アウトドアスポーツを楽しみながら、
リアルタイムに仲間と話せる「BONX」

企業紹介

執筆者: 馬島 利花 編集:菊池 徳行(ハイキックス)

距離無制限・最大10人での会話が可能!
ウエアラブル・コミュニケーション・デバイス

事業や製品・サービスの紹介

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スキーやスノーボード、ランニング、サイクリングなど、仲間と一緒に楽しめるアウトドアスポーツはたくさんある。しかし、ここに挙げたアウトドアスポーツは、どんなに大勢で出かけても、プレー中は孤独になることが多い。途中で美しい景色を見つけたり、自慢できるような技を決めたりしても、それをリアルタイムで仲間と共有できないジレンマがある。かといって、プレー中にスマートフォンを操作し電話をかけたり、LINEを送ったりするわけにもいかない。

では、これらのアウトドアスポーツを、仲間とコミュニケーションを取りながら楽しむことはできないのだろうか?――そんな疑問を解消するために開発されたのが、株式会社BONXが提供している、まったく新しいコミュニケーションツール「BONX」だ。

このサービスは、イヤホン型のウエアラブル・コミュニケーション・デバイス「BONX Grip」を片耳に装着し、Bluetoothで接続したスマートフォンの専用アプリを起動すれば、リアルタイムで仲間たちとの会話が楽しめるというもの。電波が届くエリアであれば通信距離は無制限、同時通話も最大10人まで可能。完全ハンズフリーモードも搭載されており、細かい操作を行う煩わしさもない。伝えたいことを、伝えたいタイミングで伝え、聞くことができるのだ。

2016年12月から販売され、スキーヤーやサイクリスト、釣り人など、多くのアウトドアスポーツ愛好者に利用されている。そして、ユーザー数の増加に比例するように、アウトドアスポーツの新しい楽しみ方もどんどん広がっている。最近では、専用アプリを活用することで、「BONX」でやり取りされた会話と動画を一緒に保存・再生できる新機能も追加される予定だ。そして現在、「BONX」の取扱店舗は200店舗を突破した。

ロールモデルはウエアラブルカメラ「GoPro」。
数千億円規模の新市場をつくり出す

対象市場と優位性

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同社がロールモデルにしているのは、アメリカ発のウエアラブルカメラ「GoPro」だ。創業者でサーファーのNick Woodmanは、この製品を開発することでアクションカメラという新しい市場をつくり出し、同市場を数千億円程度の規模にまで成長させている。同社も、「BONX」でまったく新しい市場をつくり出し、アクションカメラ市場と同等以上の市場規模にまで成長させることができると見込んでいる。

2017年12月には、「BONX」から派生した企業向けサービス「BONX for BUSINESS」のβ版提供もスタート。このサービスは、「BONX」の機能を土台に、ウェブ管理コンソールや、最大30人までの同時通話、会話データの録音など、ビジネスに必要となる機能が追加されている。現在はトライアル期間として、40~50社ほどの企業の協力を得て改良を行なっているところだ。間もなく、月額利用料を課すかたちのマネタイズで、本格始動する。

「BONX for BUSINESS」に近しい既存製品として、トランシーバーが思い浮かぶ。日常生活にはあまりなじみがないが、実はビジネスの領域では今なお世界中で活用されているのだ。特に、山間や海上などインターネットがつながらない環境においては、今後も重宝され続けるだろう。しかし、そのほかの多くの環境においては、「BONX for BUSINESS」にリプレイスされる可能性は高い。

なぜなら、「BONX for BUSINESS」は同時に複数人が会話でき、ハンズフリーで使用できる。基本的に一方通行の連絡ツールとして、手に持って使用するトランシーバーと比べ、仕事の作業効率が高まることは明らかだ。また、導入コストやランニングコストからみても、「BONX for BUSINES」にリプレイスすることで導入企業の負担は大きく抑えられる。

北米や欧州への海外展開をスタート!
グローバル企業への一歩を踏み出す

事業にかける思い

スノーボードをこよなく愛する創業者の宮坂貴大氏は、自身が「雪山を滑りながら仲間と会話したい」と感じたことから、「BONX」のアイデアを思いついた。しかし、当初はものづくりの知識・技術をもち合わせておらず、独学でプログラミングを勉強したり、ものづくりに携わる人たちの集まりに参加したりすることから始めたのだという。

「何事においても、まずは自分が一通り理解できるようになるべきだと思うんです。ほかの人に依頼するにしても、まったく理解していないまま頼むのと、ある程度理解したうえで頼むのとでは、納品物のクオリティが全然違いますから」

そうして、自らの知識・技術を蓄えたうえで、開発メンバーを揃えた宮坂氏。しかし、アイデアをかたちにするまでのハードルは並大抵のものではなかった。

「例えば、あらゆる環境に耐えうる『VoIP(インターネットを使って音声をやり取りするための機能)』の開発には、電波の不安定な環境が必要だったので、何度も山通いをしました。また、どんな人の耳にもフィットするデバイスを開発するべく、大学のサマースクールにお邪魔し、さまざまな国籍の学生たちに使ってもらって意見を聞いたり。結果、開発に約2年半もかかってしまいました」

苦労の末、世に送り出された「BONX」および「BONX for BUSINESS」。現在、国内だけでなく、海外への展開も進められている。

「もともと、グローバル企業へ羽ばたくスタートアップが少ないなと感じていて、自分は起業前から世界で勝負したいと考えていました。現在、北米で子会社を設立し、インフラを整えながら、現地採用を始めています。また、欧州でも代理店が決まり、契約を進めているところです。そういう意味では、今年はグローバル展開を本格化させる大切な年。国内のニーズや展示会での反応から、必ず各国で受け入れられると実感しています。これから、国内外でどのように『BONX』を成長させていけるか、今からとても楽しみです」

株式会社BONX
代表者:宮坂 貴大 氏 設立:2014年11月
URL:https://bonx.co/ja/ スタッフ数:約30名
事業内容:
ウエアラブルデバイスの企画・開発・販売
これまでの資金調達額(出資額)と主な投資会社名:
慶應イノベーションイニシアティブ、アドウェイズ、リオン、ウエルインベストメント、および個人投資家から総額約8億円
ILS2017 大手企業との商談数:
8社

当記事の内容は 2018/4/3 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

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