業界の新旗手となるか!? クラウドソーシングの活用で、相場の半額という価格破壊を実現。クラウド家事代行サービス「CaSy(カジー)」

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

働く女性の増加で確実に成長中の家事代行市場に、価格破壊輪を仕掛けたベンチャーが登場
展開している事業内容・特徴

20140925-01働く女性の増加により、家事代行サービス業の成長は年率20%増と著しい。2013年に市場は1000億円の大台を突破したが、野村総合研究所の試算によれば、潜在需要は5000億円にも上るそうだ。共働きばかりか、現代における核家族化や少子高齢化、ライフスタイルの多様さを見れば、家事代行サービスが我が国にとってスタンダードなサービスになる日もそう遠くはないだろう。

市場の活性化に伴い、家事代行サービスに参入する企業も増えている。ニチイ学館、ダスキン、ミニメイド・サービス等が業界トップとして知られているが、最近では人材派遣最大手のパソナや流通大手のイオンが参入。市場拡大とともに、シェア争いは熾烈を極めそうだ。

このような土壌で、2014年6月からスタートし、わずか3ヶ月間で話題沸騰のサービスがある。それが、株式会社CaSy(カジー)の提供する「クラウド家事代行サービス CaSy(カジー)」だ。業界最安値をキャッチフレーズに業界へ切り込み、既存ユーザーの獲得はもとより、潜在需要にもリーチしている。

家事代行サービスというと、高価なイメージで、まだまだ敷居が高いと感じる人は少なくない。事実、大手家事代行サービス利用世帯の平均支出額は、1回最低1万円から1万5000円ほど(総務省統計局調べ)。家事代行サービス利用の基本は時間制だが、大半のユーザーは2〜3時間の利用が一般的だという。1時間約4~5千円が相場となるが、当サービスは2,500円。つまり、相場の半額程度である。

この最安値を実現させているのが、Web完結の申し込みとクラウドソーシングを活かした運用体制だ。従来のサービスに必要不可欠だった営業、オペレーター、スタッフなどの販管費の圧縮に成功したことで、提供価格大幅に下げることを可能にした。

ユーザーにとっては、価格だけではなくWeb申し込みもメリットが大きい。サイトに登録しておけば、24時間いつでもどこでも予約やキャンセル、変更が可能。料金の見積もりで営業が自宅に訪問することもない。予約完了までの手続きも非常に簡単である。アイコン選択とテキスト入力で直感的に行え、初めて利用する人でも、ものの5分もかからない。もちろん、料金も予約時に把握が可能だ。

予約が完了すれば、指定日時にスタッフが訪れるのを待つばかりであるが、安価で手軽な家事代行サービスの作業スタッフのクオリティは? と、不安を抱く人もいるかもしれないが安心して良い。

クラウドで集められた在籍スタッフは大手家事代行業者での経験者も多く、また、登録にはコミュニケーション能力や人柄を含めた厳正な診査を設けている。さらに、サイトでは、登録スタッフの評価や、利用したユーザーからの口コミを公開しており、管理体制は万全である。

家事代行の敷居を下げた同サービス。これまでのメインユーザーとなる共働き世帯はもちろんのこと、忙しくてなかなか家事に手がつかないビジネスパーソンの利用も少なくないという。今後、これまであまりサービスが浸透していないがニーズが予想される高齢者世帯などの引き合いも増えていくのではないだろうか。料金から作業クオリティまで、汎用性の高い家事代行を実現した、同サービスの可能性は広大だ。

500ものビジネスアイデアからブラッシュアップ。 実体験、社会的意義、マーケットから起業を決意!
ビジネスアイデア発想のきっかけ

20140925-02まず、株式会社CaSy(カジー)の代表取締役である胡桃沢精一氏が起業に興味を持ったのは、大学在学中に友人からの誘われた、とあるビジネスコンテストだった。それまで、胡桃沢氏は環境省か経済省への就職を視野に入れていたそうだが、世の中が抱える課題の解決をめざす、または新しい技術で新しい価値を生み出すというベンチャーの気風にふれ、魅了されていく。しだいに、氏の中で起業の二文字が膨らみ、将来の目標となった。

新卒では、起業支援に力を入れていることから、凸版印刷株式会社に入社。業務に携わりながら、将来展開すべきビジネスアイデアの構想に没頭する日々を送る。余談だが、ドリームゲートのコンテンツも当時よく愛読していたそうだ。そのような中で、あるときふと、氏は自身に経営の基礎がないことに気づく。そして、ビジネスの根底を成す経営を学ぶ必要を感じ、みずほ銀行に転職した。

