月次支援金に使える売上台帳の無料テンプレートとつくり方

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

経済産業省は、緊急事態措置とまん延防止等重点措置(以下、対象措置)の影響を受けて売上が激減した中小企業と個人事業主に対し、中小企業は月額20万円、個人事業主は月額10万円の上限で、月次支援金を給付しています。

この記事では、月次支援金の概要を解説するとともに、申請するときに添付する売上台帳のつくり方と、無料テンプレートのダウンロード方法をご紹介します。

月次支援金とは

https://www.meti.go.jp/covid-19/getsuji_shien/pdf/getsujishien.pdf?0820

月次支援金の①給付対象者、②給付対象の具体例、③申請の流れ、④スケジュールを紹介します。

給付対象者

給付対象になるのは、次の2つの条件を満たした中小企業と個人事業主です。

A:対象措置によって「飲食店の休業、時短営業、または、外出自粛など」の影響を受けている事業者

※2021年4月以降に実施された対象措置に伴う要請を受けて、休業または時短営業を実施している飲食店と直接・間接の取引があること。または、これらの地域における不要不急の外出・自粛による直接的な影響を受けている事業者が対象です。

B:対象措置が行われた月のうち、月間売上高が2019年同月比、または2020年同月比で50%以上減少している月があること

給付対象の具体例

月次支援金の給付対象になる具体例を紹介します。

  • C県で対象措置が実施され、県内の飲食店cが休業・時短営業をした場合、【飲食店cと取引がある食品加工事業者や飲食器具販売業者、流通事業者、飲食品の生産者、飲食器具の生産者など】が、先ほどの条件A・Bに合致した場合、給付対象になります。

C県内の事業者でも、C県以外の事業者でも対象になりますが、飲食店cは対象外です。

  • D県で対象措置が実施され、外出自粛が行われた場合、【外出の目的地までの移動サービスを提供する事業者や、外出の目的地で商品やサービスを提供している事業者、外出に伴う宿泊サービスを提供する事業者など】が、条件A・Bに合致した場合、給付対象になります。

D県内の事業者でも、D県以外の事業者でも対象になります。

  • 対象措置が実施されている都道府県の客に商品・サービスを提供している【アパレルショップ、飲料・食料品の小売店、理美容店、マッサージ店、学習塾、スポーツ教室、病院、福祉施設、ドラッグストア、薬局、スポーツ施設、劇場、博物館、ホテル、旅館、旅行代理店、レンタカー、タクシーなど】が、条件A・Bに合致した場合、給付対象になります。
  • 対象措置が実施されている都道府県の事業者と取引がある【士業、経営コンサルタント、システム会社、IT企業、映像・音楽・書きもの・デザインの制作、飲料・食料品の卸、農家、漁業者など】が、条件A・Bに合致した場合、給付対象になります。

申請の流れ

月次支援金の申請の流れは以下のとおりです。

月次支援金ホームページに必要事項を入力して、申請IDを受ける

必要書類を用意する(次の章で解説します)

月次支援金ホームページで登録確認機関を予約する

登録確認機関から事前確認を受ける

月次支援金ホームページのマイページに必要情報を入力して、必要書類を送信する

スケジュール

月次支援金の申請期間は、月ごとに決まっています。

  • 2021年7月分の申請期間:2021年8月1日~9月30日
  • 8月分の申請期間:年9月1日~10月31日
  • 9月分の申請期間:10月1日~11月30日
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月次支援金の申請に必要な書類

月次支援金の申請に必要な書類を以下のとおりです。

  • 本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証など)、履歴事項全部証明書(法人のみ)
  • 2019年対象月同月及び2020年対象月同月をその期間に含む全ての確定申告書の控え
  • 2019年1月から2021年対象月までの各月の帳簿書類(売上台帳、請求書、領収書など)
  • 事業で使っている通帳のコピー
  • 宣誓・同意書

このうち、売上台帳などの帳簿書類がむずかしいので、くわしく解説します。

売上台帳はフォーマットを使えば簡単につくれる

申請に使える売上台帳のつくり方を解説します。

ドリームゲートが作成したフォーマットを使えば誰でも簡単に作成できます。

そもそも売上台帳とは

フォーマットを紹介する前に、売上台帳の基礎知識を紹介します。

売上台帳には次の4つの項目を記載します。

  • 日付
  • 販売先
  • 販売した商品・サービス
  • 売上金額

月次支援金の申請ではとくに様式は定められていないので、ふだん使っている売上台帳に上記の4項目が書かれてあれば、それをスキャンして送信することができますし、もし会計ソフトを使っていて売上台帳を出力できれば、それを流用できます。

また、エクセルで4項目を入力すれば、それで構いません。

フォーマットの入手方法

ドリームゲートでは、エクセルとGoogleスプレッドシート、PDFの売上台帳のフォーマットを無料で提供しています。

このテンプレートは、次の形式でダウンロードできます。

  • エクセル(Windows、Mac)
  • Googleスプレッドシート(エクセルがパソコンに入っていない方)
  • PDF(印刷して手書きで作りたい方)

エクセル形式のテンプレートダウンロード

エクセル形式はこちらからダウンロードが可能です。2シート目に書き方の見本があります。WindowsでもMacでも編集が可能です。
※簡単1分!会員登録(無料)が必要です。


Googleスプレッドシートのテンプレート

エクセルがパソコンに入っていない方はGoogleスプレッドシート上で編集が可能です。
スプレッドシートの編集権限はありませんので、必ずコピーしてお使いください
※簡単1分!会員登録(無料)が必要です。


PDF(手書き)のテンプレートダウンロード

PDF形式でダウンロードして印刷すれば、手書きでも作成できます。
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売上台帳はどう書けばよいのか

ドリームゲートが提供しているエクセル版売上台帳のフォーマットを利用した売上台帳の書き方を解説します。

売上台帳

書き方のポイントはこのようになります。

  • 1カ月ごとにページを変え、そのページに年と月を記載する
  • 社名を記入する
  • 取引のあった日付を記入する
  • 取引先を記入する
  • 商品・サービス名を内容欄に記載する
  • 数量、単価、金額(税込)を記入する

売上がない月はどう書くのか

売上がない月も、ページだけはつくります。以下のようなページをつくってください。

日付のところに「当月売上なし」と記入すれば、あとはすべて空欄で構いません。

よくある質問と答え

Q.休業して売上がない月はどうするといいでしょうか。

A.売上ゼロの月も月次売上台帳は必要です。日付のところに「当月売上なし」と記入し、あとはすべて空欄でかまいません。

Q.売上台帳は手書きでも構わないですか?

A.必要な要素がすべて網羅されていれば、手書きでも構いません。

Q.エクセルがない場合はどうするといい?

A.Googleのスプレッドシートなら、無料でエクセルのように使えます。Googleスプレッドシート用の売上台帳テンプレートも用意しています。

まとめ~一発合格を目指しましょう

月次支援金の申請は手間がかかりますが、このお金は重要な運転資金になるはずなので、条件に合致する事業者は確実に獲得したいところです。

申請の手間を減らすコツは、要求とおりの書類をつくることにつきます。

ぜひ、ドリームゲートの無料の売上台帳フォーマットを利用して、簡単確実に申請の準備を進めていってください。

執筆者プロフィール:ドリームゲート事務局

ドリームゲートは経済産業省の後援を受けて2003年4月に発足した日本最大級の起業支援プラットフォームです。
運営:株式会社プロジェクトニッポン
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