ネッ
ト上でビジネスを始めようとお考えの方はかなりの数に上ると思います。しかし、現在、林立するネットショップの中で"売れるサイト"に勝ちあがるには工夫
が必要なのは間違いありません。今回は、ネットショップの立ち上げ・コンサルティングで活躍されてきた森田欣典氏に、売れるショップを目指すためのコツを
伝授していただきました。 |
開
口一番「私は"教えないコンサルタント"」と宣言される森田氏。「人の言う通りにやってもネットショップの経営はうまくいきません。まず、自分で考え、行
動して初めて、真剣味が増し責任感が高まります。皆さんには、今日の『教えられない』研修を通して、インターネット販売の極意を、ご自分の力で発見してい
ただきたく思います」 森田氏は、まず、2人1組で、お互いに自己紹介をするよう参加者に促します。当然、疑問が浮かびます――「ネットショップ開業セミナーで、どうして自己紹
介をするのか?」。参加者たちは、多少戸惑いつつも、身振り手振りを交えて自己紹介を行いました。 「うまく伝えられましたか?」と森田氏。実はコレ、他の人に自分を伝えることの難しさを知ってもらうための実演だったのです。 |
森田氏は、「ネットのほうがさらにコミュニケーションは難しい」と指摘されます。具体的な商品を手に取れず、お客様との直接的対話によって対応できないネット販売は、出発点の段階から容易ではないのです。
次に、売れないサイト、売れるサイトそれぞれの特徴を参加者の皆様に書き連ねていただきます。
大
切な事は、そもそもユーザーが「自分には関係ない」と感じた時点でアウトだということ。「サイトの訪問者が、初めの3秒間で『何だろう?』という興味を持
ち、さらに、じっくり文章を読んでいただける流れを作ることが重要です」(森田氏)。特に、お客様の困っている内容や切実なお悩みを指摘し、一つの解決手
段として自社商品を提案するという展開が効果的です。それには「『広く浅い』もしくは『より狭く深い』内容を盛り込みましょう」(同氏)
その上で"読んでいただけるコンテンツ作りの方法を実感するため、参加者同士で説得しあう実践トレーニングも行われました。「おとぎ話のカブになって自分を食べてもらえるよう説得する」「相手を食事に誘うため食欲を誘う話をする」がお題です。 |
その後、参加者の皆さんの間には「具体的で生々しい表現に魅力を感じた」「熱く語って人間性を理解してもらえた」などの熱い感想が飛び交いました。
「コンテンツ作成のポイントは、こういった遊びからも学べるはず。そして、特定の場面がイメージできるような文章を書くトレーニングも大切です」と森田氏のアドバイスは続きます。
最
後に、売れるサイト作りのコツをまとめていただきました。まずは、ストーリーを考えます。次に、周囲の人に話し、アドバイスをもらいます。この時にはアイ
デアを出し惜しみしないこと。最後に、文章化するとどうなるかを具体的な形で考えましょう。「ホームページはデザインも大切ですが、コンテンツを練ること
が何よりも大切だと肝に銘じることです」(森田氏)。