「世界に1つだけのオリジナルぬいぐるみ」。口コミだけで注文が順番待ちの人気店に!「ぬいぐるみん」

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: 深澤 潔

世界に1つだけのオリジナルぬいぐるみで、素敵な思い出を手元に残す
展開している事業内容・特徴

nuigurumin1「ぬいぐるみん」という「世界に1つだけのオリジナルぬいぐるみ」専門店をご存じだろうか。ここで提供されるぬいぐるみは、既成のぬいぐるみを、ちょっと変えただけのものではなく、ぬいぐるみを手にする一人ひとりの願いや思いをかたちにした、すべてオーダーメイド、手づくりのオリジナルである。2011年9月の発売以来、口コミを中心に静かな広がりをみせている。

結婚・出産など、人生にはさまざまな出会い・イベントがあり、一人ひとりそれぞれの人生には、かけがえのないドラマがある。そんな素敵な忘れられない思い出をいつまでも色あせないものにするために、オリジナルのぬいぐるみがお手伝いしてくれるのだ。

ぬいぐるみができ上がるまでのプロセスはこうだ。

まず、ぬいぐるみを贈りたい相手の顔写真が必要になる。たとえば出産の場合なら赤ん坊の写真、ブライダル記念の場合は新郎・新婦二人の写真といった具合だ。

次に、その写真をもとに、専属のデザイナーが、特徴を生かしたキャラクター性のあるイラストを作成。そして、このイラストをもとに、ぬいぐるみ職人が型紙から作成し、世界でたった1つだけのぬいぐるみに仕上げていくのだ。

すべてオーダーメイドであるため、注文から納品まで2カ月近くかかることもあるという。在庫を持たない、完全注文生産で、生産は中国の職人に委託することでコストを抑えているため、一般的なオーダーメイドのぬいぐるみと比べ、同じ価格でもより高品質なものを提供できるという。

2カ月待ちという期間も、ぬいぐるみを手にした時の喜びを倍増してくれる待ち遠しさを演出してくれているようだ。

世界を、人をつなげたい! オリジナルぬいぐるみで、その思いを現実に

ビジネスアイデア発想のきっかけ

nuigurumin2そんな「ぬいぐるみん」は、誕生からまだ2カ月余りであるが、スタートまでに1年以上の準備期間を要している。同商品の販売元である、SUPY株式会社の社長の浜口晋氏がこのビジネスを始めたきっかけを教えてくれた。

浜口氏は、「世界と日本、人と人とをつなぐビジネスをしたい」という思いで独立したそうだ。独立にあたってどんな事業を展開しようかと考えている時に、旅先の中国で「ぬいぐるみ」に出合って閃いたという。たまたま見かけたぬいぐるみを見て、「完全オリジナル・オーダーメイドのぬいぐるみのアイデアが浮かんだのだ。「これなら誰もやっていないことで、一人ひとりの人生の大きなイベントにかかわりながら、感動を与えることができるのではないか!」と、「ぬいぐるみん」のビジネスを思い描いた。

人生の大きなイベントといっても、人によってそれはさまざまである。そんな中でも、結婚・出産は幸福感を感じるイベントの最たるものだ。「まずはここからやってみよう」とで事業コンセプトを固め、新郎新婦や赤ちゃんのぬいぐるみを仕上げてくれるパートナーを探し始めた。

浜口氏は、最初からグローバル展開を計画していたため、ぬいぐるみをつくる職人は日本人に限定するつもりはなかった。しかし、日本のホスピタリティとクオリティでぬいぐるみを表現したい、という点にはこだわりたい。すると、これを実現できる職人は限られてしまう。その人選は難航を極めた。

こうして1年近く、自分の思いを実現してくれるパートナーを探し続けた結果、やっと信頼できる職人・パートナーと出会うことができた。どこまでもパートナーの出会いにこだわったからこそ、この事業をスタートすることができたという。

「世界にたった1つだけ」にこだわり続ける

成功のポイント

こうして、ぬいぐるみのクオリティにこだわった結果、開始当初から口コミで評判を呼び、早々に事業を軌道に乗せることができた。取材した当日も、ぬいぐるみを手にしたお客様からの感謝の言葉が届いたそうだ。

事業開始から2カ月あまりだが、ここまでは浜口氏の予測どおりにビジネスが展開しているという。品質もさることながら、「世界に1つだけ」というこだわりがお客様に伝わっているからこその結果といえるだろう。

将来への展望

日本から世界へ、ぬいぐるみが人と人との橋渡しするビジネスを

今後「ぬいぐるみん」は、日本だけでなく海外でも販売していく予定で、1年後には欧米での展開を目指している。

日本人だけに限らず、世界中の人々の人生にも、さまざまなイベントがある。そこにはかならず「世界に1つだけ」という感動があるはずだ。「このビジネスを通じて、人と人、国と国とをつなげていきたい」という思いが浜口氏の理念だ。

海外展開にあたっては、日本の良さを知ってもらう、ということにもこだわっていきたいとのこと。着物バージョンや忍者バージョン、侍バージョンも計画しており、そんなユニークなぬいぐるみは、確かに外国人に受け入れられそうだ。世界に暮らす人々の、大小さまざまな人生イベントのメモリアルグッズとして「ぬいぐるみん」を使ってほしい。そんな思いに共感してくれる、生活関連企業とのコラボレーションも計画している。

結婚・出産など、人々の人生における素敵な思い出と、記憶をいつまでも残してくれる「ぬいぐるみん」が、今後どこまで大きく成長していくのか楽しみである。

SUPY株式会社 / ぬいぐるみん
代表者:浜口 晋 設立:2010年12月
URL: http://nuigurumin.com/  
事業内容
通販事業:世界に1つだけのオリジナルぬいぐるみ専門店「ぬいぐるみん』の運営。
メディア事業:Facebookを通じて旅仲間をみつけることができるサービス TAVIKO(タビコ)

当記事の内容は 2011/11/24 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

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