2018年10月22~24日虎ノ門ヒルズで行われた第6回イノベーションリーダーズサミット(ILS2018)のメインイベント、大企業とスタートアップのマッチングプログラム「パワーマッチング」において、大企業から人気のスタートアップ「ILSTOP100」をご紹介します。

手つかずだった「家のなか」に革命を!
家電の遠隔操作も可能なスマートロック

企業紹介

執筆者: 東 雄介 編集:菊池 徳行(ハイキックス)

スマートリモコン「iRemocon」と連携。
スマホで施錠・解錠する「グラモスマートロック」

事業や製品・サービスの紹介

photo1.jpg株式会社グラモはこれまで、スマホやタブレットから家電製品をコントロールする「iRemocon」事業を手がけてきた。最新の「iRemocon Wi-Fi」を自宅に設置すれば、スマホが全家電を一括操作できる超高機能のリモコンに。外出先から遠隔操作で部屋を快適な温度にするなど家電のコントロールができるほか、センサー機能によって自宅内の温度や湿度を確認することも可能になる。

いまやネットワークを利用した家電制御の第一人者となった同社だが、創業理念は「家のなかをもっと便利にすること」。そのとおり、家電制御だけに事業を限定することなく、より広く「ホームオートメーション」を進化させる会社を目指している。

グラモは「iRemocon」発売以降、さまざまなセンサーやHEMS(Home Energy Management System)機器を開発し、「1つのアプリでIoTフル連携」を実現してきたが、2017年にiRemoconと連携するスマートロック製品「Glamo Smart Lock(グラモスマートロック)」を発表。ハウスメーカーやマンションデベロッパーなど、住宅関連企業向けにその提供を始めた。スマートロックとは、スマホなどを通じて鍵の開け締めができるデバイスだが、グラモスマートロックはiRemoconとの連携に特徴がある。

施錠や解錠をトリガーとし、照明やテレビ、エアコンなどの家電制御を実行。もちろんスマホアプリを通じての遠隔施錠も可能だ。そのほかにも、期限付きワンタイム錠の発行や、遠隔からの鍵交換など先進の機能を実現している。

自社開発のシステムのもと、
スマホアプリ一つに全機能を完全統合

対象市場と優位性

photo2.jpgグラモスマートロックは大規模物件に導入されることを前提に設計された。そのため、導入後のトラブル削減に重きが置かれている。

一般的なスマートロックは、両面テープなどで簡易的に貼り付けるタイプであるのに対し、グラモスマートロックはシリンダーごと交換するタイプであるため耐久性や信頼性に優れる。また、モーター駆動と合わせて手動方式での施錠・解錠も可能。ネットワーク連携型のスマートロックでありながら超低消費電力を実現、モーターにまつわるトラブルも軽減された。

また、大規模運用にも対応した物件管理システムやフロントオートロックシステムの制御装置もラインナップしており、大規模導入に際しては“隙のない”システムといえるだろう。株式会社レオパレス21にも全戸標準で採用、実運用されており、実績も十分だ。

同社はすべての製品を自社で開発している。iRemoconもグラモオートロックも、「グラモスマートコーディネーションシステム」のもと、全機能が一つのアプリに完全統合、完全連携されており、かつ使用設定も容易なのだ。

グラモスマートコーディネーションシステムは、家のなかの温度、湿度、明るさ、時刻、人感、ドア開閉、GPS、解錠、施錠、電力などの様々な入力情報に対して、家電や住宅設備機器、スマートロック、ブザーやプッシュ通知などの実行機能を自由に組み合わせ、コントロールすることを可能とするシステムだ。

この多彩かつ広範囲な守備範囲により、例えば、「グラモスマートロックを解錠したら自動的に照明を点灯、完了後はスマホにプッシュ通信」といった、複雑な自動制御もたやすく行えるというわけだ。

ホームオートメーションを推し進め、
「人が何もしなくても快適で便利な生活」を実現

事業にかける思い

photo3.jpg同社の後藤功代表は、ソフトウェアのエンジニア出身。「インターネットはどんどん発達しているのに、家のなかは100年前から変わらない」という問題意識から「iRemoconが家のなかとインターネットのハブのような存在になるのでは」と思い立った。

そのため特定の製品に固執することはない。グラモスマートロックも、ホームオートメーションを推し進める製品の一つ。そのほかiRemoconと連携するHEMS(家庭エネルギー管理システム)機器や電力測定システムなども展開している。

今後は、機器メーカーや住宅設備メーカーとも積極的にアライアンスしながら「世の中にないもの、人々の生活をより便利にするもの」を作り続けていくという。

「私たちが世の中に提供したいのは、人が何もしなくても、いつの間にか快適で便利になっていくような生活です。ただし、すべてAIで自動化すればいいという話ではありません。会社として技術的な成長を遂げていくだけではなく、製品を使うユーザーの皆さんにとっての本当の快適さを考えながら、事業展開していくことが重要だと思っています」

株式会社グラモ
代表者:後藤 功 氏 設立:2011年2月
URL:https://www.glamo.co.jp/ スタッフ数:25名
事業内容:
ネットワーク接続型の高機能学習リモコン「iRemocon」関連事業、SI事業など
これまでの資金調達額(出資額)と主な投資会社名:
株式会社環境エネルギー投資、日本ベンチャーキャピタル株式会社、日本政策金融公庫(新事業育成資金)より合計3億8000万円
ILS2018 大手企業との商談数:
13社

当記事の内容は 2019/1/28時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

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