外食やコンビニのメニューで健康管理ができる、スマートフード・キュレーションアプリ「Mealthy(メルシー)」

企業紹介

執筆者: ドリームゲート事務局

「食事から健康に」という仮説のもと、世界中の食品データの整備を進めるベンチャー
展開している事業・特徴

20151111-1日本には約2千万人、世界では約4億人もの糖尿病患者および予備軍がいると言われている。特に毎日忙しいビジネスパーソンの食事は、外食やコンビニ、テイクアウトメニューなどのいわゆる中食に頼りがち。どうしてもついつい好きなものだけをチョイスしてしまい、カロリー、塩分、糖分、油分の過剰摂取、炭水化物中心で、タンパク質や食物繊維、ミネラルやビタミンが不足しがちだ。結果、糖尿病など生活習慣病にかかりやすくなっている。

健康志向の高まりもあり、健康関連食品などは大量に販売もされているが、実際には、なにをどのように摂取すれば良いかよくわからないまま、バランスの悪い食生活を送ることが多いだろう。

今回紹介するのは、そうした不健康な食生活を自然と解消してくれる無料アプリ「Mealthy(メルシー)」。

同アプリの最大の特徴は、外食・テクアウトショップのメニューから、「自分の体の健康に合った」メニューを検索できるという点。アプリを開発・運営している株式会社Mealthy代表の鈴木 勝之氏によれば、「食の健康に特化したグーグル」というコンセプトで、「食事さえ気を使っていれば、健康になれる」という仮説のもと、世界中の食品データの整備を進めている。

アプリの使い方はとても簡単だ。まず、ユーザーは生年月日などのプロフィールと目標とする体重を設定するのみ。すると、同アプリがユーザーの1日の想定総エネルギー量から、朝・昼・晩の各1食あたりに適したカロリーをそれぞれ算出し、メニューを表示する仕組みである。

あとはGPSと連動して、現在地から徒歩5分圏内にある飲食店のメニューを表示。その中でも、ユーザーとって最適な食事をキュレーションしてくれる。例えば、「中華で2000円以内の夕食」というような検索をすると、徒歩5分以内の店で、適切なカロリーのメニューまで表示されるという仕組みだ。

同社のデータベースには、日本の主な外食チェーン約400社を網羅し、都内だけでも3万店舗以上をカバー。また、ユーザーに適した食事を割り出す独自アルゴリズムには、著名なパーソナルトレーナーである安藤宏行氏が監修し、プロの知恵を誰でも活用できる。

Mealthyはダイエットに特化したアプリではないが、1ヶ月で500グラム〜1キロの減量を自然と達成できるというのが設計方針だ。実際、鈴木氏が自身でアプリを活用したところによると、半年で4キロの減量に成功したそう。この、「無理をせず食事の選び方を少し変えるだけで痩せられる」といった機能は、同アプリの強みであると話す。

まだUI-UXの改善を含めて、構想しているものの未対応の機能が多いためβ版的な位置づけだが、ノンプロモーションながら口コミだけで人気を集め、2015年4月のリリース後、半年間で4000名を超える利用者を獲得。また、Apple Atoreでは「低カロリー」「外食」といったキーワードで上位にランクイン。激戦区であるダイエットでも100位以内になり健闘している。

飲食店そのものを探せるサービスは、食べログやぐるなびなど数多あるが、そうしたサービスは「エンタメ」的な視点での飲食店検索を主としている。そこで、同社ではヘルスケアという視点での飲食店・メニュー検索に着目した。

マネタイズモデルは飲食店からの広告収益を計画している。それも既存サービスのように月額固定で高額な広告掲載費モデルではなく、メニュー単位での成果報酬型モデル。つまり、とあるユーザーがあるエリアで特定のメニューを検索してクリックすれば、その時点で何円か課金されるというもの。リスティング広告の飲食業界特化型ともいえる仕組みを構想中だ。

