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一般ユーザーが企業と求職者をつなぐ、
国内初のキャリア支援サービスとは

執筆者:松元 順子  編集:菊池 徳行(ハイキックス)
更新日:2016年12月13日

友人を紹介することで報酬が得られる、
ソーシャルヘッドハンティング 展開している事業の内容・特徴

20161213-1「リファラル(Referral)」という採用手法が近年、注目を集めている。Referralとは紹介、推薦の意。自社の社員やOB・OGなどの人脈を通じて人材を推薦してもらう手法で、すでにアメリカをはじめ海外では一般的な採用手法として定着している。この仕組みを参考に、国内初のキャリア支援サービス「SCOUTER(スカウター)」を生み出したのが、株式会社SCOUTER(旧RENO)の代表を務める中嶋汰朗氏だ。

「SCOUTER」は、転職希望者の友人・知人がキャリアアドバイザーとなり、キャリア支援を行えるサービス。最大の特徴は、ユーザー(スカウター)が、友人・知人を企業に推薦することで、推薦者の入社が決まると最低15万円の報酬を受け取ることができるという革新的な制度にある。企業側は求人情報を無料で登録することができるため、初期費用をかけずに採用活動を行うことができる。採用決定後、企業から同社に転職者の年収の30%が紹介料として支払われ、スカウター、転職者双方に転職者年収の5%が支払われる仕組みとなっている。

スカウターには独自の審査基準が設けられており、Facebookなどの友人数や職歴、役職、業界間のつながりなどの情報をもとに判定される。審査を通過したスカウターは、掲載企業が求める人材を探して転職を希望する友人・知人に紹介し、企業に候補者の人間性やスキルに基づいた推薦文を作成するという流れだ。また、企業が推薦文やマッチ度に対して評価を行うことで、スカウターの質を判断できるようになっている。

「候補者の性格や志向、仕事の価値観などを熟知したスカウターが、求人企業の企業文化や組織風土などを踏まえて推薦するため、転職希望者も安心してエントリーができます。また、企業側は選考における時間的・人的コストを削減でき、ミスマッチのリスクを最小限に抑えることができるメリットがあります。身近な人間だからこそわかる求職者の長所を生かしながら質の高い紹介ができるのは、スカウターならではと思っています」(中嶋氏)

2016年3月31日のリリースから8カ月が経過した現在、スカウター申込者は2500名、審査通過者は1000名を突破。企業からの掲載求人数も累計2300件を超え、これに伴って急速にマッチング率が上昇しているという。

人材ビジネスの常識を打ち破る!
求職者側に寄り添った真の転職支援 ビジネスアイディア発想のきっかけ

20161213-2同社代表の中嶋氏は、まだ24歳の若手起業家で、ソフトバンクアカデミアにも在籍。十代の頃はプロミュージシャンを目指してバンド活動に打ちこんでおり、起業を考え始めたのは20歳を過ぎてからだったそうだ。また、青山学院大学在学中に学生向けの人材紹介サービスを立ち上げ、約100社の採用支援と年間500名の就職支援を行った経歴の持ち主でもある。

人生の転機となったのが、イー・アクセス(現ワイモバイル)創業者の千本倖生氏との偶然の出会いだった。「大学3年次に『ベンチャー起業論』という講義を受けました。そこで千本さんをはじめ、ライフネット生命の岩瀬大輔さん、リブセンスの村上太一さんなど、様々な有名起業家の方の考えに刺激を受け、自分も人生をかけたチャレンジがしたいと、起業を志すようになったのです」

人材紹介サービス事業を展開していた中嶋氏が、新たに「SCOUTER」を立ち上げようと思ったきっかけは何だったのだろうか。

「『転職者にとって一番良いサービスは何か』と改めて考えたのです。人材紹介業の報酬体系は一般的に成功報酬型。売り上げ目標を達成するために、効率性を重要視した安易な紹介も多く見られます。そこで、信頼関係のある友人・知人による紹介であれば、相互理解が深く、適当な紹介ができないため、転職者も納得した転職ができ、企業側も最適な人材を採用できるのではと考えました」

転職者の将来を真剣に考えている友人・知人であるからこそ、スカウターが転職しないほうがいいと判断した場合には、転職を引き留めるケースも多いという。日本では前例がないサービスを立ち上げるうえで、最も苦労したのは法律面の問題をクリアすることだった。

「厚生労働省に出向き、弁護士さんと何度も相談を重ねました。その結果、スカウターが有料職業紹介事業免許を取得している弊社とアルバイト雇用契約を結ぶかたちをとることに。結果、厚生労働省 労働局 需給調整課に確認いただき、先述したような報酬制度を実現することができました」

転職者の幸せを考えたサービスを追求し、
時価総額1000億円超の企業を目指す! 将来の展望

20161213-3サービスリリース後の具体的な反響として、企業側からは「他の転職サイトでは出会えない優秀な人材が採用できた」、転職者からは「自分の理想の営業スタイルの企業に転職できた」といった喜びの声が多数届いているという。「SCOUTERの強みは、今すぐには転職を考えていない潜在層にまでリーチできること。また、人材紹介を利用しなくてもヘッドハンターから声がかかるようなハイレベルの人材も集まりやすい点にあります」と中嶋氏は胸を張る。

2016年9月には、クルーズ、イーストベンチャーズ、三菱UFJキャピタルから総額約6100万円の出資を得た。また、創業時3名だったメンバーも15名に増えた。まだ設立から3年。急成長を続けている同社だが、中嶋氏は成功の秘訣について「世の中の共感を得られなければ企業として成長できないと考えています。『何のためにやっているのか』『今後どうしていきたいのか』ということを明確にし、積極的にメッセージを発信していくことを大切にしています」と語る。

「今後もベンチャーとしてさらなる成長を目指すことはもちろんですが、なにより『転職者の幸せを第一に考える』という思いだけは絶対に忘れてはいけないと思っています。また、世の中に“スカウター”という新しい働き方があるということを提唱していくとともに、スカウターの方にとってもプラスとなるサービスを提供していきたいです。そして、時価総額1000億円を超える企業にすること。これが今、見えてきた目標です」

そして今後も中嶋氏は、「転職者のよりよい人生の選択をサポートすべく、新たな挑戦を続けていく」とインタビューの最期を締めくくってくれた。まだ24歳、若きアントレプレナー・中嶋氏の人生はどのようにスピードアップしていくのか――これからも注目していきたい。

株式会社SCOUTER
代表者:中嶋 汰朗氏 設立:2013年11月
URL:https://corp.scouter.co.jp/ スタッフ数:15名
事業内容:・キャリア支援サービスの企画・開発・運営

当記事の内容は 2016/12/13 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

この記事の執筆者

取材・文/松元 順子  編集/菊池 徳行(ハイキックス)

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