ローンチ3年後もApp Store手帳アプリ部門で1位を維持。44000件以上の評価がついた人気の手帳アプリ「Lifebear(ライフベア)」。

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

“これさえあれば”が、ついに実現!? カレンダー・ToDo・ノートを一元化した手帳アプリ「Lifebear」。人気の理由は自由さ!!
展開している事業・特徴

20150902-1スマホを毎日使うという方も多いだろう。さまざまな種類があるアプリのなかでも、カレンダーやToDoなどの管理系アプリは人気のカテゴリーの1つだ。いつでもスケジュールをチェック・管理し、仕事の効率をアップしてくれるその便利さは、もはや欠かせなく、管理系アプリはいわば手帳の代わりにもなっている。だが、手帳自体は、カレンダーではなければスケジュール表でもなく、さらにToDoを書き留めておくためのものでもない。目的に応じてそれらの機能を担うのが手帳であり、使い方は自由だ。一方で、管理系アプリを見てみると、当然ながらそれぞれの用途は限定的なものが多い。本気で手帳のかわりとしてスマホを活用するのであれば、Googleカレンダーを起動して、Evernoteも・・・と、結構大変である。手帳のデジタル化を望むユーザーに立ちはだかる大きな壁といえよう。

今回取り上げるのは、そんな「手帳とアプリの壁」を、取り払ってくれるクラウド型手帳アプリ「Lifebear(ライフベア)」。株式会社ライフベアが、2012年7月にローンチしたアプリだ。

ユーザー数は非公開だが、ローンチから3年が経過した2015年9月時点でも、App Storeでは100位以内、カレンダー・ToDo・ノート系アプリを内包する手帳アプリ部門で常に1位をキープしている。AppStoreでは44000 件を超える評価がついており、かつ評価平均が4以上と、アプリの好評さが伺える。

また、2014年5月に発表したAndroid版についても、上位ランキングを維持。auのスマートパスでは、ベストアプリを受賞しており、ユーザーの順調に増加している。

同アプリの特徴を一言で言えば、ずばり「紙の手帳」的な使い勝手。カレンダー、ToDoといった単体機能に限定せず、カレンダーやスケジュール管理からToDoタスク、メモ、ノートまで対応。これさえあれば管理作業は問題なしの、オールマイティアプリといえる。もちろん、それぞれの機能クオリティも高い。

ユーザー層は、10~20代男女。特に20代の女性が多いという。アプリのかわいらしいUIなどが女性受けしているようだ。また、過去イケダハヤト氏が「かゆいところに手が届く」と評したように、ビジネスパーソンからの引き合いも多く、デザイン・機能ともにユーザーを選ばない。

さらに、データをクラウドに置く仕様から、iPhone、iPad、PCとデバイスに依存せず利用が可能。自宅、会社、出先とどこでも使えるのも魅力だ。

DLは無料。内課金制だが、無料利用でも十分満足できる。より効率を求めたいユーザーには、広告非表示やパスコードロック、カレンダー検索が可能となるベーシックプラン(月額248円)、さらにプロジェクト、タグの無制限作成など、高度なToDo管理が行えるプレミアムプラン(月額498円)を用意。管理に対して個々のユーザーが求める、幅広いニーズに対応している。

会社はショート寸前。サービスへの確信と情熱、そしてユーザーからの手応えが、運営を支えた。
ビジネスアイデア発想のきっかけ

20150902-2代表取締役の中西功一氏が、ライフベアの構想に行き着いたのは自身の経験による。冒頭で述べたようにカレンダーやToDoのデジタル管理を求める一人だったそうだ。しかし、当時もさまざまな管理系アプリがあったものの、自分が本当に使いたいものがない。その時、あらためて紙の手帳の使いやすさを実感し、構想を得た。

そこから、中西氏ほか、前職の同期である増山氏(現COO)と就活で知り合ったプログラマーの3人で、2011年4月にライフベア社を設立。1年3ヶ月の歳月を開発にあて、ライフベアをローンチするわけだが、開発は茨の道だったという。

「私はもともと、ゲーム制作会社に勤めていました。ガラケーやimodeのゲームをつくっていたのですが、ただ企画・ディレクション、人事の担当なんです。増山も同様で、創業当時は、プログラマーは1人のみ。私と増山は、ローンチに向けた企画や会社の事務処理を担当するといった分業スタイルです。しかし、開発が思うように進まず、私たちも開発を担当する必要に迫られました。しかし、二人ともゲーム会社にいたとはいえ、プログラミングは素人同然。私はデザインとWeb版の担当したのですが、要所要所を教わりながら、HTML、CSS、JavaScriptなどを1から覚えていったんですよ。結構驚かれることですが、何とかなるというより、何としても成し遂げるという感じですね。人間、退路を退ければ、それが可能だと実感しました」

