小規模事業者持続化補助金<創業型>第3回と<一般型>第19回の概要と採択される秘訣

この記事は2026/03/06に専門家 福島 美穂(中小企業診断士) によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

小規模事業者持続化補助金の<創業型>と<一般型>。どちらで申請すればよいのか、迷っている方も多いのではないでしょうか。

本記事では両補助金の違いを比較し、採択のポイントまで解説します。読み終わる頃には「自分はどちらで攻めるべきか」が明確になるはずです。まずは最後までご覧いただき、両補助金の概要を把握しましょう。

この記事の監修者
福島 美穂(ふくしま みほ)
株式会社マイクリエイト 代表取締役/中小企業診断士/産業カウンセラー
女性集客&女性起業支援専門アドバイザー。WEBを活用して年間1,000名ペースでファンを増やし、4年目の現在は4,000名超。中小企業診断士として事業計画策定や補助金活用アドバイスを実施。
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小規模事業者持続化補助金<創業型>と<一般型>とは? 制度概要を整理

創業型と一般型は、どちらも「小規模事業者持続化補助金」という同じ制度のカテゴリーです。しかし、対象者や審査の視点は異なります。まずは制度の全体像をおさえましょう。

令和8年度の最新公募スケジュール

2026年(令和8年)2月現在、創業型は第3回、一般型は第19回の公募要領が公開されています。申請受付は、どちらも2026年3月6日(金)からです。

区分 公募回 申請受付期間(目安) 採択発表(目安)
創業型 第3回 2026年3月6日(金)~2026年4月30日(木)17:00
※予定変更あり
2026年7月頃予定
一般型 第19回
表は横にスライドできます

※最新のスケジュールは公式サイト(創業型一般型)で必ず確認してください。

スケジュールは年度ごとに変わります。申請を考えている方は、締切の2〜3か月前から商工会議所への相談をはじめましょう。早めに準備をはじめた事業者ほど、書類の精度が高まる傾向があります。

各制度の目的と支給額の全容

創業型は「事業立ち上げ期の投資支援」、一般型は「既存事業の持続的成長支援」という目的の違いがあります

項目 <創業型>第3回 <一般型>第19回
補助上限 基本200万円(インボイス特例対象で変動する可能性あり。最新公募要領で要確認) 基本50万円(規模等により上限が変動する可能性あり、最新公募要領で確認を)
補助率 2/3 2/3
対象者 創業1年以内の小規模事業者 既存の小規模事業者
審査の軸 将来性・事業の実現可能性 持続可能性・販路開拓の具体性
表は横にスライドできます

補助率はどちらも2/3です。創業型は基本200万円(最大250万円)、一般型は基本50万円(最大200万円)の補助を受けられます。

創業1年以内なら<創業型>と<一般型>を選択可能

開業から1年以内の事業者は両制度に応募できます。ただし、どちらが採択されやすいかは事業フェーズによって異なります。

開業直後で売上実績が乏しい場合、一般型の審査では「事業経験の少なさ」がマイナスに働くケースがあります。一方、創業型は「これからの可能性」を評価する制度であるため、スタート期の構想や将来ビジョンを伝えやすい環境です

  • 創業型が向いている人:実績はこれからだが、独自のビジネスモデルや将来のビジョンを具体的に示せる。
  • 一般型が向いている人:すでに一定の売上や顧客基盤があり、その延長線上の拡大を数字で示せる。

創業1年以内の方が両制度を比較する際は、「自分の計画内容がどちらの審査方法に合うか」で判断するのが賢明です。

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小規模事業者持続化補助金<創業型>と<一般型>の違い

制度の基本をおさえたうえで、ここでは補助額・審査傾向・資金繰りの違いを見ていきましょう。

200万円の補助金を狙う<創業型>と安定の<一般型>

補助上限は創業型が200万円(インボイス特例などで変動あり)、一般型は50万円~250万円(特例により変動あり)と異なります。自身の事業規模・フェーズに合った区分を選びましょう。

創業型は将来性や事業の実現可能性が、一般型は持続可能性や販路開拓の具体性が主な審査軸です。最終的には、公募要領の評価基準を基に計画書を調整する必要があります。

いずれにせよ、「曖昧な計画書」では通過がむずかしくなります。現状と今後のビジョンを明確にしたうえで選択することが、採択への近道です。

事業の立ち上げをあと押しする<創業型>のメリット

創業型は、開業間もない事業者が「実績なし」でも申請できる点が最大のメリットです。
※ただし、「特定創業支援等事業」による支援を受けたことの証明書の写しが必要です。

一般型の審査では売上や顧客実績が問われる場面があります。しかし創業型は、過去の数字ではなく「これから何をするか」という計画の説得力が評価されます

実績が乏しいぶん、ビジョンと根拠を丁寧に書くことが求められますが、「今まさに事業をはじめようとしている人」に最適な制度です。

補助上限が200万円と一般型の50万円(特例適用無しの場合)より多い点も、初期投資の大きい創業期にはメリットです。広告費・ホームページ制作・補助事業専用で使用する機器など、立ち上げに必要な費用を補助対象として計上できます。

