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売り上げ拡大を目指し、11項目の打開策を作成
20年以上続いた会社員生活に終止符を打ち、2009年4月、44歳で「名代きしめん”げんき庵”」を開業された高木勇司さん。そんな高木さんから依頼は、ズバリ、売り上げの拡大です。
さまざまな観点から調査を開始。
すると、ランチタイムに多くのお客様が来店するため、11時～14時までの3時間で売り上げの80％を占めていることがわかりました。しかもランチタイムは満席になることが多く、待つのを嫌うお客様が他店に流れていく。
さらに夕方以降の売り上げがまったく伸びず、雨天の日は売り上げがガクンと低下してしまいます。お客様の本当のニーズ、不満の収集ができていないため具体的対策や改善点がなかなか見えてきません。
そこで私のこれまでの経験から考え得る打開策を11項目作成し、できることからひとつずつ実施していくとにしたのです。
クーポン券と一番商品の選定で、徐々に来店数が増加
まず即効的な売り上げ増加対策として、温泉卵、大根おろしなどのトッピングが無料になるサービスクーポン券をパソコンで作成し、店前で手渡し配布しました。
これにより、ランチタイム以外のアイドルタイムにおける来店数が増加しています。
次にマグネット効果（主力商品や店舗による集客増加効果）を高める圧倒的一番商品として「野菜天ぷらきしめん」を選定。味のブラッシュアップを行った結果、お召し上がりいただいたお客様の反応も上々に。
狙いどおり、売り上げ構成比が高くなっています。
今後も、季節感のあるメニューや付加価値の高い高単価メニューの導入、お客様アンケート実施による潜在ニーズと改善点の収集などを行い、さらなる売り上げ拡大に貢献していきます。
提案開始から2カ月で売り上げ20％アップを実現！
オープン初月の日商平均5万円から、2カ月後の6月には日商平均6万円強と、20％以上の売り上げ増加を実現しました。現在、日商平均8万円達成の目標を掲げており、来店数、売り上げ共に増加傾向となっています。
ちなみに原材料費が30％以下に抑えられているため粗利率は確保できていますが、多少人件費率が高いのでもう少し抑える提案も。
オーナーの高木さんからは、「起業後は何もかもひとりで決断しなければならない。頼れるのは自分だけと思っていましたが、友野さんを始め多くの方々に支えられ、希望の持てる毎日を送ることができています。アドバイザーに相談して、本当に良かったです」そんな感謝の言葉をいただきました。これからも引き続き、気を抜かずに頑張ります。
