新規IT事業立ち上げにあたり、顧客や人材を集める方法

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

課題・悩み

現在システムエンジニアをしています。 IT人材派遣事業をし、将来的には自社でクラウドサービス、AIサービスの開発・販売する事業を立ち上げるにあたり、3つ質問があります。

 

① 顧客はどのように確保すればよいのでしょうか?会社を作ってから探し始めるのでは遅い気がします。

② システムエンジニアではニーズに限界があるため、コンサルレベルのIT人材を確保したいのですが、どのように集めればよいでしょうか?正社員ではなく個人事業としての契約も検討しています。

③ 中規模以上の規模の会社と契約するために、十分な資本金額で会社設立をしたいです。自己資金は500万円あります。融資で1500万を集めることは可能でしょうか?

 

回答:まずはソフト開発会社をまわって、自分にあった会社と契約しましょう。

この質問への回答者

本間 賢一(ほんま けんいち) / プライムウェア株式会社
大手メーカにてキャリアをスタートされ、開発エンジニアとして制御系、オープン系、Web系と幅広い分野に携わり、営業やプロジェクトマネージャとして全体を俯瞰しながらの判断経験を重ねてきた本間アドバイザー。潜在的な課題を抽出する能力とご経験が豊富な頼れるアドバイザーです。

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① 顧客づくり

すでに仕事を受けられる環境があれば、そこはまず確保してください。日本企業では実績が重要視されます。どこと取引がある、これまでこんなサイトの開発をしてきた、自社製品があるなど。

また社員として採用するわけではないなら、技術者を集めるのは難しいでしょう。 海外展開は、低価格で普通以上の品質というアンバランスな要求への打開策が必要になります。日本向けだけの作業をしている中小のソフト開発会社がたくさんあるので、その中で使いやすいソフト開発会社と契約すればいいと思います。

優秀なブリッジSEの設定や、日本への派遣によるビザ取得なども意外と難しいので、信頼できる大手の会社と手を組む必要性があります。

 

なお市場ニーズですが、政府のIT補助金の制度が増えたので、500万円未満の小規模な開発も非常に増えています。見積比較サイトと契約すると、月額や1件単位で見積依頼案件を入手できます。ただし、入手した案件が全て受注できる訳では有りません。

強烈な競合がかなりいるので、コスパの良い提案と実績、営業トークに長けていないと難しいでしょう。優秀な営業マンを雇うか、案件情報を配信するサイトと契約することは必須でしょう。お客様と話す機会や、見積やプレゼンなどを経験できますので、将来的に受託開発を目指すなら、おすすめの方法です。

質問者様が案件情報サイトと契約したさいは、弊社がお手伝いすることは可能です。営業で弊社の実績を使っていただいて構いませんし、弊社が質問者様の会社の名刺を持って、プレゼン資料も作成し、営業を手助けすることもできます。ご遠慮なく、ご相談してください。

 

② 持続性を保つためにITコンサルタントを確保したい

日本で一番不足しているIT人材は、コンサルタントや上級SEなど、上流工程のエンジニアです。 実際にプログラマーが何百人規模で関わるプロジェクトをまとめた実績や経験がある人は、大手メーカにしかいません。ご自身でどこまでコンサルテーションできるかが鍵になります。色々なソフト開発会社と話してみて、気の合う上級SEの方とタッグを組むことをおすすめします。

 

③ 資金集め

会社組織として起業することで、保証協会を通せば日本政策金融公庫などで1000万円前後は借入できます。しかしIT事業はパソコンがあればできるので、はじめは融資を受けずに、小さく始めましょう。事務所もはじめは自宅で問題ありません。

ご自身の足で色々なソフト開発会社を訪問して状況を確認したり、御自身を売り込んだりする方が大事です。その結果、人材派遣の案件や、人材情報などを流して貰えたりします。

「足で稼ぐ」ことに経費をかけることは非常に重要だと感じています。 その上で具体的な事業を進めていき、資金が必要となったときに借り入れする方が、銀行に対しても具体的な事業計画を提示でき、希望に近い形で融資も受けられます。

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