既存事業を成長させる<一般型>のメリット

一般型は「すでに動いている事業」をもつ事業者向けです。

一般型のメリットは、既存顧客や売上実績を根拠として活用できる点です。「昨年の売上はXX円、今回の補助で新たな販路を開拓し30%増を見込む」など、具体的な数字でビジョンを伝えやすくなります。

実績のある事業者が一般型で申請する場合、過去の数字が説得材料になります。創業型よりも「客観的なデータ」を活用しやすいのが、一般型の特徴です

400万円投資の自己負担を比較! 資金繰りシミュレーション

同じ400万円の投資でも、創業型と一般型では必要な自己資金が変わります。

投資総額 創業型(基本200万円) 一般型(基本50万円)
400万円 補助額:200万円
自己負担:200万円
補助額:50万円
自己負担:350万円
300万円 補助額:200万円
自己負担:100万円
補助額:50万円
自己負担:250万円
200万円 補助額:約133万円
自己負担:約67万円
補助額:50万円
自己負担:150万円
表は横にスライドできます

※ 補助率2/3で計算。補助額は審査結果・実績報告後に確定。

補助金は「後払い」が基本です。交付決定後に費用を支払い、報告を経て補助金が振り込まれます。

立替資金の確保も含めて、事前に資金計画を立てておきましょう。

教えてくれる人:福島 美穂アドバイザー(中小企業診断士)
第17回からルールが変更になり、「採択決定⇒見積書提出⇒交付決定⇒自己資金で支払い⇒実績報告書の提出⇒補助金の入金」となり注意が必要です。
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小規模事業者持続化補助金<創業型・一般型>で採択される秘訣

補助金で採択されるには、制度を正しく理解するだけでは足りません。審査員の視点を踏まえた事業計画書の作成と、申請前の準備が合否を分けます。

審査員に響く事業計画のポイント

採択される計画書は「誰に・何を・どのように・なぜ今」が明確です。共通しているのは、以下の点が整理されていることです。

  • ターゲット顧客
  • 提供価値
  • 競合との差別化

例として、マーケティング会社における採択されやすい記述のポイントを表にまとめました。

観点 悪い例 良い例 ポイント
ターゲット顧客 「中小企業全般が対象」 「月商300〜800万円規模で、集客が頭打ちの地方(地域)の飲食店オーナー」 ・「誰でもOK」はターゲットが曖昧で、審査員に刺さらない。
・具体的な属性、課題、規模を書くと「実在感」が出る。
提供価値 「売上アップを支援します」 「地域でのチラシ配布およびGoogleマップ経由の来店数を3か月で20%改善する集客導線の構築」 ・抽象的な価値は弱い。
・「何をどう改善するのか」を数値、具体的手段で示すと強い。
競合との差別化 ・「丁寧にサポートします」
・「低価格で対応します」
「飲食店特化のMEO運用とリアルでの、口コミ増加施策をセットで提供できる点」 ・「丁寧・安い」は具体性がなく差別化にならない。
・専門性、独自の組み合わせ、実績を示すと差別化になる。
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抽象的な表現より、こうした具体的な記述のほうが審査員の理解を得やすくなります。

審査員が評価する「将来性」の伝え方

将来性は「数字×ストーリー」で表現すると効果的です。とくに創業型では、「3年後にどのような事業規模になっているか」が問われます。感覚的な表現ではなく根拠のある数字で示すことで、信頼性が高まります

たとえば、「月5件の受注を目標とする。そのために、補助事業で制作したポートフォリオサイトやパンフレットを活用し、新規開拓を進める。」と示すことで、投資の目的と成果が結びついていることが伝わります。

理想を語るだけではなく、論理的な計画として読めることが評価のポイントです。

商工会議所を味方にする連携のコツ

補助金の申請には、商工会議所(または商工会)の「事業支援計画書」が必要です。商工会議所や商工会を活用することで、事業計画書の質を高めやすくなり、申請内容の精度向上が期待できます

準備段階では、「書類を提出する前の段階でどれだけ担当者に計画内容を共有し、理解を得られるか」が採択の可能性を左右します。なお、「事業支援計画書」の取得方法は、商工会議所(または商工会)によって異なりますので、早めに補助金申請希望である旨を伝え、取得方法を確認しておくと良いでしょう。)

AI時代の文章に地域貢献の想いを宿す

AIでつくった計画書は、審査員に見抜かれる可能性があります。ChatGPTなどのAIを活用して計画書を作成する事業者が増えていますが、審査員は「その事業者にしか書けない文章か」を見ています。地域の具体的な課題や自分の経験、リアルな顧客像を盛り込んだ文章は、AIだけでは生成が困難です。

