開始1カ月で1万店が参加! 誰でも簡単にネットショップがつくれる「BASE(ベイス)」

企業紹介

執筆者: ドリームゲート事務局

完全無料&IT知識ゼロで簡単にネットショップを開設!
展開している事業内容・特徴

thebaseネットで商品を売りたいと思った時、まず「楽天」などの大手サイトを思い浮かべる人は多いだろう。しかし、ショップを開くまでの操作が難しかったり、サイトのデザインをつくるのでも手間取ってしまったり……意外と手間がかかる。また、当然だが初期費用や毎月の利用料も発生するし、売れるたびに手数料もとられる。主婦や年配者が手軽につくれる代物ではないのが現状だ。

しかし、今回紹介する「BASE(ベイス)」は、ITに詳しくない人でも簡単にネットショップを開設することができることで急速に成長している。しかも、完全無料で利用可能というい驚きのサービスだ。

「BASE」は2012年12月にローンチした。当初、2013年4月までに1万店舗の開設が目標だったが、わずか1カ月で目標の1万店舗を超えてしまった。そして、2013年5月末時点で約3万店舗がオープンしている。売上額も毎月1.5倍から2倍の間で推移しながら伸びているそうで、この予想以上の反響に、「BASE」を運営する代表の鶴岡裕太氏も驚いた。特別なプロモーションを仕かけたわけでもない。これからさらに成長しそうな要注目のベンチャーである。

鶴岡氏に伺ったところ、ショップオーナーの属性は6対4で個人が多い。ユーザーの年齢層は20~30代が中心。従来のネットショップ運営者は男性が多いそうだが、「BASE」の場合は女性オーナーが多いのが特長だ。

鶴岡氏曰く、「ネットを使ったことがない人でも使いやすく、具体的にいえば、自分の母親が使えるサービスということを意識してつくっている」そうで、実際に自分の母親にヒアリングしながら開発を進めたそうだ。

2013年6月現在、“ネットショップ”のキーワードで検索すると、5番目あたりに「BASE」が表示される。鶴岡氏はSEOなどあまり意識せずにコードを書いていたそうで、それでこの検索結果は驚きだ。通常の商業サイトなら、「ネットショップ」というビックワードで検索上位にくるのは相当大変だ。広告代理店に頼めば、数百万、数千万円が請求される成果だと思われる。

「BASE」に参加しているショップは、実にユニークだ。例えば、熊本県の農家が集まって運営しているネットショップがある。初めてのネットショップ運営のようで、正直ページのつくりは「素人丸出し」だ。

しかし、野菜を育てる際に使っている土のこと、作物へこだわりなどが真摯に書かれてあり、また、美味しくなかったら返金しますと謳ってたいたりと、野菜づくりへの自信と真剣さが伝わってくる。こういった言葉がユーザーに響き、人気のネットショップになっている。鶴岡氏は、まさにこういう人たちのために「BASE」をつくった。彼らのサイトの成功を知った時は、飛び上がるほど嬉しかったそうだ。

また、似顔絵を消しゴムに彫って送るショップや、個人の名前を入れた俳句を詠って送るといったユニークなショップもある。従来のネットショップでは考えられなかった業態である。そんな、世に隠れていたスキルとモノを同時に見つけられることも、「BASE」の人気の秘密なのだろう。

田舎に住む母親の「ネットショップを開きたい」という願いを叶えたかった!
ビジネスアイデア発想のきっかけ

「BASE」を運営する鶴岡氏は、現在大学の3回生。ベンチャー企業の面白さにのめり込み、休学して2年目が経つ。クラウドファウンディングで有名な「キャンプファイヤー」を運営する株式会社ハイパーインターネッツへのインターンが起業へのキッカケとなった。少人数で面白いサービスをつくり、大企業に立ち向かっていくベンチャーの楽しさにはまったそうだ。

ベンチャーの面白さに気づいた鶴岡氏は、母親がファッション系の小売業、父親が卸業をやっていたということもあり、幼い頃から「将来は自分で商売をしたい」と思っていたそう。そして、大学在学中に起業の種を見つけたいと考えていた。ハイパーインターネッツでインターンを始めたのは、「キャンプファイヤー」の、“人の夢を叶える”というコンセプトが素敵だと思ったこと、代表の家入一真氏が同じ九州出身で憧れの起業家だったという理由だ。

