塾を開業するまでのステップや初期費用について

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

課題・悩み

個人塾(家庭教師)での起業を考えています。塾講師の経験はありません。 塾の開業に向けて、どのようなステップを踏めば良いのかわかりません。

初期費用はどのくらいかかってくるでしょうか? また、塾の宣伝などはどのようにすればよいでしょうか?

 

回答:どのような塾をつくりたいかで、開業までのステップは大きく異なります。

この質問への回答者

戸高 一穂(とだか かずほ) / 個別指導LOGIQUE
自身で学習塾を経営されている戸高アドバイザー。集客のためのマーケティングやコピーライティングに定評があり、常に満席の状態を保ち続けております。集客ノウハウや仕組化に関してのご相談は戸高アドバイザーにお任せください。

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① 開業までのステップについて

まずはどのような生徒に来てもらいたいかを考えましょう。「自分の理想の塾」と「市場から求められている塾」のバランスが極端にならないように設計していくことが大事です。失敗したくないのであれば、今上手くいっている塾を研究してマネをするのがおすすめです。 基本的に、開校までに最低でも3ヵ月くらいはかけてください。

(1ケ月目)

  1. 市場調査(どのような場所に出すのかを決めるための調査や、物件の調査)
  2. ターゲットを決める
  3. どのような塾にするかを決める
  4. サイトを稼働させる(ブログなどで検索順位が上がるのに3ヵ月はかかる)
  5. 店舗を借りるなら物件を探す
  6. 自宅で開業するなら部屋のレイアウトを決める

(2ヵ月目)

  1. ターゲットに合わせて教材などを決め、教材会社に見本を請求する
  2. 教室の備品の準備

(3ヵ月目)

  1. ターゲットに響くようなチラシをつくる
  2. 開校日前1週間くらいにチラシを入れる
  3. 開校する あとは常に生徒を募集する

 

② 塾の開業資金について

10万~1000万くらいの幅があります。店舗を借りるか自宅で始めるかで大きく変わります。

自宅で始めるのであれば、追加で必要となるものは机と椅子くらいですから、ほとんどお金をかけずに始められます。 私自身は自宅の1室で始めましたが、机と椅子と電子黒板、それに宣伝広告費で合計20万ほどの資金ではじめました。チラシやウェブサイトも自分で作りましたので、お金はほとんどかかっていません。

 

店舗を借りる場合、広さにもよりますが、物件取得費・椅子や机などの備品、内装費などの用意だけで最低でも50万はかかります。さらに、看板やチラシなどの宣伝広告費、集客用のWEBサイトが必要ですが、勉強してご自身で作られるなら予算を削ることができますし、外注するなら10万~50万はかかります。

借りる物件はどのような塾にしたいかで決まります。自宅で開業したいという方は多いですが、塾として教室を借りた方が、信頼度が高いです。 もちろん、自宅で塾をしている人もいますし、私自身も自宅で塾をしていますが、「教室」だと感じさせる工夫が必要です。生活感を感じさせるようでは、生徒は集まりません。 物件を借りられる余裕がないのであれば、フリーの家庭教師やオンライン塾としてスタートする方がいいかもしれません。

 

今は新型コロナの影響で、既存の塾も新規集客に苦しんでいます。これまで塾の経験がない場合は、生徒が集まるまでにかなり時間がかかるでしょう。生徒が集まるまでの支払いや生活費を考えると、最低でも200万は必要だと思います。昼に仕事をしながら開業するなら、生活費は賄えますので、もっと少なくて済むかもしれません。 予算は、どのような塾をつくりたいのかで大きく変わります。

  • 自宅ではじめるのか
  • 店舗を借りるのか
  • オンラインの塾にするのか、
  • 個人塾ではじめるのか、
  • 個別なのか集団なのか
  • 個別なら1対1なのか、2対1なのか、集団個別なのか

それらを決めてから予算を考えましょう。

私の塾ではオンラインと対面授業を両方しています。今はZOOMの知名度も広まりましたし、生徒側もとくに抵抗はないと思います。オンライン塾は、エリアが住んでいる地域全体もしくは全国に広がるため、ウェブ集客の知識も必要になります。専門家にサポートしてもらうこともおすすめです。

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