そうして、気炎をあげた開発の成果は、2011年11月のベータ版により日の目を見る。手帳でできること、そのすべてをシミュレーションして反映させた自信作だった。

その安心もつかの間、3人はベータ版の大きな欠点に気がつく。それは、何でもできるにこだわった盲点ともいうべきもので、簡単に言えば扱いづらいアプリになってしまっていた。ユーザーはもとより、友人や知人からの生の声も同様であったことから、7ヶ月間を費やして開発した機能をすべて破棄し、再び開発に向かった。自分たちが納得し、あくまでも「誰もが使いやすいデザイン・サービス」をミッションに掲げ、機能は必要最低限に絞り込んだ。そうして、約2ヶ月のブラッシュアップ経て、ついに完成を得た。

また、同社の運営の話も興味深い。開発はコストを抑えるため、創業当初は埼玉の住宅地に拠点を構えたそうだ。2階は共同住居、1階がオフィスで、 “爪に火をともす”ように切り詰めた開発だったという。

だが、当然のことながら資金は減る一方だ。また、ライフベアは広告+アプリ内課金というモデルだったが、当初はすぐに十分な収益をあげられるほど利用者が伸びなかったため、ローンチ後の数ヶ月間で資金繰りがショート寸前に追い込まれる。資金調達を考え、たびたびベンチャーキャピタルを訪ねたそうだが、結果は芳しくなかった。

そこで苦肉の策として、3人は埼玉のオフィスを引き払い、それぞれが実家に戻り、リモートで経営を続けた。

しかし、そうした逆境に耐えた結果、日経トレンディには「最強の手帳アプリ」と掲載されるなど、Lifebearの評価は徐々に高まった。ユーザーも口コミで広がり、ついにはAPP Storeの手帳アプリ部門で1位を獲得する。こういった好転が重なり、リモート運営をはじめてから約8ヶ月で利益がでるようになった。そうして2013年の夏には、目黒に再びオフィスを構え、3人は再開を果たした。

そこからは会社としての売上も安定し、新規の採用も実施した。スタッフの増員を定期的に行い手狭になったことで、新たなオフィスへと移転した。現在は広報担当もジョインし、総勢スタッフ数14人の会社へと成長を遂げている。

個人の満足から、ユーザー同士を楽しませるインフラへ。ライフベアが描くエンターテイメントの新しいカタチ。
将来への展望

2015年3月、ライフベアには、新しい機能が加わった。無料スタンプも数々用意された、スタンプ機能である。類似機能は他にもあるが、同機能の強みは「どこでも」貼れること。例えばカレンダーの日にちや表示テキスト、カレンダー枠の部分にもスタンプできる。つまり、 “目印”としてだけではなく、画面のデザイン機能も兼ね備えているのである。

このスタンプ機能が、予想だにしなかった効果を生んでいるという。ユーザーがスタンプを駆使した自分のカレンダー画面を、積極的にSNSで共有しはじめたのだ。他人に自分のスケジュールを惜しげもなくというのは、いささかハードルが高い。そう感じていた中西氏は当初、拡散するサービスではないと予想していたそうだ。だが、蓋を開けてみれば嬉しい誤算で、このようなユーザーのアクションが、Lifebearの浸透に加速をつけているという。

同社が今後、取り組んでいくのは、これまでのようにユーザー満足の追求。ユーザーの声を聞きながら、さらに使い勝手がいいように、随時アレンジを加えていく。ただ、20代女性といったボリュームゾーンにこだわるのではなく、あくまでも万人に向けたデザイン・機能を一義に運営していくとのことである。

同社がめざすのは、手帳アプリのインフラになること。規模としては、国内で利用者数が約5200万人(※1)にもなるというLINEを視野に入れる。そのため、現在、社内体制の拡充を急務とし、年内までに20人、来年には50人体制を構築する予定だ。
※1) LINE発表による、2014年10月-2015年3月媒体資料より

一方で、マネタイズや営業の強化、競合への対策に関しては、それほど考えてはいないという。その理由を聞けば、「ユーザーの満足度を突き詰めていけば自ずと会社は成長する」とのこと。これまでの経験が生んだ、確かな運営指針である。

最後に、これからの展望を中西氏に尋ねると、「ファミリー・エンターテイメント」であるとの回答を得た。

「あくまでも、ライフベア、ワンプロダクトで推進させていきますが、まだまだ提供できるサービスは多彩にあります。そして、ライフベアはエンターテイメントになりうるものだと考えています。個人の満足だけではなく、例えば家族や友人など、身近な人同士がともに楽しめるサービスの構築。それが会社としての当座の目標ですね」

エンターテイメント参入に向けて、すでにプロダクトが進んでおり、近い将来、新たな機能が実装されるそうだ。

紙の手帳の再現を追い求めたライフベア。あらゆる用途に応える1枚の紙のように、無限の可能性をはらみ、その進化を続けている。

株式会社ライフベア
代表者:中西 功一氏 設立:2011年6月
URL:
http://Lifebear.com/
スタッフ数:14人
事業内容:
電子手帳サービス「Lifebear」の開発・運営

当記事の内容は 2015/9/8 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

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