遺伝子検査から健康的なダイエットサービスを展開するベンチャー、株式会社FiNC(フィンク)。豪華な役員陣にも注目!!

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

ダイエットには生活習慣こそ重要! スマホと遺伝子検査でプランを作る無理なく実行できる、完全成果保証のダイエット家庭教師サービス。
展開している事業内容・特徴

20140826-1糖質制限ダイエット、ヨガダイエット、コーヒーダイエット等々…、どうしてこうもダイエット方の種類は多いものか。多様化した現代人のライフスタイルに準じた結果なのかもしれないが、さまざまダイエット方法が登場しては消え、ダイエット情報も氾濫する中で、どれを選んで良いのかわからない人も多いだろう。

また、あらゆるダイエットを試したが、良い結果を得られないという話もよく耳にする。自分に合ったダイエット法とは…? この答えを見つけるためには、ユーザー自身がまず、「自分の体を詳細に知り」、「適したダイエットを選ぶ」必要があると言えそうだ。この課題に着目し、理想的なダイエットを実現させていると注目を集めるダイエットサービスがある。それが、株式会社FiNCが提供する『FiNCダイエット家庭教師』だ。

同サービスが従来のダイエット法と大きく違う点は、ダイエットを強いるものではないということ。痩せるために過度な食事制限や運動をユーザーに提案するといった、いわゆる短絡的なものではなく、生涯にわたり続けられる、または気をつけられる体づくりを指南していることにある。

『FiNCダイエット家庭教師』は、スマホをもちいた60日間のダイエットプログラムで、「パーフェクト」、「スタンダード」、「ライト」の3種類のプランを持つ(※ライトのみ30日間のプランだ)。

それぞれのプランに目標体重が設定されており、最大15kgの減量を達成したユーザーもいるそうだ。サービス最大の特徴は、 体の現状と問題をユーザー自身が把握できる“CHECK”、的確なダイエットへ導く“CARE”、ダイエットの継続力や選択力を身につけられる“CHOICE”といった3項目に分けられ展開されている点。

まず最初の段階である“CHECK”では、肥満遺伝子検査キットを使った検査や血液検査、生活習慣・食習慣・メンタルのアンケートを実施。先天的・後天的要因双方のアプローチから詳細に分析していく。これにより、各ユーザーの肥満傾向や体質、太りやすい食べ物、不足しがちな栄養素、食の傾向やバランスなどが明白になり、何がダイエットの壁となっているのかを明確にする。

そうして、これらのデータをもとに次のステップにあるのが“CARE”である。管理栄養士やプロのトレーナーが、パーソナルカルテや報告書を作成・提示し、オーダーメイドの運動メニューやファスティング、サプリメントの提供など、エビデンスに則ったダイエット方法をユーザー一人ひとりに提供していく。

最後の“CHOICE”には、「タスク管理」・「ポイントプログラム」・「グループ間共有」・「アドバイスメール」が用意されている。タスク管理とは、ユーザーが目標達成のため、毎日に必要な行動をタスク化しチェックするもの。

例えば、“寝る前に10分間ストレッチを行う”や“揚げ物の衣を半分とる”といった、どれも日常生活で難なく実行可能な内容だが、日々の達成感と目標へのモチベーション維持とをユーザーに与える。タスクに連動しているのがポイントプログラムで、タスク実行度や目標達成度合いに応じてAmazonのポイントを付与している。

アドバイスメールは、毎日の食事のフォローアップ。ダイエット期間中、ユーザーは毎日の食事をスマートフォンアプリを通して報告し、ダイエット家庭教師からダイエットに適した食べ方や、食べるものに関してアドバイスを受けとるというもの。グループ間共有では、ユーザーは、自分以外のユーザーの食事評価を参考にすることができる。グループ内でダイエットの情報や疑問をシェアすることも可能であり、自然とダイエットへの意識やスキルを向上させる仕組みである。

以上が各フローでのサービス概要であるが、ダイエット課題を把握できる詳細な下地が用意され、無理なく実行できる的確なメニューが組まれ、目標を達成するだけではなくダイエット情報やスキルをもユーザーは吸収できることが、同サービスが話題を集めている所以だろう。

ユーザーの平均改善値は約6.3kgで、8割のユーザーが設定した減量を達成しているそうだ。同サービスのパーフェクトプランは完全成果保証となっており、万が一、期日以内に目標値に達せない場合でも、継続してサービスを受けることができる。

メインユーザーとなるのは30代から50代の女性。肥満を気にするよりも体のシェイプアップに力を入れている人が大半を占める。また、ユーザーとなると、期間中、FiNC社が提携しているスポーツジムを無料で利用できるとあって大学の山岳部などでも利用されており、トレーニングのニーズも拡大しつつあるという。

プロトレーナーの経験と遺伝子検査からひらめいたダイエットサービス。
ビジネスアイデア発想のきっかけ

20140826-2株式会社FiNCの代表取締役を務める溝口 勇児氏は、プロのトレーナーである。高校在学中にフィットネスクラブを運営する会社に入社し、頭角をあらわす。これまでに一般人はもとより、数多くのトップアスリートや著名人の体づくりに携わったそうだが、トレーナーとしての日々から、『FiNCダイエット家庭教師』サービスの核心となるアイデアをひらめくことになる。

