確定申告と聞いて「むずかしそう」と感じることはありませんか?税務未経験で事業をはじめた方にとって、複雑な情報が多い確定申告は大きな不安となります。
本記事では、確定申告がはじめての方にもわかりやすく、失敗しないための具体的な手順を解説します。経験豊富な専門家の知見を基に、あなたが「何をすべきか」と「何が不要か」を明確に切り分けられるようにしました。
記事を読み終えれば、「いつまでに何をすればいいか」がクリアになり、不安は「対処可能なタスク」に変わります。ドリームゲートは、情報発信と無料相談を通じてあなたの事業継続を応援します。
- 目次 -
はじめての確定申告がむずかしそうに感じる理由
確定申告がむずかしく感じる原因は、情報が断片的で全体像が見えないことにあります。ここでは、確定申告について抱える漠然とした不安の正体を明らかにし、決まった流れがあることを解説します。全体像を把握して、確定申告のイメージをクリアにしましょう。
はじめての人が抱えやすい不安と勘違いを整理
確定申告がむずかしいと感じるのは、初心者特有の不安や勘違いが原因です。多くの人は「完璧に申告しなければならない」と考えてプレッシャーを感じ、作業の負担を大きく感じてしまいます。また、「税金の話はむずかしいもの」というイメージから、冷静な判断がしづらくなるのです。
はじめて確定申告する人が抱えやすい不安は、以下の3点に集約されます。
| 不安・勘違い | 内容 | じっさいの対処ポイント |
| 完璧主義のプレッシャー | 「ミスしたらペナルティがある」と過度におそれ、細部まで完璧を目指すことが負担になる。 | 修正可能なミスが多く、無申告のリスクの方が大きいため、基本をおさえることが大切。 |
|---|---|---|
| 税務用語への不安 | 青色申告やe-Taxなどの専門用語がむずかしく、「自分には無理」とあきらめがちになる。 | 白色申告からはじめればシンプルで、徐々に慣れれば十分。 |
| 手順の順番ミス | 知識不足により「いつ何をすべきか」の全体像がつかめず混乱する。 | 期限と最低限の準備を把握すれば、大きなミスを避けられる。 |
上記のような不安は、制度そのもののむずかしさではなく、情報整理の不足から生まれています。まずは自分の不安を認識し、対処法を理解して「対処可能なもの」に変えていきましょう。
確定申告でよくあるのは「知識」より「手順」のミス
はじめての確定申告で避けたいのは、知識不足よりも手順のミスです。確定申告では、書類の作成や提出自体は、国税庁の作成コーナーなどを利用すれば比較的スムーズに進みます。
しかし、「いつからいつまでに何を準備すべきか」という手順を間違えると、後の修正が大変になり、期限遅れにつながるおそれがあるのです。
たとえば、以下のような手順を後回しにすることで、ミスが生まれやすくなります。
- 青色申告に必要な届出を期限までに提出しなかった
- 申告に必要な書類を期限直前まで集めていなかった
- 日常の取引記録をあいまいにし、直前になって帳簿を作成しようとした
重要なのは、手順の全体像を把握し、順番ミスを未然に防ぐことです。順序立てて準備するために、大枠のスケジュールを理解しましょう。
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2026年確定申告の全体像と期限を把握しよう
最初に「いつからいつまで」という時間軸を把握することが、確定申告の不安を早く解消します。ここでは、2026年確定申告の全体像と期限を解説します。「今からでも大丈夫」「自分はここからはじめればいい」という安心感を得られるはずです。
2026年確定申告の開始日と締切日をチェック
2026年提出分の確定申告期間は、例年通りの日程で実施される見込みです。申告期間を正確に知ることで計画的に準備でき、期限に間に合わないリスクを回避できます。2026年提出分は、2025年1月1日から12月31日までの所得が対象です。
主な期限は以下のとおりです。
| 項目 | 日付 | 詳細 |
| 申告開始日 | 2026年2月16日(月) | 2025年分所得の申告・納税開始。e-Taxや税務署で受付。 |
|---|---|---|
| 標準締切日 | 2026年3月16日(月) | 個人事業主の基本期限。郵送・e-Tax提出で対応。 |
| 確定申告延納(※1) | 令和8年6月1日(月) | 納税資金不足時、最大2年分割(利息なし)。事前承認が必要で申告期限内に税務署提出。 |
| 還付申告(※2) | 2027年6月15日(火)まで(最長5年遡及) | 控除申告で延長可能。早期提出推奨。 |
