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たった4,980円で紙の書籍が出版できる!超格安出版ベンチャー「MyISBN」が登場

執筆者:ドリームゲート事務局
更新日:2013年07月25日

プリント・オン・デマンドで超格安出版を実現した画期的なサービス 展開している事業内容・特徴

myisbn1「1冊単位で自分の本が出版できる」と聞けば、今の時代「ああ、電子書籍ね」と思う人が大半だろう。しかし、今回ご紹介する「MyISBN」が手がけるのは電子書籍ではない。れっきとした紙の書籍の出版だ。

通常100万円程度は掛かると言われる自費出版だが、MyISBNでは4,980円という破格の価格帯で出版が可能。著者には10%の印税が支払われるので、販売価格2,000円の書籍ならば、25冊の販売で元が取れることになる。

この超格安出版の仕組みを可能にしているのが、「プリント・オン・デマンド(POD)」と呼ばれる手法だ。PODとは、注文毎に一冊づつ書籍を印刷する受注生産方式のシステム。通常の出版では書籍の販売前に印刷を行う為、まとまった初期費用が発生し、在庫を抱えるリスクも発生する。一方PODの場合、注文を受けてから書籍を印刷する為、在庫リスクはゼロ。書籍の販売価格からその都度印刷費用が差し引かれる仕組みなので、高額の初期費用も必要無いのだ。

MyISBNはPODシステムの中で出版社の役割を果たすサービス。著者はPDFの原稿をMyISBNのシステムにアップロードし、Webフォームに書籍情報を入力するのみ。図書館等での流通に必要なISBN(国際標準図書番号)の採番やAmazon等PODシステムへの入稿作業はMyISBN側が行う。AmazonのPODシステムの場合、書籍データはAmazonが保有し、受注後に印刷、発送までを行う。注文から2日間程度で書籍が手元に届く仕組みだ。2013年6月からは三省堂書店とも提携し、「MyISBN」で出版された書籍は三省堂書店の各店舗でも購入できるようになった。これは三省堂オンデマンドサービスを利用したもので、三省堂書店神保町本店では、注文した書籍がその場で印刷製本される工程を見ることも可能だ。(他の店舗では取り寄せ形式となる)

2013年3月25日に正式リリースされたMyISBNだが、リリース直後からネット上での反響は大きく、直近2ヶ月では倍々ベースで入稿数が増加中との事。情報が古くなっているにもかかわらず一定数を売り切らなければ改訂版が出せなかった大学の教科書や、費用面から自費出版を諦めていた医師やコンサルタント等個人事業主のノウハウ本など、多種多様な方面から原稿が集まっているそうだ。

具体的な出版数は非公開との事だが、Amazonで調べるとすでに出版されている書籍が一覧できる。3年以内に1万タイトルを目指すという。

世界初のサービスのみを作ると決めて起業。しかし電子書籍市場はなかなかブレークせず… ビジネスアイデア発想のきっかけ

myisbn2MyISBNを手掛けるデザインエッグ株式会社の理念は「世界初のサービスのみを作る」。これまでにも、Amazonのギフトカードを仮想通貨とした世界初の手数料無料送金サービス「Kampa!」などを展開してきた。

同社代表の佐田幸宏氏のこれまでのキャリアには「本」というキーワードが随所に現れる。「その場その場で興味を持ったことをやっていただけですが、不思議と全てが書籍関係に繋がっています」との言葉通り、大学時代には、教科書をリユースするためのオークション事業や、研究室をまたいだ書籍のデータベースシステムなどを立案してきた。大学院卒業後、会社員をしていた佐田氏が起業家への道を歩むきっかけになったのも「本」。iPad発表のプレゼンテーションを見て、電子書籍という存在に衝撃を受けた。「本の読み方が大きく変わる」と確信し、会社を退職して自らKindleに似たサービスをリリースしたりもした。

しかし、日本での電子書籍の歩みは佐田氏の見込みよりもずっと緩やかだった。2010年頃からか、毎年のように「電子書籍元年」などのフレーズがメディア上には登場していたが、様々なタブレット端末やKindle Storeなど環境は整ってきているものの、未だに紙の書籍の存在感が強いのが現実だ。

