会社を設立して日常業務は動き出しましたが、いまいち不安です。最初のうちに何か注意することはありますか?

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

Q.会社を設立して日常業務は動き出しましたが、いまいち不安です。最初のうちに何か注意することはありますか?

A.回答

社を設立して、仕事が動き出すまでは、ある種熱に浮かされたようなもので、ふと我に返り周りを見ますと足りない何かを感じられて不安になってきているのでしょう。
 その切迫感、不安感は経営には必要な要素です。この意味において、今のあなたは望ましい状況にあるといえ、まずは自分の立ち位置の認識に自信をお持ちください。
 
 とはいえ、不安を感じ続けることが精神衛生上良い訳ではありません。
 目に見えぬ不安だから、余計にやっかいです。
 これを払拭するには、何かをやってみることです。使い古されたマネジメントサイクルですが、Plan→Do→Check→ActionのPDCAサイクルを回すことを心がけて何かをやってみることで不安を軽減できるでしょう。
 
このPDCAサイクルを回すということは仕事のいろんな場面に適用できます。
 
私が会社設立の相談に当たり、手続面での話が終わった後必ずアドバイスさせていただいていることの一つに、必ず月次決算をしなさいというものがあります。
計画作りも重要ですが、いざ計画を立てやってみると思うようにならないことがプラスもマイナスも頻繁にあります。だから、計画を立てても意味がないという言葉もよく聞きますが、とりわけ会社設立時の計画があてにならないのは当たり前です。なぜなら、スタートは0なのですから。0に何をかけても0にしかなりません。それよりも当初立てた計画を修正していないことが大問題なのです。
 上のPDCAサイクルのCAの部分がおろそかになっているということです。月次決算は、少なくともお金の面で、事業の結果を表してくれています。これをみることでCheckができます。そのCheckを元に計画を修正する。Actionです。
貸借対照表は素人には難しい財務諸表ですが、損益計算書は比較的簡単に理解できます。月次の試算表を必ずみることでCheckでき、それをもとに新たな行動に移ることでPDCAサイクルが完成します。PDCAを回すことを目的にしてはいけませんが、「月次決算」という分かりやすい切り口を実行することで、望ましいPDCAサイクルが回る状況が実現し安いためこのアドバイスをしているのです。
 
もうひとつ、創業者にとって最大の敵は自分で自分の限界を作ることです。
サラリーマンであれば上司が叱ってくれますが、経営者を叱ってくれることはなかなかありません。この辺が俺の限界かな、と感じた瞬間、その企業の成長は止まってしまいます。もしくは、これくらい稼げればこれでいいかな、と。
このようなプレッシャーや自分のテンションを維持する仕組みを作ることはいつやっても時期尚早ということはありません。
できていなければ、周囲を冷静に見られる状態になったこの時期に作ることが最適です。ドリームゲートのアドバイザーは単にその道のプロというだけでなく、ドリームゲートの理念に共感しているかどうかも登録の基準であるようです。そういう意味では、維持する仕組みに必要な人的要素は皆兼ねそろえた上で専門性を持った集団ですので、単に身近な専門家というよりも期待がもてるといえるでしょう。
 
最後はPRになってしまいましたが、裸の王様になる前に、裸にならない仕組み作りはやはり必要と思います。「最初のうちに何か注意することはありますか?」というご相談自体に、裸にならないあなたの素質を感じますことも付け加えさせていただきます。
 

起業、経営ノウハウが詰まったツールのすべてが、
ここにあります。

無料で始める