※1 納税資金に余裕がない場合、申告期限(3月16日)までに税額の半分以上を納付し、残りを5月31日まで延ばせる制度
※2 源泉徴収税額が確定税額を上回る場合(控除多めなど)、過払い分を税務署から返金してもらう申告
3月15日が土日の場合は翌月曜日に期限が延長されます。詳細は国税庁のページをご確認ください。期間内に申告と納税を完了できるよう、逆算して準備に取りかかりましょう。
申告が「必要かどうか」を判断する基準
確定申告の準備に取りかかる前に、自分が本当に確定申告が必要かどうかチェックする必要があります。申告が不要なケースにもかかわらず作業を進めてしまうと、時間と労力が無駄になってしまいます。
確定申告が不要なのは、主に次のようなケースです。
| 主なケース | 不要な理由 |
| 会社員副業20万円未満 | 税法上、給与所得者の雑所得20万円未満は申告免除。(住民税は申告義務あり) |
|---|---|
| 所得が会社員給与のみ | 会社が年間所得を計算・税額調整し、税務署に源泉徴収票を提出済み。追加所得なしなら二重申告不要。 |
| 基礎控除内所得(年間の所得が48万円以下) | 所得税法の基礎控除48万円以内で課税所得ゼロ。税金が発生しないため、申告義務なし(住民税は別)。 |
| 還付金を受け取る必要がない | 医療費控除などで「払い過ぎた税金を取り戻す」場合のみ確定申告。それ以外は税務署への申告不要。 |
上記のいずれかに該当すれば確定申告は不要です。該当しない場合や迷ったら、早めに税務署や専門家に相談するのがおすすめです。無駄な労力を避け、2026年の確定申告をスムーズに進めましょう。
はじめての確定申告でも失敗しない!具体的手順を解説
はじめての確定申告は、以下の手順を順番に実行する「一本道」だと捉えればむずかしくありません。全体のスケジュールを把握することで、現状の位置を認識でき、迷いが減ります。断片的な情報に振り回されずに済みます。
確定申告の具体的なステップと手続き、必要書類は以下のとおりです。
| 手続き | 時期(2026年提出分) | ポイント | 必要書類 |
| 日常記帳開始 | 2025年1月〜12月(事前準備) | 記帳の習慣化で後々楽。収入・経費をもれなく記録。 | ・収入/経費台帳 ・領収書保存 |
|---|---|---|---|
| 年間収支集計・申告必要性判断 | 2025年12月〜2026年2月15日頃 | 所得20万円超か基礎控除超かチェック。 | ・源泉徴収票 ・通帳コピー ・経費リスト合計 |
| 申告書作成・所得計算 | 2026年2月16日〜3月10日頃 | 国税庁サイトで無料作成。税額を試算。 | ・マイナンバーカード ・控除照明(医療費/寄附) ・帳簿データ |
| e-Tax/郵送提出・納税実行 | 2026年2月16日〜3月16日 | 余裕をもって提出。延納希望時は申告書にチェック。 | ・出力した申告書 ・納税通知書 ・金融機関口座情報 |
| 還付確認・修正対応 | 2026年3月17日以降 | 1~2か月後に入金確認。ミス時は速やかに更正申告。 | ・振込通知書 ・修正申告書(国税庁サイト) |
まずは大まかな流れを頭に入れ、次の章で解説する「申告方法の選択」に進みましょう。
確定申告をはじめる前の準備と最適な選択
確定申告は、「何を申告するか」よりも「どの申告方法を選ぶか」によって大きく難易度が変わります。ここでは、はじめての確定申告をスムーズに乗り切るため、申告をはじめる前に決めるべき申告方法の種類と、具体的な準備を解説します。
青色・白色申告で「何を」「どこまで」準備すべきか
確定申告の種類には青色申告と白色申告の2種類があり、どちらを選ぶかで作成すべき帳簿の難易度が変わります。
青色申告は最大65万円の控除など大きなメリットがありますが、複式簿記による帳簿作成が必要です。一方、白色申告は簡易的な作成で済みますが、節税メリットは限定的です。申告前にそれぞれのメリットとデメリットを比較し、自分に合った選択をしましょう。
青色申告と白色申告の比較を、以下の表にまとめました。
| 項目 | 青色申告 | 白色申告 |
| 帳簿の難易度 | 複式簿記(※1)が必須 | 単式簿記(※2)で簡易 |
|---|---|---|
| 青色特別控除額 | 最大65万円(記帳・e-Taxで最大化) | なし |
| 損失繰越 | 赤字3年繰越可能(翌年節税) | 不可 |
| 家族給与 | 専従者給与(家族に経費計上)可 | 不可 |
| 準備の手間 | 事前申請必要、会計ソフト推奨 | 申請不要、Excelなどで十分 |
