起業・経営FAQ:卸価格の設定について教えて欲しい

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

課題・悩み

Webショップで、シルクフラワーでウェディングブーケ・コサージュ・髪飾りなどを販売しています。自分で、仕入れ・デザイン・制作・発送まですべてやっています。
最初は、個人販売が中心でしたが、最近は、業者からの卸販売を求められることが多くなり、業者を対象にした卸販売もしていきたいと考えているのですが、この卸価格の設定がよくわかりません。 今までに、大量注文があったときは、100個以上をご注文の場合、通常販売している価格より、5%OFFにて販売していたのですが、 もっと安くならないかといわれます。卸価格はどのように設定すればよいのでしょうか。

回答

まず、業者への卸しですが、これはお客さんを見つけるための販売促進費を肩代わりしてもらっていると考えることができます。 ですから、自社で売った場合はどのくらい掛かるのかということから逆算して考えると卸売りで価格の限度(その取引で得する金額的な限度)が分かります。
もうひとつ、卸売りで変わるのが、製作費です。 一回の発注が多くなれば、材料費や配送費、受注の手間なども少なくなります。 手作りのようですから、ビックリするほどは変わらないかもしれませんが、こうした製作費の変動はロット割引につながります。 こうして、卸販売により受けるメリットを織り込みながら価格を設定するのもひとつの方法です。 例えば、販売促進費が小売値の40%は掛かってしまっているのであれば、卸値を30%レスにしてみます。 発注ロットを上げて材料費が5%下がるならば、さらに5%レスの合計35%レス、つまり100円のものを65円で卸せば、配送や手間、販売促進費の一部を得したことになります。
以上はこちらから見た目安のひとつです。 卸売りのメリットは、一度に大量販売できることと手間が少ないという事です。 それらのメリットを売る側の視点から盛り込んだ価格設定のしかたです。 業者から見た場合は、業界基準の卸価格設定があると思いますので、それと同等か条件が良ければ問題ないでしょう。 卸価格が5%レスで、もっと安くならないかと言われるのも分かります。 あまり安くならないようであれば、末端ユーザーへの小売価格の設定が間違っているのかもしれません。 その場合は、卸売り用の商品を用意するなどして対応すると良いでしょう。

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