弥生のかんたん会社設立は、副業が軌道に乗ってきた人や法人化を検討中の会社員に注目されているサービスです。一方で、利用を検討している人の中には、次のような不安を抱えているケースも多いのではないでしょうか。
- 無料と書いてあるが、本当に隠れた費用はないのか
- 手続きを間違えた場合、登記のやり直しでお金がかかるのではないか
- 株式会社と合同会社は、自分にはどちらが合っているのか
本記事では、サービスの全体像から費用の内訳、メリット、設立後の手続きまでをまとめています。読了後には「まず登録してみよう」と自然に思えるでしょう。
弥生のかんたん会社設立は、サービス利用料が無料で、合同会社なら法定費用のみで設立できます。専門家に依頼するよりも費用をおさえながら、書類作成もオンラインで進められます。
- 目次 -
弥生のかんたん会社設立とは? サービスの全体像と評判
弥生のかんたん会社設立は、弥生株式会社が提供する会社設立支援サービスです。サービス自体の利用料は無料で、定款作成から登記申請書類の準備までをオンラインで完結できます。ここでは、「本当に無料なのか」「評判はどうなのか」という基本的な疑問に答えます。
弥生のかんたん会社設立でできること一覧
弥生のかんたん会社設立では、会社設立に必要な書類の大部分をオンライン上で自動作成できます。主な対応範囲は以下のとおりです。
- 定款の自動作成(株式会社・合同会社の両方に対応)
- 電子定款の作成と公証役場への提出サポート
- 登記申請に必要な書類一式の出力
- 設立後の手続きガイドの提供
書類作成の手間を大幅に省けるのが、このサービスの最大の魅力です。
なぜ無料で使えるのか? ビジネスモデルをわかりやすく解説
弥生のかんたん会社設立が無料なのは、設立後に弥生会計ソフトを使い続けてもらうことで収益を得るビジネスモデルのためです。
「無料=品質が低い」「別の費用が発生するのではないか」と感じる方もいますが、仕組みを理解すれば納得できます。弥生は会計ソフト市場で長年高いシェアをもつ企業です。設立支援を無料で提供することで新規ユーザーを獲得し、その後の会計ソフト利用で収益を得ています。
たとえば、freeeやマネーフォワードも同様のモデルを採用しています。設立サポートを入り口に、継続的なソフト利用につなげるモデルはSaaS業界で広く使われています。利用者にとっては『サービス利用料は無料で、その後の会計ソフトもセットで使える』という構造です。
弥生・freee・マネーフォワードを3つの視点で比較
弥生・freee・マネーフォワードの3サービスは、いずれも無料で会社設立をサポートしていますが、サポート体制・連携ソフト・操作性にちがいがあります。どれを選ぶかは、設立後に使う会計ソフトや、手続き中にどこまでサポートを求めるかで変わります。
3サービスの主な違いは次のとおりです。
| 比較項目 | 弥生のかんたん会社設立 | freee会社設立 | マネーフォワード会社設立 |
| サービス利用料 | 無料 | 無料 | 無料 |
|---|---|---|---|
| 電子定款対応 | 〇 | 〇 | 〇 |
| サポート体制 | 電話・チャット | チャット中心 | チャット中心 |
| 連携会計ソフト | 弥生会計 | freee会計 | マネーフォワードクラウド |
| 登録ユーザー数 | 3.2万人以上(※) | 非公開 | 非公開 |
設立後の会計ソフトを先に決めてから、それに対応するサービスを選ぶと迷いません。
弥生のかんたん会社設立の具体的な使い勝手や実際の評判は、ドリームゲートの解説記事でまとめています。比較の参考として、あわせて確認してみてください。
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自力で会社設立しようとして失敗しやすい3つのポイント
「自分で会社を設立しようと考えたものの、何からはじめればよいかわからなかった」という声は少なくありません。会社設立の手続きには、知識がないと気づきにくい落とし穴があります。弥生のサービスを選ぶ前に、よくある失敗のポイントを把握しておきましょう。
会社設立は手順が煩雑で着手すべきかが見えにくい