| 初心者向き | 慣れてから(節税効果大) | 初年度におすすめ(簡単スタート) |
青色申告を選ぶ場合、期日までに税務署への届出が必要です。2026年の確定申告における青色申告承認申請書の提出期限は以下のとおりです。
| 状況 | 提出期限 |
| すでに事業中(または2026年1月1日〜15日開業) | 2026年3月16日(月) |
|---|---|
| 2026年1月16日以降新規開業 | 開業日から2ヶ月以内 |
申告をはじめる前に、青色申告にチャレンジするのか、白色申告でシンプルに済ませるのか判断しましょう。
申告前に集めるべき「必ず必要な書類」と確認項目
確定申告書の作成作業に入る前に、すべての必要書類を確実に準備しておくことが、失敗しないために大切です。申告は書類がそろってからでないと正確な作成ができません。
書類を後回しにすると、作成途中で手が止まり、結果的に期限に間に合わなくなるリスクが高まります。会社員で副業所得を申告する場合など、はじめての申告で必要となる主要な書類は以下のとおりです。
| 書類名 | 入手元 | 確認項目・ポイント |
| 源泉徴収票 | 会社(1月末) | 本業給与・源泉税額確認。副業分は取引先から別途。 |
|---|---|---|
| 領収書・請求書 | 経費対象取引先 | 家賃・通信費・消耗品など。電子保存可、合計額集計。(提出は不要) |
| 通帳・カード明細 | 銀行・カード会社 | 収入入金・経費支出証明。年間通算でExcel入力。(提出は不要) |
| マイナンバーカード | 本人 | e-Tax申請で必須。住所・番号確認、免許証代替可。 |
| 控除証明書 | 医療機関・自治体 | 医療費・寄付・住宅ローン。還付狙いの場合必須。 |
確定申告の準備のなかでも、多くの時間を消費するのは書類の収集と整理です。確定申告期間がはじまる前に余裕をもって完了させ、スムーズに次のステップに進みましょう。
e-Tax・ソフト・手書き|自分に合った作成方法を選ぶ
はじめての確定申告の作成方法には、主に「e-Tax(電子申告)」「ソフト利用」「手書き」の3つがあり、自分に合った方法を選ぶことが重要です。どの作成方法を選ぶかで、作成の手間や時間が大きく変わります。申告作業を効率化し、心理的な負担を下げる選択肢を見極めましょう。
各作成方法の特徴と、おすすめの人は次のとおりです。
| 方法 | 特徴 | メリット | デメリット | おすすめの人 |
| e-Tax(電子申告) | 国税庁無料サイトでオンライン作成・提出 | ・自宅で完結 ・還付が早い(2~3週間程度) ・修正が簡単 |
・マイナンバーカードが必須 ・初回登録が手間に感じることも |
・PC操作に慣れている人 ・効率的に作成・提出したい人 |
|---|---|---|---|---|
| 会計ソフト利用 | 弥生など有料/無料ソフトで自動計算 | ・記帳連動でミス軽減 ・青色申告65万円控除対応 |
・有料サービスあり ・システムに慣れるまで負担 |
・長期的に事業を継続する人 ・複式簿記を作成予定の人 |
| 手書き(紙) | 申告書ダウンロード・手書き記入・郵送/窓口で提出。 | ・PCなどの準備が不要 ・ITが苦手な方でもOK |
・訂正が大変 ・還付が遅い(1~2か月程度) ・郵送時紛失などのリスク |
・PCが苦手な方 ・web環境がない方 |
初心者の方には、計算ミスを防ぎやすいe-Taxの作成コーナーまたは確定申告ソフトでの作成をおすすめします。自身のITスキルやweb環境なども踏まえて、作成・提出方法を選びましょう。
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申告書作成から提出・納税まで失敗しない具体的手順
書類や帳簿の準備が終わったら、いよいよ申告書を提出します。ここでは、申告書作成と提出の具体的な手順をよりくわしく解説します。はじめての確定申告でも迷わず、スムーズに完了させるための手順をまとめました。
確定申告書等作成コーナーでの具体的な作成手順
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を利用すれば、はじめての人でも画面の案内に沿って申告書を作成できます。必要事項を入力するだけで税額が自動計算されるため、計算ミスの心配がありません。また、e-Taxを利用すれば、申告書の提出まで作成コーナー内で完結できます。
確定申告書等作成コーナーを利用する際の主なステップは、以下のとおりです。
| ステップ | 操作内容 | ポイント |
| 1.アクセス・年分選択 | 確定申告書等作成コーナーにアクセスし、「作成開始」をクリック。 | PC/スマホ対応。初回はブラウザ更新推奨。 |
