や金銭的な問題だけでなく、それぞれの考え方(想い)で解決方法が変わる場合も多いです。初動が重要です。トラブルになる前にご相談ください。
参考:生前に対策を行うメリット
生前であれば、以下のような多くのメリットがあります。
- 当事者間での合意形成が容易
- 測量費用などの必要経費を事前に支出することで、相続税を減額できる
- 越境物などについて隣地所有者との認識の共有が可能
- 納税額を事前に算出することにより、資産のバランスを図れる
是非、お早めにご相談ください。


