Vol.17 社員のパフォーマンスを倍増する魔法の言葉とは

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
コーチングのスキ ルの 一つに「承認~アクノレッジ」がありますが、今回は、これを見事に実践され、社員のモチベーション引き上げに成功したモテ社長の事例をご紹介します。数軒 の美容関係のサロンを経営する女性社長Yさんの事例です。一体どんな魔法の言葉を使ったのか、自分自身がやってみるとどうなるかな?ということを少し考え ながら読んでみてくださいね。

「自分はダメなんだ」という心の呪縛を解いてあげる

 Yさん は、ご自身でコーチングスキルを身につけ、スタッフのモチベーション向上を図りたいと考えました。普段は「肝っ玉母さん」的な印象を与え、これまでもス タッフに対してフランクではあっても厳しく接してきたといいます。Yさんは、とても繊細で経営者としてのプレッシャーに押しつぶされそうになることもしば しばですが、経営者である以上甘えは許されないと、ご自身を鼓舞しながらやってきました。
 Yさんの会社は、若いスタッフが多く、技術者の報酬は 歩合制をとっています。技術に関していえば、手取り足取り教えてもらえるわけではなく、基礎を学んだらあとは練習がすべてです。Yさんは、スタッフの一人 T君のことがとても気になっていました。

 T君は、ホスピタリティにも長け、スタッフとのコミュニケーションもうまく取れる感じのいい青 年。「やる気はあります」というので期待していましたが、練習する姿をみたことがありませんでした。前述のように歩合制の報酬ですから、他のスタッフは技 術が向上してお客様からの指名が多くなればサロンのなかでは成功できると、夜中まで練習を重ねています。

 思ったとおり、T君はいつまでも 固定客がつかず、自信を失っていきました。そして、しだいに幹部スタッフからも「彼は練習しないからダメ」というような評価を受けはじめてしまったのです。
  Yさんは、普段からコーチングを意識してはいるものの、なかなかうまくいかないと思っていた矢先、T君に対してアプローチすることを決意しました。「練習 しなくては成功しない。だから自分はダメなんだ」と思い込んでいるであろうT君の、心の呪縛を解いてあげようと試みたのです。

 

相手のいいところを指摘する、それが承認~アクノレッジ~

 練習をしなければ技術力はつかない というのは当たり前のこと。練習するようにT君の心を動かすことができればいいと考えたYさんは、ある時、質問のスキルを駆使してみようと考えました。
  「T君、お客様がつかないと悩んでいるようだけど、今できることは何だと思う?」と…。
いつも強気なT君は、自分の問題からは目を背け、サロンの 運営や他のスタッフの問題を持ち出します。このままではいつものとおり、反発だけが残ってしまう。Yさんは、コーチングを諦め、ふとTくんに語り掛けまし た。
 「T君、あなたは本当はものすごくいいものを持っているのよ。いつも私はあなたを見ていて、本当に素晴らしいと思ってる。後輩の教育にも熱 心だし、きちんとお客様へも対応しているしね。あなたがいてくれてうちのサロンは本当に助かってるのよ」。
並んで座っていたT君のほうをみると、 下を向いて涙をぽろぽろとこぼしていました。
 「そうなんですか、社長、そんな風にみていてくれたんですか。僕はもうダメなんだろうと諦めていま した。練習してもどうせうまくならないだろうって」驚いたのはYさんです。泣かなくてもいいのに!と心のなかで思いながら、「そうだったんだ。大丈夫、練 習は裏切らないから」と彼を励ましました。

 私はこの話をYさんから聞いて、「それがまさにT君に対する承認ですね」と伝え ました。Yさんは自分がコーチングをできているのかどうか不安に思われていたようですが、スキルを使おうと思っていない状況が功を奏したのです。もちろん 意識していることも大切ですが、心の底からわきあがってくる言葉こそが、相手の心を動かすのですね。

 「これが承認なんです ね。相手のいいところを指摘することで、相手は動き出すんですね」
そうです。無理に相手を誉めようとしたり、質問攻めにしたりせず、いつも感じて いる相手のいいところを指摘することこそが、相手に対する承認~アクノレッジになるのです。

 

できない社員ほど、本当は承認が必要なんです

 Yさんの承認と励ましに、T君の心は動きました。
  その後は深夜、T君が練習する姿がたびたび目撃されていますし、少しずつお客様の指名を受ける機会もでてきたといいます。

 優秀なスタッフ は、実は自分で自分を承認することができます。それが自信になったりやる気を引き出したりできているのです。一方、「できない社員」といわれる人ほど、ほ んとうは承認を欲しています。自分が認められた存在であること、もしくは価値ある存在であることを示してあげれば、行動を起こすきっかけになるということ です。
 いかがでしょう。みなさんの周りにも、こういうスタッフがいませんか?いつも見ていて、いいところを指摘してあげてください。ほんの小さ なこと、それだけでいいのですから。

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