|---|---|---|
| 2.個人情報入力 | 住所・氏名・マイナンバー入力、源泉徴収票データ取り込み(任意)。 | マイナポータル連携で給与自動入力可能。 |
| 3.所得・経費入力 | 収入(副業・給与)、経費、控除(医療費・寄付)を順番に入力。 | 自動計算で税額確認。青色決算書も同時作成。 |
| 4.申告書確認・保存 | 試算画面で総額チェック、PDFでデータ保存。 | ミス発見時は戻って修正。データ中断保存可。 |
| 5.e-Tax送信 | マイナンバーカード読み取りで電子署名・送信。受信通知確認。 | 提出後メッセージボックスで受理確認(即時)。 |
確定申告の作成は、手順に沿って入力するだけで可能です。疑問点が出た場合は、その都度、各項目横にあるヘルプを参照しながら進めましょう。
提出前の最終チェックリストと提出・納税の具体的流れ
申告書作成後、提出と納税・還付をおこなうことで、確定申告は完了します。作成が完了しても、提出を忘れたり、納税額を間違えたりするとペナルティの対象となる可能性があります。とくに提出前のダブルチェックは重要です。
最終チェックリストは以下のとおりです。
| チェック項目 | 確認内容 |
| 所得・経費合計 | 収入・経費が年間実績と一致しているか(自動計算額確認)。 |
|---|---|
| 控除入力漏れ | 医療費・寄附・基礎控除などすべて入力したか。 |
| 税額試算 | 所得税・住民税額が妥当か(前年比で異常がないか)。 |
| マイナンバー・署名 | 番号・住所・生年月日は正確か。 |
| 還付/納税口座 | 振込先口座は正確か。 |
提出・納税の具体的な流れもまとめました。
- 申告書最終確認:作成コーナーで全ページプレビュー・印刷保存
- e-Tax送信:マイナンバーカードで送信→「受信通知」即確認
- 納税実行:申告と同時(口座振替)・クレジットカード・別途(銀行/コンビニ・3/16まで)
- 控え保管:送信データ・納税証明書を5年保存
確定申告は提出と納税をもって完了します。最後のステップまで気を抜かず、確実に申告を終えましょう。
期限遅れや無申告で大きな失敗を避けるポイント
はじめての確定申告で避けたいのは、期限遅れや無申告といった大きな失敗です。ここでは、確定申告におけるリスクを具体的にまとめ、もしものときにどう動くべきか、具体的な対処法を解説します。
期限遅れ・無申告の具体的なペナルティ
確定申告の期限を過ぎた場合や無申告が判明した場合、ペナルティは発生しますが、すみやかに対処することで負担を最小限におさえられます。税務署の調査が入る前に、期限後に申告する「期限後申告」をおこなうことで、加算税の税率が低くなります。
期限遅れ・無申告が判明した際の具体的な対処手順は以下のとおりです。
- 未申告分の書類収集と作成を最優先で進める
- 準備ができしだい、税務署に提出する
- 本来の税額に加え、以下のペナルティが課される
- 無申告加算税:本来の税額に対して最大30%上乗せ(自主的な申告で軽減)
- 延滞税:提出期限の翌日から納付する日までの日数に応じて発生
無申告のまま放置するのがもっとも危険です。期限が過ぎても焦らず、速やかに申告を完了させましょう。
申告漏れや間違いに気づいたときの正しい対処法
確定申告書を提出したあとで申告漏れや計算の間違いに気づいた場合でも、正しく対処すれば問題ありません。申告を修正する手順は法的に定められています。「修正申告」や「更正の請求」といった適切な手順を踏むことで、申告内容を訂正できます。
申告漏れの内容によって、取るべき手順が以下のように変わります。
| ミスの種類 | 状況 | 取るべき手順 | 期限・ポイント |
| 申告漏れ(過少申告) | 収入・経費未入力で税金少なめ | 修正申告を税務署提出 | 自主申告で無申告加算税軽減。 |
|---|---|---|---|
| 計算間違い(過大申告) | 税金多め申告で還付損 | 更正の請求を税務署提出 | 提出後5年以内。還付金+利息付与。 |
| 軽微ミス(住所等) | 個人情報誤記入 | e-Taxメッセージボックス確認後、再連絡または次回修正 | 税務署通知待ち。納税影響なしならそのままでも可。 |
| 納税遅れ併発 | 申告+納税ミス | 修正申告+延滞税納付 | 即時対応。無申告加算税の回避が優先。 |
確定申告の内容に誤りがあっても、あわてる必要はありません。正直かつ速やかに税務署へ連絡し、修正申告などの手順を踏むことで解決できます。
はじめての確定申告は自分で?専門家に相談?