AIは下書きや構成整理に活用できます。一方で、最終的には自分の言葉で「なぜこの地域でこの事業をおこなうのか」を記すことで、事業への熱量を伝えやすくなります

加点項目を逃さず申請書類を整える

加点項目を活用するだけで、採択率は変わります。以下の加点チェックリストを活用して、事前準備を丁寧に進めましょう。

加点区分 加点項目名 一般型 創業型 概要
重点政策加点 赤字賃上げ加点 賃金引上げ特例に申請する赤字事業者への加点。
事業環境変化加点 ウクライナ情勢や物価高騰等の影響を受けている事業者への加点。
東日本大震災加点 福島県12市町村の事業者や、ALPS処理水放出の影響を受ける水産業者等への加点。
くるみん・えるぼし加点 「くるみん認定」または「えるぼし認定」を受けている事業者への加点。
地方創生型加点 地域資源型または地域コミュニティ型の取組をおこなう計画への加点(※創業型では重点政策区分)。
政策加点 賃金引上げ加点 事業場内最低賃金を申請時より+30円以上引き上げる事業者への加点。
地方創生型加点 地域資源型または地域コミュニティ型の取組をおこなう計画への加点(※一般型では政策区分)。
経営力向上計画加点 基準日までに「経営力向上計画」の認定を受けている事業者への加点。
事業承継加点 代表者が60歳以上で、後継者候補が補助事業を中心におこなう事業者への加点。
過疎地域加点 法令に定める過疎地域に所在する事業者への加点。
一般事業主行動計画策定加点 女性活躍推進法または次世代法に基づく行動計画を公表している事業者への加点。
後継者支援加点 「アトツギ甲子園」のファイナリスト等になった事業者への加点。
小規模事業者卒業加点 補助事業期間中に従業員を増やし、小規模事業者の枠を超える事業者への加点。
事業継続力強化計画策定加点 「事業継続力強化計画」等の認定を受けている事業者への加点。
令和6年能登半島地震等に伴う加点 能登半島地震等により直接的または間接的な被害を受けた事業者への加点。
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※詳細内容は公式サイト(創業型一般型)で必ず確認してください。

加点項目が重なるほど有利になります。自分が該当するものを漏れなく確認し、必要な書類は事前に準備しておきましょう。

教えてくれる人:福島 美穂アドバイザー(中小企業診断士)
加点は、「重点政策型加点から1種類」「政策型加点から1種類」の合計2種類選択可能になっています。賃上げ加点を適用しない場合も、少なくとも「地方創生型加点」を適用させるような事業計画がおすすめです。
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小規模事業者持続化補助金の申請が不安なら

制度を理解しても、計画書を一人で完成させるのは容易ではありません。不安を感じる方がどこでつまずきやすいか、そして解決策を整理します。

自力申請に潜む見落としの怖さ

専門家に相談せず一人で申請すると、加点項目や書き方の細かいルールを見落とすリスクがあります。よくある失敗例は以下のとおりです。

よくある失敗例 原因とリスク 採択のための対策
対象外経費の計上 補助金が1円も出ないリスク 公募要領を熟読し、専門家に経費項目をチェックしてもらう。
根拠のない数値目標 審査員に「実現可能性なし」と判断される 市場データや競合分析に基づいた算出根拠を明記する。
締切直前の相談 商工会議所の支援が十分に受けられない 締切の2か月前には最初の相談予約を入れる。
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  • 補助対象外の経費を対象経費として計上してしまった
  • 事業計画の「数値目標」が根拠なく書かれていた
  • 商工会議所への相談が締切直前になり、書類の質が下がった

これらは知識があれば防げるミスです。しかしはじめての申請では、何が「見落とし」なのかを自分では気づけない場合も少なくありません。

ドリームゲートでプロと計画を磨き上げる

専門家の伴走があると、計画書の完成度や採択の可能性が高まります。ドリームゲートでは、補助金申請の経験豊富なアドバイザーに無料で相談可能です。「自分の計画に勝算があるか」「創業型と一般型のどちらが適しているか」といった具体的な疑問に、実務の視点からアドバイスします。

一人で抱え込まずに、早い段階でプロの目を通し、採択率を上げましょう。

<創業型・一般型>、どちらで申請するかは「事業フェーズ」で決まる

補助金選びの正解はひとつではありません。創業間もない段階であれば将来性を語りやすい創業型、実績が積み上がっているのであれば具体的な数字で説明しやすい一般型が適しています。制度の違いを理解したうえで、自社の事業計画がどちらの評価軸に合うかを基準に選ぶことが、採択への近道です

ドリームゲートには、補助金を獲得した事業者を数多くサポートしてきた専門家が在籍しています。まずは相談するだけでも、計画の方向性が見えてくるはずです。

執筆者プロフィール:ドリームゲート事務局

ドリームゲートは、経済産業省後援のもと2003年に誕生した日本最大級の起業支援プラットフォームです。起業アイデアの整理から事業計画書作成、資金調達・融資支援まで、実務経験豊富な専門家が起業家一人ひとりの課題に寄り添い、実現までをサポートします。(運営:株式会社プロジェクトニッポン)
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