会社設立の手続きは、段階ごとに異なる機関への対応が必要で、全体像が見えにくい構造です。法務局・公証役場・税務署など、関わる機関が複数あります。提出書類や期限もそれぞれ異なり、ひとつずつ調べながら進めるには時間と労力がかかります。
たとえば、株式会社を設立する場合の主な手順は以下です。
- 基本事項の決定(社名・所在地・資本金など)
- 定款の作成と公証役場での認証
- 資本金の払い込み
- 法務局への設立登記申請
- 税務署・都道府県・市区町村への届出
これらを独学で進めようとすると、途中でつまずいて手続きが滞ることもあります。手順の全体像を最初に把握することが、スムーズな設立への近道です。
設立手続きのミスが引き起こすリスク
定款の記載ミスや登記書類の不備があると、やり直しが発生し、費用と時間の両方が無駄になります。定款は一度認証を受けたあとに内容を変更すると、再度公証役場での手続きが必要です。また登記申請に不備があると、法務局から補正を求められ、設立日がずれ込む可能性があります。
よくある失敗例は次のとおりです。
- 定款に記載すべき「絶対的記載事項」の漏れ
- 印鑑証明書の取得漏れや有効期限切れ
- 資本金の払い込みタイミングのミス(定款作成後でなければならない)
いずれも、事前に知っていれば防げるミスです。書類の自動チェック機能があるサービスを利用すると、こうしたリスクを下げられます。
費用の全体像が見えずに一歩踏み出せない本当の理由
「弥生は無料」と聞いても、実際にどの手続きにいくらかかるのかがわからないと、なかなか動き出せません。費用の不安を解消するには、法定費用を含めた総額を把握することが先決です。
サービス利用料が無料でも、会社設立には法律で定められた費用(法定費用)が必ずかかります。会社設立にかかる費用の全体像を、「株式会社」と「合同会社」に分けて表にまとめます。
| 費用項目 | 株式会社 | 合同会社 |
| 弥生サービス利用料 | 無料 | 無料 |
|---|---|---|
| 定款認証手数料(公証役場) | 約3~5万円 | 不要 |
| 収入印紙代 | 4万円(電子定款なら0円) | 不要 |
| 登録免許税 | 15万円~(資本金額により変動) | 6万円~(資本金額により変動) |
| 合計目安 | 約18~24万円 | 約6万円 |
※ 資本金の額や追加オプションにより変動する場合があります
費用の内訳を知ると、見通しを立てやすくなります。まずは費用の目安として把握しておきましょう。
弥生のかんたん会社設立を選ぶ5つのメリット
弥生のかんたん会社設立には、コスト以外にも副業・フリーランスの法人化に向いているという強みがあります。5つのメリットを整理して、自分の状況に合っているかを確認してみましょう。
専門知識ゼロでも書類が自動作成できる
弥生のかんたん会社設立は、質問に答えるだけで定款や登記申請書類を自動で作成できます。法律や手続きの専門知識は不要です。
入力フォームはステップ形式になっており、必要な項目を順番に埋めていく設計です。記載内容のチェック機能もあるため、ミスに気づかずに進むリスクを下げられます。作成できる主な書類は以下のとおりです。
- 定款(株式会社・合同会社に対応)
- 設立登記申請書
- 資本金払込証明書
- 印鑑届出書
「書類の書き方がわからない」という不安は、このサービスでほぼ解消できます。
電子定款で収入印紙代4万円が不要になる
弥生のかんたん会社設立は電子定款に対応しており、紙の定款で必要な収入印紙代4万円がかかりません。電子定款はデータ形式のため、この収入印紙が不要です。
収入印紙代4万円は、合同会社の登録免許税(6万円)の約3分の2に相当します。設立費用をおさえたい方にとって、電子定款へ対応していることは大きな魅力のひとつです。
スマホとすきま時間だけで手続きを完結できる
弥生のかんたん会社設立は、PCだけでなくスマホからも操作可能です。深夜や通勤中のすきま時間に少しずつ進められます。本業と副業を両立しながら法人化を検討している場合、まとまった時間が取りにくいこともあるでしょう。
このサービスは作業を中断・再開しやすい設計になっており、生活リズムに合わせて進められるのが強みです。たとえば、以下のような使い方ができます。
