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安心・こだわりの家づくりを自分の手で実現 / 株式会社 住宅バスターズ

企業紹介

執筆者: ドリームゲート事務局

(株)住宅バスターズ 代表取締役 橋本幸一さん

会社の倒産を機に、夢を求めて起業

今回ご紹介する橋本さんは、勤めていたハウスメーカーが2002年に倒産。
それを機に、もともと抱いていた「独立したい」という夢の実現に踏み出した。

ドンピシャリのタイミングで施行された「最低資本金特例」が、橋本さんの背中を押した。

一流の職人が建てる、ヨーロッパ調の家。
同時に新築の検査や中古住宅などの診断も行なっている。
信頼は広がり、受注は順調に伸びている。

「いつの日か、ディズニーランドにあるような街並みを作りたい」と語る。

【夢が生まれた瞬間】

これも運命、だったのだろうか。
橋本さんが勤務していたハウスメーカーが、2002年初めに倒産してしまう。
98年に、それまで務めていた同業他社から“引き抜かれて”入った会社だった。
ちなみに、以前いた会社はいまだに健在。
普通なら「何という巡りあわせだろう」と落ち込むところ。
だが、橋本さんにそうしたネガ ティブな発想は、ほとんどなかった。

「昔から、将来的には自分でやろうと思っていたんです」

高卒の橋本さんは組織内にある、超えられない壁の存在も経験していた。

「とにかく独立して、自分の力を試したかった」

皮肉にも、“会社がなくなった”ことが、決断を促した。

とは言え、起業には相応の資金が要る。
会社が起こせるほどの蓄えがあったわけでは決してない。
そんな時、最低資本金特例の存在をインターネットで知った。

「『よし、会社を作ろう』とすぐに思いました。
もしこの特例がなかったら、あるいは知らなかったら、別のところに就職していたかもしれませんね」

【起業への第一歩】

勤めていた会社の倒産が、2002年 1月30日。
有限会社として資本金10万円で起業を果たしたのは、何と 1週間後の 2月 6日だった。
この月から施行された最低資本金特例だが、「おそらく埼玉県の適用第 1号」というスピードぶりだ。

「公証役場も法務局も銀行も、担当者はこの制度のことをまったく知りませんでした(笑)」

住宅バスターズという社名は、「家のトラブルに関することは何でもやろう」という思いをこめてつけた。
NPO法人「建築 Gメンの会」に所属し、住宅の診断を行っている。
「住宅建築の現場に携わる人間として、黙っていられないことが多いのです」と橋本さんは言う。

「テレビでも、欠陥住宅というとすべて職人の手抜きが原因のように伝える。
もちろん、そういう場合もありますが、実際は設計、地盤、材料など、多くの要因が絡んでいるものなのです。
ユーザーに少しでも正しい情報を伝えたくて」

ただし、格安で行なっているこの住宅診断は「ほとんど赤字」。
本業は新築住宅の請負だ。
自ら住宅診断を行なうくらいだから、その品質にはこだわる。

「日本の 風土には合わない 2× 4ではなく在来工法、建築材には含水率15%以下の木材を使用。
さらに、テレビ東京『TVチャンピオン』の全国大工王選手権で三連覇した菅原要さんが建てる家がウリ。」

菅原さんとは、サラリーマン時代からの付き合いだ。 

【いつかディズニーランドのような街並みを作りたい】

資本金10万円の有限会社は、2002年 6月には 1,000万円に増資、晴れて株式会社になった。
順調に新築物件を受注できた成果だ。

「家という大きな買い物をお願いする上では、信用が第一。
有限会社、資本金10万では相手に“引かれて”しまいますから」

在来工法とはいっても、同社が建てる家の外観は完璧なヨーロッパ調。
しかも塀から駐車場に至るまで、まるでディズニーランドのようなこりようである。

こうしてできた家が営業マンになってくれる。

見学会を企画すれば、新聞に折り込みを入れただけで数十組が訪れる。
会社勤めをしていたときには、ついぞなかっ た経験だという。

「いつになるかは分かりませんが、昔からの夢であるディズニーランドにあるような街並みを作ってみたいですね。
個々の建物だけでなく、ストリートもデザインを統一して。」

文字とおり、“住のテーマパーク”づくりに向けて夢は育ち続けている。

【最低資本金特例を利用してみて】

●大変だったこと

家は一生に一度の買い物ですから、「資本金10万円」の会社じゃ不安ですよね(笑) でも、有限会社だろうが何だろうが、会社を作らなければ始まらないという気持ちで制度を利用しました。当然、融資はすべて断られ、受注も簡単にはいきませんでした。最初は苦労しましたね。

●改善した方がいいこと

今はもうそういうことはないと思うのですが、「関係者」が制度自体に不慣れというよりまるで知らず、とまどいました。定款作りから何から自分でやったのですが、ものすごくエネルギーが必要でした。

●良かったこと

とにかく、会社が作れたこと。この制度がなければ、起業はかなり遅れていたでしょう。「 1円起業」といっても、何だかんだで 100万円近くかかりましたが、熱意があれば会社は起こせます。ぜひ多くの人にチャレンジして欲しいと感じます。

 

【橋本幸一氏プロフィール】
は しもと・こういち 青森県生まれ。
89年に地元の高校を卒業後、上京してハウスメーカーに勤務。
98年、同業に転職するが03年 1月に倒産。
折から施行された「最低資本金特例」を活用して、翌月、新築住宅の直営工事請負と住宅診断を事業とする有限会社住宅バスターズ設立。
2003年6月には株式会社に改組。
 

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