 このような状況の中、佐田氏は大学の教科書の不便さに気づいた。発行部数の見込めない大学の教科書は講師の自費出版となるケースも多く、頻繁に改訂版を出すことが難しい。そのため、法律や制度などの情報が古くなった教科書を、その都度訂正しながら使っていることが多い。

佐田氏はここに目を付けた。電子書籍ならこの問題が解決できると考えていた。電子書籍ならば教科書の価格も下げられるし、頻繁な改訂にも対応可能だ。しかし、電子書籍業界全体の歩みを見るにつれ、日本で電子書籍が教科書代わりになるには、まだまだ時間が掛かると痛感した。

「それならばせめて同じ価格で新しい情報を提供できないか」、と考えた末にたどり着いたのが、PODシステムを使うMyISBNのサービスだった。

書籍をもっと簡単に出せる世界を。売れるかわからないから出せない、を無くしたい 成功のポイント

従来の紙の書籍の場合、初期コストや在庫リスクが生じるために、出版するにはかなり慎重にならざるをえなかった。しかし、これまで「売れるかどうかわからない」という理由で書籍化されなかったコンテンツも、MyISBNを利用すれば、コストはシステム利用料の4980円のみと格安。ほぼノーリスクで書籍を世の中に出すことができるため、これで出版業界に認知されていなかったコンテンツの受け皿になるとして、注目を集めている。

「在庫ゼロの出版社」MyISBNでの出版は、従来存在しなかった3つの場所を提供していると言える。個人の憧れを実現させる場所、出版業界の実験場所、そして伝えるべきことを残す場所だ。

個人の憧れを実現させる場所
やはり紙の本にはブランド力があり、「自分の本を出す」という憧れを手軽に実現できる場所である。医者やコンサルタント、講師などの個人事業主が、書籍を出版することで自らのブランディングを行うことも可能だ。

出版業界の実験場所
これまで出版社が「おそらく売れないだろう」と判断して切り捨てていたコンテンツを実験的に出版する場所として有効。まずここで世間の反応をチェックし、売れる見通しが立てば、通常の出版ルートで大々的に売り出すという流れだ。

伝えるべきことを残す場所
「本とは消費財ではなく何らかの情報を未来に残していくもの」というのが佐田氏の考え方。たとえば先代たちの戦争体験など、売れることを意識した編集をしないからこそ意義のあるものも存在する。それを書籍という形あるものとして残し、次の世代に伝えていくことが可能だ。

インディーズであるMyISBNからメジャーデビューへ 将来への展望

自らを「出版業界のインディーズレーベル」と名乗るMyISBN。

「率直に言って、数万部単位の売り上げが見込めたり、自費出版の費用が払える人は、これまで通り出版社から出版した方が良いです。編集もデザインもプロ仕様になって、間違いなく良い書籍ができますから。ただ、その条件に当てはまらない人やコンテンツもたくさんあります。そこにもチャンスを広げるのが、インディーズレーベルとしてのMyISBNの役割だと思っています」と佐田氏は説明する。

MyISBNでは、出版権を保持して著者や作品を囲い込むことは考えていないという。MyISBNで出版した書籍を電子書籍化したり、他の出版社から出版することは著者の自由。むしろ、これまで日の目を見なかった人やコンテンツがMyISBNというインディーズレーベルで実績を積んで注目され、大手出版社からメジャーデビューするというような展開を望んでいるのだ。

しかしそれではデザインエッグ社の収益が増えないのでは?という問いに対する佐田氏の回答は非常に軽やかなものだった。「我々は『世界初のサービスのみをつくる』企業ですから。ひとつのものに執着して利益を吸い上げるようなことは考えていません。MyIBSNが軌道に乗れば、また新たな世界初のサービスを発信していきますよ」

デザインエッグ株式会社
代表者:佐田 幸宏
設立:2010年5月7日 URL:http://myisbn.jp/
事業内容:
世界初のサービスで社会を良くする事業

当記事の内容は 2013/7/25 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

この記事の執筆者

ドリームゲート事務局
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取材・文:ドリームゲート事務局 起業・開業・独立・ベンチャーの悩みに、専門家がお答えします。無料なのでお気軽にどうぞ。

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