- 子どもが寝た後の30分で基本情報を入力する
- 翌日の昼休みに続きを確認する
- 週末に書類を最終チェックして公証役場の予約を入れる
自由時間が少ない場合でも、着実に進められる点がメリットです。
オンライン申請で窓口への移動が不要になる
弥生のかんたん会社設立は、法務局への登記申請をオンラインで完結できます。平日に窓口へ出向く手間がありません。
通常、法務局への登記申請は窓口の受付時間内におこなう必要があります。会社員が平日に時間を確保するのは容易ではなく、法人化のハードルになり得ます。
弥生のサービス経由で作成した書類は、法務局のオンライン申請システムと連携して提出できます。出向く必要があるのは、公証役場での定款認証(株式会社の場合のみ)です。移動の手間がなくなると、法人化の心理的なハードルも下がります。
設立後の経理を弥生会計とシームレスにはじめられる
弥生のかんたん会社設立を使って設立した会社は、そのまま弥生会計に接続して経理をスタートできます。設立と経理の二度手間がありません。
設立直後は届出の対応に追われがちで、経理の仕組みを整える余裕がない場合もあります。弥生会計は初期設定が少なく、銀行口座との連携もできるため、立ち上げ期の負担を下げられます。
弥生会計で設立後すぐに利用できる主な機能は以下のとおりです。
- 銀行口座・クレジットカードの自動取り込み
- 請求書・見積書の作成・送付
- 確定申告・決算書の自動集計
- 消費税申告のサポート
設立から経理の立ち上げまでを弥生で一貫して進めると、サービスを使い分ける手間がありません。
費用・書類・経理まで、弥生ひとつで完結できることがイメージできたのではないでしょうか。「自分でもできそう」と感じた今が、無料登録を試すタイミングといえるでしょう。
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株式会社と合同会社の違いと自分に合った会社形態の選び方
会社設立では「株式会社か合同会社か」という選択で迷う方が多くいます。設立費用や手続きも異なるため、状況に応じて適切に判断できるよう、違いと選び方を整理します。
株式会社と合同会社の違い3つを比較表で整理
株式会社と合同会社の主な違いは、設立費用・社会的信用・運営の柔軟性の3点です。どちらを選ぶかは、事業の性質や将来の展望によって異なります。一概にどちらが優れているとはいえません。
株式会社と合同会社の違いは以下の通りです。
| 比較項目 | 株式会社 | 合同会社 |
| 設立費用 | 約18〜24万円 | 約6万円〜 |
|---|---|---|
| 社会的信用 | 高い | 上がりつつある |
| 決算公告義務 | あり | なし |
| 役員任期 | あり(更新が必要) | なし |
| 利益配分 | 出資比率に応じる | 自由に設定可 |
| 将来の株式上場 | 可能 | 不可 |
副業・フリーランスの法人化が目的なら、まず合同会社から検討すると費用をおさえられます。
副業・フリーランスの法人化は合同会社で十分な3つの理由
副業やフリーランスの法人化であれば、合同会社で十分なケースが多くあります。合同会社は設立費用が低く、運営コストもおさえられるため、個人が事業を継続しやすい形態として近年注目されています。
合同会社を選ぶ主な理由は以下の通りです。
| 理由 | 内容 | 副業・フリーランスへの影響 |
| 設立費用が低い | 約6万円~ | 株式会社に比べて約12〜18万円の差がある。初期コストをおさえて事業をはじめたい場合に向いている。 |
|---|---|---|
| 決算公告が不要 | 公告義務なし | 株式会社は毎年決算内容を公告する義務があるが、合同会社にはない。手間とコストが省ける。 |
| 役員任期がない | 更新登記が不要 | 株式会社では役員の任期(最長10年)が定められており、更新時に登記費用が発生する。合同会社にはこの制約がない。 |
将来の上場や大型資金調達を考えていない段階では、合同会社が費用対効果で有利です。
迷ったときに使える会社形態の選択フローチャート
