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斯業経験の大切さ

公開日:2013/10/31 最終更新日:2019/09/09

2abe0263833f83dbde2adb968ec522f7_s創業に関する相談を受けた際に、時おり、「経験がないのですが融資は受けられますか?」という質問をされることがあります。

少し前のデータになりますが、2011年版の「新規開業白書」(日本政策金融公庫総合研究所編)では、「開業者の斯業経験」が開業のプロセスや開業直後の業績に及ぼす影響などについて分析しています。この、「斯業(しぎょう)」という言葉は、あまりなじみのない方も多いかもしれません。「斯業」というのは、事業とか、この分野の事業などという意味の言葉です。つまり上述の「開業者の斯業経験」というのは、「創業する人が、これから創業しようとする分野に関連する仕事を行った経験」という意味になります。

この「新規開業白書」によると次の3点が指摘されています。

  • 斯業経験を積むことによって開業直後から良好な業績を得やすい。それは、その事業の経営に必要な様々な能力を、斯業経験を通じて獲得したからだと言える。
  • 「業界知識」「人脈」「技術力」「営業力」は、開業者が備えるべき能力の中で、特に開業直後の業績に大きく影響するものであり、これらの能力の獲得には、斯業経験が密接に関わっている。「マネジメント能力」も経営者として必要な能力だが、斯業経験の積み方次第で、有効に獲得できる可能性がある。
  • 経営者としての能力を獲得するために重要なことは、ただ単に斯業経験の有無や長さだけではなく、管理職としての経験や、勤務先の規模、職種の多さ、事業経営者になることを意識して仕事をしているかといった、斯業経験の積み方も重要である。

このように、開業に必要な知識の修得には経験、特に斯業経験が何よりも重要です。勤務時代につちかった人脈や信用、受注先の確保などは、営業基盤の確立に大きく左右し、その後の事業の成績にも直接的に結びつきます。また、経験を積む際には開業を意識して仕事に臨むことが大切であり、開業を意識して仕事に取り組んだ方が、事業に必要な能力を意図的に獲得できるとの分析結果もあります。

実際に、日本政策金融公庫が行った「2016年度新規開業実態調査」でも、開業前に斯業経験のある開業者が約85%と高い割合を示しており、平均すると13年ほどの斯業経験があるという結果が出ています。仕事で得た経験や知識、資格を生かしたいという動機で開業を志す人も多く、これらの人々は、斯業経験の重要性を知っているとも言えます。

新たに開業しようとする人であっても、斯業経験を持つ人が大半を占めるのが現実ですから、未経験の分野で開業するということはある意味、敵に素手で立ち向かうのと同じです。無理な話とは言いませんが、斯業経験のない分野で開業を目指すのであれば、FC加盟など、経験不足を補う方策を考えるのが賢いやり方と言えまるでしょう。


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