会社経営をはじめ株式や投資など、起業に必要な知識を肌で会得していった氏に、運命の出会いがもたらされたのは2013年7月のこと。グロービス経営大学院大学の「ベンチャーキャピタル&ファイナンス」の講義だった。

「創業メンバーは私含め3人。他の2名はグロービス経営大学院大学で知り合いました。講義中、たまたま同席して意気投合したのが、当社のきっかけです。いつしか、共同での起業を念頭に置くようになり、さまざまなビジネスアイデアを出し合って3人で検証しました。アイデアは、500案位はあったと思いますね。家事代行サービスに的を絞ったのは、皆、共働き世代であり、ニーズを実感していたことと、社会的意義が高く、市場成長も見込めることからでした」

そうして、アイデアに磨きをかけ、氏たちは満を持して2014年1月に株式会社CaSy(カジー)を立ち上げる。資本金は3人の貯蓄を合わせ充当した。

設立後は、3ヶ月でCaSy(カジー)のα版をリリース。6月には起業スペシャリスト集団であるBEENOSへ第三者割当増資で資金調達に成功し、同月にサービスを本格化させて、現在に至る。

社としての事業展開はCaSy(カジー)の運営のみ。サービスイン間もなくからユーザーを獲得し、TVをはじめメディアに取材を受けるなど、まさに破竹の勢いだが、これまでを胡桃沢氏はこう語る。

「CaSy(カジー)を評価していただき経営は安定していますが、起業に至るまでが大変でした。前々から思い描いていたことであったものの、妻子がいる私にとってはとてもリスキーな決断だったんです。常に失敗できないという怖さがありましたね。そこを踏み切れたのは、何と言っても良き仲間でもある創業メンバーのおかげです。また、これからの社会を見据えたとき、家事代行が担う社会的意義は高いと感じていますので、そういった志も後押しになりました」

同社は現在、カスタマーサポート、プロダクト開発、マーケティング活動等を円滑に行える資金を得て、社内基盤の強化を進めている。人員についてはインターン生を2名採用し、今後も増やしていく予定だ。市場の成長とともに今、飛躍のときを迎えている。

家事代行を、より身近で当たり前に! また、女性の新たな雇用の創出にも貢献していきたい。
将来への展望

ユーザー目線にたったアプリ開発等、サービス内容の拡充に力を入れながら、CaSy(カジー)の一層の普及を同社はめざす。「家事代行を日本のスタンダードなサービスへ」を、ミッションとして、各主要都市での早々の展開も視野にいれている。

だが、家事代行のスタンダード化が本懐なのではないと、胡桃沢氏は話す。

「ミッションの先にあるものが大切だと思っています。それは“生活のゆとり”ということです。家事の省略という選択肢を普及させることで、共働きの方でも例えば趣味に没頭する時間や、育児に費やす時間を多く持てるようになると考えています。忙しい現代社会での豊な生活の提案が、私たちが真にめざすところです」

また、近々では、サービス内にインセンティブを設けた指名制度の付加を予定している。スタッフのモチベーションや作業クオリティの向上はもとより、雇用支援につながる環境整備にも注力していくそうだ。

同社は女性に対しての新しい雇用の創出にも重要視しており、CaSy(カジー)に登録しているスタッフの多くが主婦である。主婦業は、これまでビジネス的な対価がほとんど存在しないに等しかったが、家事代行サービスは主婦ならではのスキルが存分に発揮できる。労働条件などから自身に合った働き口を見つけるのが難しい主婦たちにとって、空いた時間に働くことが可能で、自身のスキルを活かせる同サービスは非常に魅力的な雇用先と言える。

家事代行業界への破壊的イノベーションと、主婦雇用において画期的なソリューションもたらそうとしているCaSy(カジー)。これからの社会やライフスタイルに大きく貢献するサービスとして、幅広く認知されていくことだろう。

株式会社CaSy
代表者:胡桃沢 精一氏 設立:2014年1月
URL:
https://casy.co.jp/
スタッフ数:
事業内容:
・家事代行、ハウスクリーニング
・オフィス・店舗・ビル清掃
・Webサービス開発および運営

当記事の内容は 2014/9/25 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

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