グロービスMBAで起業の道に目覚め、最初に立ち上げたコワーキングスペース事業で出会いから、食事で健康になるサービスを構想。
ビジネスアイデア発想のきっかけ

20151111-2株式会社Mealthyを創業した鈴木勝之氏。大学では建築を学び、一級建築士の資格も持つ。JR東日本でエキナカ開発や大規模商業開発などのプロジェクト管理を手がけた後、グロービズでMBAを取得。もともと建築家として独立したいという想いもあったが、グロービスでMBAを学んでいた際に、起業家として社会的に意義のあるサービスを立ち上げたいという想いが芽生えたという。

グロービズに学び、当時のメンバーと立ち上げたのが、コワーキングスペースを運営する株式会社ビーズ。時間制のレンタルオフィス『beez』を開始した。根本にある理念は、肩書きや潤沢な資金を持つ人だけが幸福になれるのではない社会を実現したい。そのために、まずは「ステータスによらず、同じ意志や大志を持つ人々が誰でも集える環境」をつくりたいと思い立ち、はじめたサービスだった。

コワーキングスペースの運営の中で出会った3000名ほどのビジネスパーソン、起業家などとの交流が次のビジネスの種となった。

Mealthy自体は鈴木氏の実体験がもとになっている。ビジネスパーソン時代にはほとんどの食事を外食で済まし、気づけばいつの間にか体重が増えて不健康な生活を送っていた…。そうした反省から、世の忙しいビジネスパーソンでも手軽に健康管理ができるサービスがないかものかと考えていたなか、Mealthyの監修を務めるパーソナルトレーナーの安藤氏や、料理研究家といった人々との出会い、食のプロとも呼べる人々と自分のもっていた常識が異なることにまず驚き、次第に食が社会に寄与する大きさを実感。そこから、自身の体験を振り返り、着想を得たのがMealthyのビジネスモデルだった。

アレルギー、遺伝子組換え食材の有無の検索、ベジタリアンやハラル向けのサービスなど、食に関して網羅的なデータベースサービスの構築を目指す
将来への展望

鈴木氏に今後の展望を伺ったところ、まずはターゲットユーザーを明確にしていく事が急務と語ってくれた。現在利用してくれているコアユーザーが、どのようなキーワードに反応し利用に至ったか、また、どの年代・性別のユーザーがアプリを利用しているのか、詳細に分析している最中だ。

コアユーザーとして明確な層の1つは、ダイエットを目的にした20代半ばの女性。次いで体型が気になり始めた30代半ばのビジネスパーソンだそうだが、検索キーワードからは「低カロリー」や「外食」が多く、またユーザーへのヒアリング結果からも、外食でのカロリーや健康に強い関心を持つ潜在ユーザーは一定数いると推測している。ここを明らかにし、同アプリと親和性の高いユーザーのペルソナを、深く探っていくことが当面の課題だ。

アプリのローンチから現在まで、まだプロモーションを行っていないが、上記のターゲット層が明確になった時点から、積極的な事業展開を行っていく構えだ。

一方でプロモーション施策以外でのユーザーの自然増についての戦略も検討している。例えば、ユーザー同士が状況をシェアしながら、より自然に健康づくりまたはダイエットに取り組めるコミュニティの構築など、口コミを拡大させるツールの開発も進めている。

その先の計画としては、事業を一気にスケールさせるための仕掛けとして、人口知能技術や画像解析技術の導入によって、食に関する膨大なデータを自動的に収集する仕組みも構想している。また、自然言語処理技術によるユーザーごとの最適化されたレコメンド機能の搭載も視野にいれて、そのいずれも2015年内までに完了させたいという。

中長期的なビジョンとしては、アレルギー、遺伝子組換え食材の有無の検索、ベジタリアンやハラル向けのサービスなど、食に関して網羅的なデータベースサービスを構築するのが狙いだ。

株式会社Mealthy
代表者:鈴木 勝之氏 設立:2014年11月
URL:http://mealthy.me/ スタッフ数:
事業内容:
・スマートフォンアプリの開発・運営
・ヘルスケアWEBメディアの運営

当記事の内容は 2015/11/12 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

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