確定申告の作成が複雑で不安な場合、プロである税理士に相談する選択肢もあります。ここでは、はじめての確定申告を「自力で申告すべきか」「専門家に頼るべきか」を判断できる基準を解説します。不安な気持ちを抱えたまま進める必要はありません。
自力で申告できる条件
はじめてでも確定申告を自力で完結させることは十分に可能です。申告内容がシンプルであり、作成コーナーや確定申告ソフトといったツールを有効活用できる環境が整っていれば、専門家のサポートは必要ありません。
自分で申告をやり遂げることで、事業継続への自信が生まれるメリットもあります。自力での申告が向いているのは、以下の条件を満たす場合です。
- 所得がシンプル:事業1種類、経費項目10個以内、控除は基礎・医療費のみ
- ツール環境OK:PC/スマホ操作可、マイナンバーカードあり、国税庁作成コーナーを利用可能
- 年間収支を把握可能:収入・経費をExcelで集計済み、税額試算経験あり
- 時間確保:申告期間中に10時間以上作業可能、平日夜作業可能
- 質問先確保:無料相談(税務署電話)やオンラインQ&Aを活用可能
上記の条件に当てはまる場合は、これまで解説した手順に沿って自力で申告書作成を進められるはずです。最初に自力でこなした経験が、来年以降の申告の大きな資産となります。
早めに専門家に相談すべき状態
はじめての確定申告で不安が大きい場合や、申告内容が複雑な場合は、税理士などの専門家に相談すべきです。
専門家に依頼することで、時間と労力を節約でき、申告漏れや作成ミスによるペナルティのリスクを回避できます。専門家への相談は、複雑な申告において大きなセーフティーネットとなるため、以下のような状態の方にはおすすめです。
- 所得が複雑:副業2種以上、国外収入あり、事業所得+不動産所得の組み合わせ
- 経費が多岐:減価償却資産(PC・車)保有、家族雇用(専従者給与)計画中
- 青色申告希望:65万円控除狙いだが複式簿記未経験で負担が大きい
- 高額納税見込み:税額50万円超、延納・分割相談が必要
- 過去にミス経験あり:前年申告修正歴あり、または税務調査通知受領
税理士への相談は単なるコストではなく、時間の消費と将来のリスクを回避するための投資です。無理に一人で抱え込む必要はありません。
来年以降の確定申告が楽になる最低限の習慣
はじめての確定申告を終えたら、来年以降の作成を大きく楽にする最低限の習慣を身につけましょう。確定申告でもっとも時間がかかるのは、書類の収集と帳簿作成のための「記録の巻き戻し」作業です。
日々の習慣を変えるだけで、申告時期の負担は大きく軽減されます。次年以降の確定申告をよりスムーズにするための、おすすめの習慣は以下のとおりです。
- 毎日5分記帳:収入・経費をスマホアプリに入力。領収書は即撮影保存。
- 月1回集計確認:通帳・カード明細をExcelにまとめ、月次損益を把握。異常時には即修正。
- 領収書電子化:全領収書をクラウド(Google Driveなど)保存。紙は捨てずスキャン後に廃棄。
- 控除対象の記録:医療費・寄付をカレンダーアプリにメモ。年末一括入力不要に。
- 源泉徴収票の保管:会社・取引先から届いたら即スキャン・フォルダ整理。
習慣を身につければ、作成期間の前に準備がほとんど完了している状態にでき、申告の負担がぐっと軽くなります。
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はじめての確定申告を「不安」から「できる」に
本記事では2026年の確定申告について、期限から書類の作成、提出、専門家への相談基準まで整理しました。記事を参考に作業を進めることで、複雑な手続きを「管理できるタスク」に変えられます。
はじめての確定申告を完了できた経験こそが、あなたの事業を継続・発展させるための確かな自信となります。ぜひ、本記事を参考に2026年の確定申告をスムーズに進めてください。ドリームゲートは、あなたのチャレンジを応援しています。
執筆者プロフィール:ドリームゲート事務局
ドリームゲートは経済産業省の後援を受けて2003年4月に発足した日本最大級の起業支援プラットフォームです。
運営:株式会社プロジェクトニッポン
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