以下のフローチャートに沿って考えると、どちらを選ぶべきか判断しやすくなります。多くの方は「将来のことまで考えてから決めようとして、決められない」というパターンに陥りがちです。現時点の状況で判断できる軸をもつことで、動き出しが早くなります。
副業・フリーランスの法人化では、初期費用や運営コストを重視して合同会社を選ぶケースが多いとされています。
ただし、将来の上場や外部資金の受け入れを重視する場合は、最初から株式会社を選択することもあるため、事業計画に照らして検討することが重要です。迷う場合は、専門家に相談するのが効果的です。
弥生のかんたん会社設立の利用手順と設立後90日のロードマップ
サービスの使い方と設立後の流れを事前に把握しておくと、全体像が見えて安心できます。弥生で会社設立を進める手順と、設立後に必要な手続きを解説します。
弥生でかんたん会社設立をする4つのステップ
弥生のかんたん会社設立は、大きく4つのステップで進められます。全体の流れを把握してからはじめると、どこで何をすればよいかが明確になり、手続きがスムーズになります。
| ステップ | 内容 | 所要時間目安 | ポイント |
| 1. 基本情報の入力 | 社名・所在地・資本金・事業目的などを入力。ガイドに沿って進めるため、知識がなくても対応可能。 | 30~60分 | スマホ対応 |
|---|---|---|---|
| 2. 定款作成・認証 | 弥生が定款を自動作成。電子定款の場合はオンライン申請が可能。 | 1~2時間 | 合同会社は認証不要 |
| 3. 資本金払込・登記申請 | 定款認証後に資本金を代表者の口座に払い込み、法務局へ登記申請する。 | 1~2週間 | オンラインで完結 |
| 4. 設立完了・届出開始 | 法務局から登記完了の連絡が届いたら設立完了。その後、税務署などへの届出がはじまる。 | 税務署への設立届出書(原則2か月以内)や社会保険・労働保険の手続き(年金事務所等へ5~10日以内)等を開始。 | 次項チェックリスト参照 |
スムーズに進んだ場合、着手から設立完了までの期間は1〜2か月が目安です。
設立後90日以内にやるべき届出・手続き一覧
会社設立後は、税務署・都道府県・市区町村・年金事務所への届出を、それぞれの期限内におこなう必要があります。設立後90日以内におこなう主な手続きは、以下の通りです。
| 届出先 | 手続き内容 | 提出期限 |
| 税務署 | 法人設立届出書 | 設立後2か月以内 |
|---|---|---|
| 税務署 | 青色申告の承認申請書 | 設立後3か月以内または最初の事業年度末(早いほう) |
| 都道府県・市区町村 | 法人設立届出書 | 設立後おおむね1~2か月以内(自治体により異なる) |
| 年金事務所 | 健康保険・厚生年金の新規適用届 | 事実発生から5日以内 |
| ハローワーク | 雇用保険適用事業所設置届(従業員がいる場合) | 設置後10日以内 |
届出の種類と期限を一覧で把握しておくと、設立後も落ち着いて対応できます。ここまで手順や費用、設立後の流れを確認してきました。まずは無料登録で実際の画面を確認してみてください。
弥生のかんたん会社設立で費用をおさえてスムーズに法人化しよう
弥生のかんたん会社設立は、サービス利用料が無料で、書類作成から登記申請までを一通りサポートするサービスです。法定費用は株式会社で約18〜24万円、合同会社なら約6万円〜で、専門家に依頼する場合よりも費用をおさえられます。
副業・フリーランスの法人化であれば、合同会社からはじめるのが費用面で合理的な選択肢のひとつです。「無料登録だけしてみる」という一歩で、法人化の現実味がより高まるでしょう。
具体的な使い勝手や実際の評判は、ドリームゲートの解説記事でまとめています。あわせて確認してみてください。
執筆者プロフィール:ドリームゲート事務局
ドリームゲートは、経済産業省後援のもと2003年に誕生した日本最大級の起業支援プラットフォームです。起業アイデアの整理から事業計画書作成、資金調達・融資支援まで、実務経験豊富な専門家が起業家一人ひとりの課題に寄り添い、実現までをサポートします。(運営:株式会社プロジェクトニッポン)
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