後に、家入氏らとモノづくり集団「リバティー」を結成し、その中で「BASE」を開発している。きっかけは、鶴岡氏の母親が数年前に「ネットショップをやりたい」と言いだしたことだ。

 ネットショップといえば「楽天」。しかし、いざ調べてみると、とても母親が一人で運用できるとは思えなかった。

地方の主婦やおじいちゃん、おばあちゃんなど、ITに詳しくない人でも、ネットショップをやりたいという時代が来ているはず。そういう人たちの願いを叶えるビジネスに需要があると考えた鶴岡氏。「人の夢を叶えたい!」という理念にも通じるこのアイデアをかたちにしようと考えた。

 2012年8月頃からビジネスモデルを練り始め、4カ月後の2012年12月にサービスをリリースした。「BASE」開発時に役立ったのは、母親マーケティングだ。母親に「わからない。使えない」といった機能があれば外して、新たな付加機能を追加。とにかくシンプルで、使いやすい機能・設計を徹底して突き詰め開発を進めた。

 また、利用料を無料にしたのも、単純に母親がクレジット決済できず、課金できないと考えた結果だ。しかし、ネットショップを無料でつくれ、使えるサービスは世の中にまだなかった。

鶴岡氏は考えた。「SNSは無料で利用できるのに、ネットショップはなぜ有料なのか?」ネットショップもSNSも、開発労力やシステム運営の負荷、基本構造はさして変わらない。

 「ネットショップは有料――。その常識を破壊してやろう」。

 そう決意して開発を進めたが、完全無料で提供するというアイデアは、ほとんどの人に反対された。

「ネットショップを開くのに課金しないなんて馬鹿だ」「500円でも取ったほうがいい」「トランザクションで10%もらったほうがいい」―――――。

 しかし、唯一「完全無料は面白い。絶対はやるよ」と言ってくれたのが家入氏だった。心強い賛同者を得たことで、鶴岡氏は完全無料のリリースを決断。

 ネットショップとSNSでは客層も違う。ネットショップのほうが様々なキャッシュポイントがある。ユーザーがたくさん使ってくれるようになれば、収益は後からどうにかなると考えた。

いよいよリリース、そして起業するにあたっての資金は家入氏と松山大河氏から出資してもらった。2013年6月現在、メンバーは10名。全員ネット上で集めた仲間だ。

 まだ大学生の鶴岡氏は、「インターン時に、家入氏などの先輩起業家との信頼関係ができたことで、困った時にすぐ、的確なアドバイスをもらえました」という。また、周囲の先輩起業家を通じてメディア関係者とも知り合えたことも、サービスがスムーズにスタートできた理由だとのこと。メディア関係者を味方につけた、口コミによる拡散力は大きな成功要因の一つと分析している。

目標は年内10万店舗突破!「ネットショップを開設するなら“BASE”が一番!」と言ってもらいたい
将来への展望

今後の展望を伺ったところ、「まずは2013年内に10万店舗の開設が目標。将来的には楽天を困らせるほどのサービスにできたら嬉しい」と話してくれた。

早い段階でのマネタイズは念頭にないようで、なによりもユーザーの増加を第一に考えている。その理由を聞いたところ「いまマネタイズしたところで、大した黒字にはならない。それよりも、いかに早く市場を押さえるかに重点を置いている」と答えてくれた。

今はユーザーにどんどん使ってもらって、満足度を上げ、機能もさらに改善して、とにかく利用者を増やすフェーズと考えているようだ。

マネタイズの仕組みについては、決済トランザクション課金、追加機能を有料にすることも計画している。例えばオークション機能をつけたら300円、有名デザイナーがつくったテンプレートを使えば100円を課金する。

鶴岡氏は、「BASE」を単なるネットショップ・サービスではなく、「Paypal」と並ぶようなインフラサービスにしていきたいと考えている。

ネットショップビジネスの常識を変えるかもしれない「BASE」。今後の進化が楽しみだ。

BASE株式会社
代表者:鶴岡 裕太 スタッフ数:10名
設立:2012年12月 URL:https://thebase.in/

当記事の内容は 2013/6/27 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

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