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光と音が融合するスマートフットウェア「Orphe」。
IoT技術との融合で、狙うマーケットは無限大!

執筆者:古田島 大介  編集:菊池 徳行(ハイキックス)
更新日:2017年01月31日

伊勢丹新宿店での期間限定ショップを経て、
2016年9月、念願の一般販売をスタート! 展開している事業の内容・特徴

20170126-1ソールにLEDが内蔵されたスマートフットウェア「Orphe(オルフェ)」。約100個の個別制御可能なフルカラーLEDを搭載し、足の動きを感知する9軸(3軸加速度・3軸角速度・3軸地磁気)のセンサー、Bluetoothモジュールが組み込まれている専用iOS/Androidアプリを無料ダウンロードすることで、光や音を自分好みに自由にカスタマイズしたり、センサーから得た動きのデータに応じてアニメーションを変化させることも可能。そんな未来を象徴するようなスマートフットウェアの希望小売価格は、4万4800円(税込み)。

2015年3月にクラウドファンディングでのプロジェクトがスタートして以降、これまでになかった革新的なシューズとして有名アーティストやダンサーの足元を光で彩ったり、トヨタVitzのテレビCMで使われるなどメディアに露出することで徐々に知名度を高めてきた。そして、伊勢丹新宿店での期間限定ショップでの予約販売を経て、2016年9月、念願の一般販売をスタート。

「最初の伊勢丹新宿店での予約販売で大きな手応えを感じました。現在はECでの販売を中心としています。一般的なスニーカーと比べると価格は高めですが、富裕層だけが購入するというわけではなく、ライブやクラブ好きなユーザーや、アーティストなどが使用されることも多いです」と、Orpheを開発した株式会社 no new folk studioの代表を務める菊川裕也氏は言う。

同社は、秋葉原のものづくりコワーキングスペース 「DMM.make AKIBA」に本社を置く。DMMが構築した幅広い流通網を生かし、Amazonや楽天など主要ECモールに出品している。クラウドファンディングで募集した初期モデルのOrpheを含めると、初回生産分のロットはすべて販売完了したという。

音楽の新たなインターフェイスを追究した
大学院での成果がバルセロナで花開く ビジネスアイディア発想のきっかけ

20170126-2菊川氏自身、若き頃からフォークソングを中心としたアーティスト活動を続けていた。大学は一橋大学に、卒業後は首都大学東京の大学院に進学し、楽器づくりの研究をスタート。「電子工学を学びながら、プログラミングを用いた電子音楽関連プロダクトの研究をしていました。なので、今のスマートフットウェア開発も大学の研究の延長といえますね」。

起業に至った一つのきっかけは、留学していたスペインの大学在籍時にある。2014年、バルセロナで開催されたハッカソン「Music Hack Day Barcelona 2014」で、Orpheの前身となるプロトタイプを開発したところ、その反響が想像以上に大きかった。スペイン産業省賞やSonar賞、XthSense賞の3賞を受賞するなどして話題となる。

「人が動いたり、踊ったりするのに合わせて、履いている靴が光る。そんなファンタスティックなプロダクトを提案したかったのです。パフォーマンスをする人も聴衆も気分が盛り上がるスマートフットウェアを本格的につくろうと決意させてくれたのが、このバルセロナのイベントでした」

帰国後の2014年10月、菊川氏は仲間とともにno new folk studioを設立。2015年に行われた米クラウドファンディングサイト「Indiegogo」でのキャンペーンでは、目標の214%となる11万ドル超の調達に成功している。そして2016年6月、伊勢丹新宿店で予約販売が行われ、9月の一般販売にこぎつけた。

「初回生産に至るまでは多くの紆余曲折を経ました。特に、製造を委託できる技術を持った企業を探すのが難しかったですね。結果的には、DMM.make AKIBAの先輩企業であるCerevoさんに協力いただき、紹介してもらった中国の工場と連携することで量産体制を整えることができました」

Orpheという仕組み、システム全体を、
新たな価値を生み出すプラットフォームに! 将来の展望

同社のビジネスは、スマートフットウェアOrpheを製造販売するBtoC分野だけでなく、LEDライトを使った光の演出など、Orpheの開発から生まれた知見や技術をエンタテインメント関連企業に提供するなどBtoBにも広がっているという。

「no new folk studioには何かしらの表現活動に携わってきたメンバーが多く、その経験がステージを盛り上げる演出の技術協力に生きています。今後も、より幅広い業界とコラボレーションしながら、シナジーが生まれるようなプロジェクトをどんどん手がけていきたいですね」

また近い将来、Orpheのシステムを生かしたヘルスケア×スマートフットウェアの領域に展開していく計画だ。IoTを活用し、モーションセンサーからのデータをとることでヘルスケアに生かす仕組みを構築し始めている。菊川氏はOrpheという仕組み、システム全体を、新たなビジネスを生み出すプラットフォームとして捉えているのである。

Orpheは、今までにない革新性ある製品としてグッドデザイン賞を受賞。特許と商標の登録も完了した。「ここまでの評価をいただけたのは、同じ思いを持った仲間や協力してくれるたくさんの方がいたからこそ。起業を目指す方々にアドバイスするとしたら、自分がやりたいこと、5年、10年先の事業計画をしっかり説明できるようにしておくことです。それができると、同じビジョンを持った仲間が集まりやすいと思います。あとは、小さな人脈も大切にすること、仲間へのリスペクトの気持ちを忘れないことでしょうか」。

株式会社 no new folk studio
代表者:菊川 裕也氏 設立:2014年10月
URL:http://no-new-folk.com/ スタッフ数:4名
事業内容:スマートフットウェア「Orphe」の開発、サービス運営関連技術を利用した演出協力ほか

当記事の内容は 2017/1/31 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

この記事の執筆者

取材・文/古田島 大介  編集/菊池 徳行(ハイキックス)

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