「ダイエットやトレーニングに欠かせないのは、生活習慣です。いくらジムで徹底的に行っても、生活に是正しなければいけないことがあれば、体質や体系の改善によい結果は得られません。それで、現在のダイエット家庭教師のようなお客さんの生活習慣から管理できるサービスがあればと考えたのが始まりです。また、2007年位より、遺伝子検査サービスが登場し注目を集めましたが、同じトレーニングをしても1人ひとりによって結果が異なるという経験から興味を持ちました」

生活習慣の管理と遺伝子。ここでビジネスアイデアはほぼ固まったわけだが、起業を決意したのはタイミングだったと話す。

「起業に関しては、課題をクリアしたい、現状の問題を解決したいという意識が強かったことで、自ずと自分が進むべき方向が定まりました。トレーナーとしてアルバイトから社員へ、そしてフィットネスクラブの経営コンサルタントもつとめましたが、要所要所で解決すべき問題があった。そのために、日々研鑽を積み、上をめざしていったのですが、その最終形として描いたのが起業家でした」

その後溝口氏は、日本ペプシコーラ副社長、日本KFC常務取締役、株式会社ナイキジャパン社長、ゲラン株式会社社長・会長を歴任した秋元 征鉱氏の運営するジャイロ経営塾に通い、経営を学び起業準備を進めた。

そうして2012年4月にFiNC社を設立。当初の事業は遺伝子検査サービスを主事業としていたが、スマホの圧倒的な普及をみて事業方針を転換。オンラインでトレーナーや管理栄養士とコンタクトがとれるダイエットプログラムサービスを考案し、2014年3月にオンライン指導を含めたダイエットサービス『REPUL』をリリース。6月に名称を『FiNCダイエット家庭教師』に変更し、現在に至る。

ここで着目しておきたいのが、同社の役員陣である。スタートアップとしては異例な豪華メンバーでベンチャー界隈でも話題となっている。同社のボードメンバーには先述した秋元 征鉱氏をはじめ、ガリバーインターナショナルを株式上場へと導いた吉田 行宏氏、クックパッドのCFOを務めた成松 淳氏、元みずほ銀行常務である乗松 文夫氏、テラモーターズ株式会社の創業メンバーである岡野 求氏、東京大学工学部在籍中に2社のメディカルベンチャーを立ち上げ、「再生エネルギー蓄電池導入シミュレーションの開発&研究」というテーマで国際学会にて「BEST STUDENT AWARD」を受賞した南野 充則氏といった、そうそうたるメンバーが集っているのだ。

「自分ができることは少ない。だから、力を貸していただきたい人たちに声をかけた」とは溝口氏の弁であるが、溝口氏の経営者としての情熱が実現した布陣といえよう。

ダイエットから健康、そして予防へ! めざすは、世界一の健康×IT企業
将来への展望

溝口氏に今後の展望を伺ったところ、まずはFiNCダイエット家庭教師の普及を進めながらも、法人マーケットを含めた新しいサービス展開にも力を入れていく計画だという。すでに、いくつかのアプリサービスのリリースを計画中だが、特に高齢者向けサービスを重要視しており、ある壮大なミッションを掲げ展開させていく構えだ。そのミッションとは「健康寿命を延ばすこと」である。

日本人男性の平均寿命は約79歳、女性は約86歳。世界有数の長寿国家と呼ばれる日本だが、日常的に介護を必要しない自立した生活が出来る寿命を「健康寿命」と呼ぶが、健康寿命で見ると男性は約70歳、女性は73歳という統計がある。つまり、健康と寿命の間には明確な開きがあるのだ。

そこで同社は高齢者が健康で寿命を全うできるよう、この数年間の空白を一日でも埋めることをミッションとしている。つまり、人の生涯に寄与する画期的なソリューションとなり、肥大する医療費削減にも貢献するサービスを生み出そうとしているのである。ITリテラシーが低い高齢者が多いという現在の課題もあるが、設定済みの端末の貸し出しや、クラウドソーシングや全国各地のコミュニティをうまく活用していくことで、高齢者に広く浸透するサービスは創出可能であると、同社は見ている。

ダイエット×健康×予防×IT企業として、近い将来に見据える市場は1兆円規模。このため、同社は急ピッチで社内基盤づくりも進めている。数ヶ月後には、現在25人のスタッフを倍の50人に増員すると計画している。

“医者・病院ぎらい”という言葉もあるように、医療にハードルを感じている人は多い。だが、FiNC社のサービスに対して敷居は感じる人はおそらくいないだろう。予防医療が叫ばれ、健康づくりが重要視されている今、万人に受け入れられるのはこのようなサービスであり、ともすれば、これこそが“新しい医療のカタチ”なのかもしれない。

最後に溝口氏のコメントを紹介したい。
「当社のノウハウを駆使し、世界中の誰もが手軽に自分の健康を知ることができ未然に病気を防げる、そのようなライフスタイルが当たり前となる時代を構築していきたい。将来的には検査システムの無料提供も視野に入れています。そして、現在のサービスにも言えることですが、健康を知らせるのみではなく、しっかりと維持までをサポートし、一生涯を通した人々のより良い暮らしに貢献していければと思います」

株式会社FiNC
代表者:溝口 勇児氏 設立:2012年4月
URL:
http://www.finc.co.jp/
スタッフ数:25人
事業内容:
・完全成果保証「FiNCダイエット家庭教師」の運営 ・「Fincオンラインワークス」の運営
・遺伝子検査・体内検査の受託解析事業 ・パーソナルサプリメントの製造・販売
・リアルストア事業

当記事の内容は 2014/8/26 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

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