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リリース1年で商品数14万点を突破!
日本のものづくりを変える新アプリ

執筆者:松元 順子  編集:菊池 徳行(ハイキックス)
更新日:2016年10月27日

“つくる楽しみ”をリアルに再現!
スマホで誰もがアクセサリー作家に 展開している事業の内容・特徴

20161027-1近年、国内のハンドメイド市場が活況を呈している。その一方で、個人がものづくりに携わるのは、まだまだハードルが高いというのが現状だろう。そんななか、スマホで誰もが簡単にオリジナルのアクセサリーをつくることができる、ものづくりマーケットアプリ「monomy (モノミー)」を生み出したのが株式会社 FUN UPだ。

「monomy」では、スワロフスキーや天然石、チャームなど3000種類以上の素材を自由に組み合わせて、自分好みのアクセサリーをつくれるだけでなく、自分のブランド作品としてほかのユーザーに販売もできる。加えて、自分以外のユーザーの作品も購入できるのがポイントだ。「つくる」「売る」「買う」という3つの楽しみを同時に味わうことができる革新的なサービスとなっている。

2015年8月のプレリリース後、ノンプロモーションにもかかわらず、投稿作品数は14万点を突破。その人気の秘密は、何といっても手軽さにある。受注後の製作から決済、梱包、発送、アフターケアまでを同社が担当。ユーザーは、お気に入りのパーツを選ぶだけで、リスクなく作品をつくり販売できるのが最大の特徴だ。通勤途中や昼休みなど、ちょっとした空き時間を利用して楽しめるため、1人で月に600点もの作品をつくるヘビーユーザーや人気商品をつくった8歳の小学生もいるという。

製造は自社工房で担当。受注生産により在庫リスクを軽減し、中間業者を省くことで高い利益率を生むビジネスモデルとなっている。加えて今年8月より、ユーザーの売り上げの10%をポイント還元し、換金できる仕組みを導入。これにより、世界中の誰もが簡単に作品を販売できるプラットフォームとなった。

「“つくる楽しみ”をリアルに感じてもらうために、細部にまで徹底的にこだわりました。組み立て画面には、ゲーム用の物理演算エンジンを用いることで、パーツを加えるたびにアクセサリーが左右に揺れる“フワフワ感”を忠実に再現しています」と代表の山口絵里氏は説明する。

現在、全国42社のパーツメーカーと提携。山梨県の天然石協会の承認を受けたストーンを使用したり、酸化しにくい素材を選んだりなど、質の高いパーツを厳選しているのもこだわりのひとつだ。大手ベンチャー企業創業者など、名だたるエンジェル投資家からの資金調達を達成していることからも注目の高さがうかがえる。

「ものづくり×IT」で、
日本の製造業の課題解決を目指す! ビジネスアイディア発想のきっかけ

20161027-2「やりたいことは、すべてやる」と決めているという山口氏。その言葉どおり、経歴は実に多彩だ。文化服装学院で学んだ後、コンサルティング企業のバイヤーやEコマース事業の立ち上げなどを経験し、25歳からWeb制作を一から学び、ヤフーにジョイン。WebデザイナーやWebディレクターを歴任し、2011年9月に独立、FUN UPを設立した。当初は、外部プロデュ―サーとしてWebメディアの企画、運用に携わっていた。

十代の頃から「世の中にないものをつくりたい」と考えていたという山口氏。世界の市場を自分の目で見ようと、21歳のときにバッグパッカーで世界一周の旅にチャレンジした。各国の様々な文化に触れ、「日本のものづくりの圧倒的なクオリティの高さ」を改めて実感したという。同時に、衰退が懸念される日本の製造業の問題点に気づいたことが起業のきっかけとなった。

「日本の職人さんの技術力は非常に高いですが、トレンドを生かしたデザイン力や営業力は弱いという現実があります。また、販売業者の多くが在庫や中間マージンで苦しんでいます。そうした課題をデジタルの力で解決し、ものづくりの“当たり前”を変えたいと思いました」

本格的に起業を検討し始めた当時は、ハンドメイドが流行る少し前であり、ハンドメイドが趣味の友人につくり方を習ったところ、パーツを“選ぶ楽しさ”に目覚めたことが「monomy」発想の原点だ。

「たくさんのパーツから好みのものを選ぶのがとても楽しく感じました。でも、パーツを自分で購入すると割高だし、在庫が余ってしまう。一から自分でつくるには時間もかかる。とはいえ、既製品から欲しいものを探すのは難しい。そこで、もっと気軽にものづくりの楽しさを味わえるサービスをつくりたいと思ったのです」

2014年12月から「monomy」の開発をスタート。成功の確信がもてるまでは、外部からの資金調達はしないと決めていたため、自身の貯蓄を切り崩してまかなう日々だった。当初、社員は山口氏1人だけ。友人の紹介などでメンバーを募り、副業で参加してくれたエンジニアやデザイナーと、チャットツールSlackのやりとりで完成させたという。

今年8月の正式ローンチまでに、UIデザインを4回以上リニューアル。パーツ選びから制作、投稿完了までの流れが一目でわかるように簡略化することに最も注力したという。また、過去に一度だけパールに傷があるというクレームを受けたのを機に、3段階の検品チェック体制も設けた。

職人と消費者のつなぎ手となり、
ものづくり業界の活性化に挑む。 将来の展望

20161027-3設立から5年。様々な苦難を乗り越えて「monomy」を現実化できたのは、山口氏に何があってもあきめないという強い意志があったから。「自身の経験をとおして、世の中にないものをつくるには、トライ&エラーを繰り返す精神力が重要だと実感しました。周りに無理だと言われることであっても、『絶対にやり遂げる』という強い思いをもち続けることが、何より大切であると感じています。それと同時に、『今までにないマーケットをつくる』ということに対して、非常にワクワクしています」と清々しい笑顔で語る。

さらに山口氏は、こう続けた。「1人でできることには限りがあります。ビジョンを共有できる仲間を増やすことが大切だと感じています」。現在、社員5名に外部メンバー約15名を加えた総勢約20名が集結。日本のものづくりの新たな可能性を切り開くべく、プロダクト制作に尽力している。

今後は、「MADE IN JAPAN」のクオリティの高さをユーザーにしっかりと伝えるためにも、より一層ブランデングを強化していく構えだ。ゆくゆくは、アプリ上につくり手の顔が見える仕様にしたいとのこと。また、企業やブランドがテーマを設けるコンテスト機能を新たに追加した。将来的には、ユーザーとブランドがコラボした商品開発も視野に入れているという。

「靴やカバン、眼鏡などにも商品展開を広げたいと考えています。将来的には、自分のブランドをつくるという自己発信が誰でも簡単にできるような世の中にしたい。ユーザーが買う側にも売る側にもなれる面白いマーケットをつくっていきたいです。そして、デジタルの力で、川上となる製造職人と消費者をつなぐことで、日本のものづくり産業の活性化に貢献できる企業を目指したいですね」

株式会社 FUN UP
代表者:山口 絵里氏 設立:2011年9月
URL:http://www.fun-up.jp スタッフ数:約20名(社員5名、外部スタッフ約15名)
事業内容:・スマートフォンアプリの企画・開発・運営

当記事の内容は 2016/10/27 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

取材・文/松元 順子  編集/菊池 徳行(ハイキックス)

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