高齢者向けの出張美容室を立ち上げたい

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

課題・悩み

現在美容師をしています。自分で美容院に行くのが難しい高齢者向けに、出張美容室をおこないたいです。

高齢者に美容関連のサービスは需要があるのでしょうか?

また、どのように経営戦略を立てればいいですか?

 

回答:「ターゲット」「ブランディング」「マーケティング」の3つを考えましょう。

① 「ターゲット」について

現在、「美容室と福祉の融合」は追い風です。 超高齢社会になり、元気な高齢者が増えており(今後はもっと増えていきます)、年齢を重ねても“美容”に関心を持ち、美容の消費をする高齢女性も増えています。

また、介護業界で、「介護美容」という言葉も生まれています。認知症緩和ケアや癌患者の術後ケア、メンタルケアなどの効果があることが近年分かってきており、介護や福祉の現場では「高齢女性への美容提供」が、注目分野の一つとなっています。

ただ、高齢者といっても、十分な収入や貯蓄がある方もいれば、貧困ぎりぎりの高齢者だっています。 質問者様としては、後者のようなタイプの高齢者たちにもサービスを提供したいという思いがあるのかもしれませんが、それで事業が儲からずに止まってしまったら、元も子もありません。

まずは暮らしが安定している高齢者をターゲットにされるのはどうでしょうか? ターゲットが決まると、おのずと営業方法も連動して見えてきます。

 

② 「ブランディング」について

商品やサービスを考える上で、ブランディングは重要です。ブランディングには「ロジック+発想」が必要です。「ブランディング構築の慣れ」も必要だったりします。 質問者様の店舗ならではのブランディングをしっかり構築すれば、たとえサービス内容のマネをされてしまっても、顧客は他社に流れていきません。

資本力のある競合に顧客をとられないようにするため、あるいは競合よりも自社を選んでもらうために、中小企業ほどブランディングの構築はマストです。ブランディングは、強烈な武器になります。

たとえば、8席しかない寿司屋でも、予約は半年先までとれない大人気店って、結構あちこちにありますよね。寿司業界には大手から小規模まで多くの企業がひしめきあっています。 同じ寿司を提供しているのに、あるいは他の店舗よりも高い寿司を提供しているのに、なぜ他店よりも人気なのか?

それはやはり、「ブランディングの強さ」です。もちろん、立地環境や、味のクオリティなども関係はしてきます。小さい企業や、真似されやすい業界でも、強固なブランディングさえあれば、戦えます。

 

③「マーケティング」について

商品やサービスができたあとは、マーケティングが課題になります。自分の商品やサービスを、どのように多くの人に知ってもらうか?です。 大手企業ですら、多くの人に知ってもらって買ってもらうために、広報活動や販促活動、営業、DM作戦、動画プロモーション、ブランディング設計、キャッチフレーズ開発などに力を入れています。

中小企業はなおさら「つくって終わり」ではなく、「つくったら、そこからマーケティングを本格的に展開していく」という発想が必要になります。

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