東南アジアから火がついた!ファッションコーデ共有アプリ「Youtfit」

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: 室賀 文治

ファッションコーデ共有アプリ「Youtfit」。東南アジアから火がついた!
展開している事業内容・特徴

Youtfit1スマートフォンを使ってファッションコーディネートを共有できる、日本初の写真系共有アプリ、「Youtfit(ユートフィット)」がアジアで人気沸騰中だ。

使い方はとても簡単。まずは、自慢のコーディネートを写真に収め、アプリでアップする。その際、洋服のアイテム別にブランドなどを指定するだけで、世界中のユーザーとファッションコーディネートを共有できる。

一方、閲覧したユーザーは、そのコーディネートに対して、Cute(キュート)、Sexy(セクシー)、Cool(クール)、Elegant(エレガント)、Unicue(ユニーク)といった、5つのタグのうち一つをつけて評価することができる。

お洒落なユーザーの投稿を閲覧するだけでも楽しめるが、そのうちに、自分のコーディネートが、どんな評価をされるかきっと試したくなるはず。もちろん、フォロー機能もついており、お気に入りのユーザーのコーディネートを常にチェックできる。ちなみに、アプリの利用は無料だ。

「Youtfit」が正式にリリースされたのは、2012年5月9日。当初から日本語と英語に対応しており、国内アパレルブランドが多く進出している中国や台湾などのユーザーに楽しんでもらうことを想定していた。今、東南アジアでは、日本のファッション誌が雑誌の売り上げの上位を占めるほど、日本のファッションが注目されているのである。

そして、リリース後、予想していた以上の、タイ、シンガポール、インドネシア、ベトナムといった東南アジアのユーザーが急増。現在、全ユーザーの半数近くが海外のユーザーで、その大半が東南アジアの女性だそうだ。

2012年5月末、Youtfit社はネットエイジを引受先とした第三者割当増資を実行。同社の代表を務める田中大介氏は、「経験も人脈も乏しい自分たちのような若者が、ネットエイジから資金調達することができたことはとても幸運なこと。同社からさまざまなことを学び、これからに生かしていきたい」と語っている。

ファッションモデルを応援するフリーペーパー事業からスタート。スマートフォンのソーシャル力に勝機を見いだす
ビジネスアイデア発想のきっかけ

Youtfit2サービスを提供する株式会社Youtfitは、2011年11月に設立したばかりのアーリーステージベンチャーだ。そして、CEOの田中大介氏は、現在慶應大学の4年生。同社は、学生ベンチャーなのである。

彼は大学1年生の頃からインターン活動を始めてビジネスの世界に飛び込み、大学には基本的にテスト期間しか行かず、ビジネス浸けの日々を送っていた。ビジネスの世界に身を置いたほうが成長できると確信していたため、起業して自分で事業を立ち上げるという決断は自然な流れだったという。

「Youtfit」を始める前は、フリーペーパー事業を運営していた。もともとファッション業界に関心があったが、地域の店舗の情報発信の少なさに物足りなさを感じていた。そこで、地元のモデルたちをうまく活用して、アパレルショップや美容室などを紹介する地域情報メディアを立ち上げた。そして、その活動を通じて、ファッション業界の人たちとの親交が増えていくことになる。

しかし、国内のファッション市場は縮小傾向にあり、将来の見通しも厳しい。そして、田中氏のなかに、「日本のファッションを武器に、海外の成長市場へ進出していきたい」という、強いモチベーションが生まれた。その思いが、「Youtfit」開発の着火点になったのだ。

日本のファッションはもっとアジアで評価されていい。「Youtfit」がその架け橋になる
将来への展望

現在は、iPhoneでの展開・普及に力を入れているが、年内をめどにAndroidアプリの提供も視野に入った。収益については通販事業者との連携や広告収益などを検討しており、「Youtfit」への投稿に使われているアイテムを取り扱う事業者とのEC連携、アパレル企業とのタイアップも。そして、今年中に50万ダウンロードの達成を目指している。

「Youtfit」を運営するなかでわかったことは、タイ、インドネシア、シンガポールなど、東南アジアのユーザーを始め、中国や台湾などのアジア全体の女性が、思った以上に日本のファッションについて強い関心を持っていることだという。

日本のファッションに強い関心を持っている彼女たちと、このファッションコミュニティを盛り上げるため、日本のアパレルブランドの情報を今以上に提供していきたいと考えている。そのため、「Youtfit」内で、最新のファッション情報を発信してくれるアパレルブランドを募集中だ。

また、アジアへの進出を検討しているアパレルブランドにとって、テストマーケティングができる機能も強めていきたいと考えている。アパレルブランドのアイテムを使ったコーディネート画像を発信するだけではなく、例えば「Youtfit」アプリ内でアパレルブランドの製品をユーザーがバーチャル試着体験できるような機能を持たせることも検討中だ。

実際、海外ユーザーから「雑誌を読んで、気になる日本のブランドがあるのに、自分の国では展開していないので楽しむことができない」といった声が多く届いている。インタビューの最後に田中氏は、「そういったユーザーのニーズをきっちり拾いながら、日本のアパレルブランドのマーケティング支援をしていきたい」と語ってくれた

株式会社Youtfit
代表者:田中 大介 スタッフ数:5名
設立:2011年11月 URL:http://youtfit.com/
事業内容:
ファッションコーディネート投稿アプリ「Youtfit』の運営

当記事の内容は 2012/03/15 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

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