Vol.10 ビジネスに欠かせない韓国の食事マナーを知る

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
前回は、海外との取り引きをする場合「その国の文化を理解する」とお伝えしました。 では、具体的に韓国はどのような文化を持っているのでしょうか?今回は、食事のマナーを通して日本と韓国の文化の違いをみてみましょう。

目上を敬う文化

 韓国は目上に対して敬意を払うのが一般的な考えです。上下関係は日本以上にはっきりとした意識がありますので、年上の方には失礼がない態度で接しましょう。この考えは、どの場面でも基本となります。

 

酒席のマナー(目上の場合)

 韓国人と友達になったらすぐ「食事に行こう」と誘われる機会があります。お酒を飲むとより親しくなれるのは日本も韓国も同じですね(笑)。すぐに盛り上がりたい気持ちもわかりますが、韓国ではお酒の席でもちょっとしたマナーがあります。

  取引先の社長や目上の方と同席の場合、箸を付けるのはまず目上の方からです。間違っても「おいしそう!いただきまーす」と率先して箸を取ってはいけませ ん。確実に引かれてしまいます。日本人からは想像しにくいのですが、目上の方が同席の場合、基本的にはお酒もタバコもいただかないのが普通です。すすめら れていただく時は、手で隠してタバコを吸い、お酒も顔を横に向けて口元を隠していただきます。どちらも敬意を表現する仕草なのですが、韓国のビジネスマン は実にスマートに行っています。

 

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酒席のマナー(友達の場合)

 お友達同士の場合は上記までのマナーは必要ありませんが、お友達同士でもやはり韓国式マナーがあります。

  まずお酒を注ぐ場合、日本は片手でお酒を注いでもまったく平気ですが、韓国は右手でお酒を注ぎ左手は右手に軽く添えるようにします。これは物を渡す時すべ てそうです。また、お酒の注ぎ足しはしません。全部飲み終わってグラスが空いてからお酒を注ぎます。その時、韓国人女性は旦那さん以外の男性にお酌はしま せんので女性にお酌を強要しないようにしましょう。

 

食事のマナー

  韓国の食事は日本と同じように箸を使いますが、必ずと言っていいほど「箸とスプーン」がセットです。日本はお茶碗を持ってお箸で食べますが、韓国では食器 は置いたまま主にスプーンで食べます。器に直接口を付けたりもしません。家族や友達同士では大皿で出る食事をみんなでワイワイと食べます。

 

食事の挨拶!?

 日本は食事の前には「いただきます」、食後は「ご馳走様でした」と子供の頃から教えられています。私はそれがあたり前の挨拶で、世界中どこでも食事の挨拶をしていると思っていました。

  韓国にもそれらの言葉はあるものの、使い方がちょっと違います。「いただきます」は上司や先輩におごってもらう時に「ありがとうございます。いただきます ね」という意味で使われますので、日本の感覚で食前の挨拶として「いただきます」と言うと、相手に勘違いされる場合がありますので注意が必要です。

  また、韓国では「割り勘」の感覚がありませんので、おごってもらったら次は自分が払うスタイルがよいでしょう。日本人旅行者のグループで、日本のレジの ように「一人ずつ計算してください」と言う方を時々見かけますが、「割り勘」の習慣がない韓国では理解しがたい行動です。グループで割り勘する場合は、レジ に行く前にテーブルでお金を集めて支払うようにしましょう。

 食事は、相手との距離をグッと近づけてくれます。マナーを守って楽しく食事ができれば、お互いの信頼関係も強くなります。

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