起業・経営FAQ:給与の支払い元となる口座が事業主の名義と異なる場合、問題はありますか?

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

課題・悩み

兄が個人事業主として事業をしています。兄が起業し、弟の自分がそれを手伝っているという状況です。マンションの立体駐車場の点検業務などをメインに行なっています。

基本的には兄が作業を行うのですが、繁忙期にエレベーターの操作、お客様の誘導などは単発でアルバイトさんを雇っています。

信用情報において兄がブラックリスト入りしておりまして、新しく口座が作れない状態です。なので、弟である私の口座を通してアルバイトの給与振り込みを行いたいと考えています。

それに関して質問があります。事業主である兄ではなく、弟である私の名義の口座から給料を支払うことに会計上の問題はあるのでしょうか?また、このような給与の支払いを行うにあたってどのようなことに注意するべきなのでしょうか?

回答:バイトの方がお兄様の事業で働いていたことを証明するような資料を揃えると安心です

この質問への回答者

森 滋昭(もり しげあき) / 森公認会計士事務所
誠実な人柄とわかりやすい説明で、多くの起業家や中小企業の資金繰りや資金調達の支援をされている森アドバイザー。資金調達や資金繰りでお悩みの際にお勧めのアドバイザーです。

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問題点と類似のケース

お兄様の個人事業で、バイトの方が実際に仕事をしているのであれば、基本的には、どのような払い方であっても、お兄様の個人事業での経費として認められます。

ただ、ご懸念の通り、お兄様の銀行口座からお支払いをしていないと、

  • 本当にお兄様の仕事をしたのか
  • 質問者様の仕事の対価ではないのか
  • 実際にお兄様が支払ったのか

ということがわかりません。

質問者様と類似したケースで、よく問題となるのが現金払いですが、その場合は、経費として認められるように、領収書を頂きます。

質問者様のケース

質問者様の場合、質問者様の銀行口座からの支払いということで、実際に支払ったという履歴は残り、支払事実は確認できます。

一方で、支払元が、お兄様名義ではないという問題が残ります。

ただ、

  • ご家族の口座からであり
  • 給料明細の控えと金額も一致
  • お兄様口座から支払い得ないという特別な事情が分かる

このような条件がそろえば、実質的にはお兄様の口座であり、質問者様はあくまで資金の立て替え払いをしている、ということが説明できるのではないかと思います。

念のために、可能であれば、バイトの方がお兄様の事業で働いていたことを証明するような資料を備えていた方が良いかと思います。

例えば、

  • 採用時の履歴書
  • 雇用契約書
  • 働いている内容についてメールのやりとり

などを保管しておくことが考えられます。

また、領収書をバイトの方からいただければ、領収書に

  • お兄様の名前
  • 業務内容
  • 質問者様の口座からの送金日(送金受領日)

などを記載して確認できますので、お兄様の事業で実際に働いていることのサポートになるかと思います。

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