ホームセキュリティ革新!1万円台で導入可能なスマートセキュリティサービス「Secual(セキュアル)」

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執筆者: ドリームゲート事務局

コスト数十分の一でドアに貼るだけで安心防犯。スマホで使えるIoTホームセキュリティ「Secual(セキュアル)」
展開している事業の内容・特徴

「セキュアル」という、新しいホームセキュリティサービスに大きな期待が集まっている。1万円台で、手軽に安心・安全な防犯対策を可能にするIoTデバイスだ。

20160512-1同サービスを提供する株式会社Secualは、2015年6月に設立したスタートアップだが、現在に至るまで、ウィルグループインキュベートファンドからのシード資金、MAKUAKEでのクラウドファンディングでは予定額の6倍を超える資金、アドベンチャー社とAMBITION社および、個人投資家等から6000万円の資金調達に成功。「フジサンケイ革新ビジネスアワード」大賞、「第100回かわさき起業家オーディション ビジネス・アイデアシーズ市場」大賞、「Microsoft Innovation Award 2016」優秀賞、オーディエンス賞を受賞するなど、勢いのある事業展開を見せている。

セキュアルの利用に必要なのは、「センサー」と「ゲートウェイ」、そしてユーザーのスマホのみ。煩雑な配線工事は必要なく、センサーを自宅の窓やドアに貼り付け、ゲートウェイをコンセントに挿せばいい。センサーが振動や衝撃、開閉を検知すると、ゲートウェイが大音量の警戒アラームを鳴らすと同時に、スマホに異常を伝えてくれる仕組みだ。専用アプリでは、異常発生時の通知グループも設定でき、複数名で情報を共有することも可能だ。

基本仕様はセンサー×1台、ゲートウェイ×1台のセットだが、センサーは追加することができる。ゲートウェイ1台あたりセンサー10台迄の運用が可能であり、戸建てからマンションまで、手軽に柔軟な防犯環境を整えることができる。

初期費用が1万円台、使用料はゲートウェイ1台であれば月々980円。同様のサービスを大手ホームセキュリティ会社に依頼すると、初期費用約50万円、使用料は月々5,000円程度が相場だというから、そのコスト感は圧倒的である。

本格的なリリースは2016年4月末。現在B2Cでは、MAKUAKE StoreおよびAppBank STOREで販売を実施。B2B、B2B2Cでは、今年3月、アプリではじめるアパート経営サービス「TATERU」のインベーダークラウド社と資本提携を果たしており、同社が提供するスマートドアホンサービス「TATERUkit」との連携も進められている。ターゲットとする一人暮らしの女性向けのマンションに、セキュアルが導入される。

「社会的課題の解決になるイノベーションの提供」をテーマに、転換期を迎えるホームセキュリティ市場に、ビジネスチャンスを見出す。
ビジネスアイディア発想のきっかけ

株式会社Secualは、コンサルティング、事業立案および運営を行うイグニション・ポイント株式会社のグループ会社。両社の代表を務める青柳氏に、今回はインタビューを行った。

青柳氏が起業を決意したのは30歳。ITコンサルティング会社で、自らが企画し、立ち上げた社内ベンチャーを運営したことがきっかけだ。その後、経営を学ぶため大手コンサルティングファームに入社。そこで出会った末宗氏(現イグニション・ポイント代表取締役副社長)・西田氏(現Secual取締役)と共に、2014年6月にイグニション・ポイント株式会社を設立。その事業のひとつとして立ち上げたのがスマートセキュリティサービス「セキュアル」であり、法人化させ、現在に至る。
セキュアル立上げまでのエピソードを、以下の様に語る青柳氏。

20160512-2『セキュアルを立ち上げたきっかけは、欧米と日本のホームセキュリティサービス導入の違いでした。欧米での普及率が20パーセント程度に対して国内は2〜3パーセント程度。日本では、圧倒的に少ないんですね。また、日本の導入世帯の所得層を調べてみると、1200万円以下の世帯年収の利用はほぼゼロでした。安全・安心と言われる日本のイメージ、そして数十万円とコストが高額なのもあり、富裕層のみが利用するという市場なんです。しかし、グローバル化が進む中で、日本も今後グローバルな住環境および防犯環境が求められてくる。そうなれば、当然ながらセキュリティは富裕層だけではなく、誰もが気にしなければいけないカテゴリになるわけです。当社は、社会課題やニーズに応えるイノベーションの提供をテーマにしていますから、そこに対しての潜在ニーズに着目しました。』

サービスローンチから注目されるSecual社だが、順調なスタートを切れたのには大きく分けて2つの理由がある。

1つは優秀な人材の獲得だ。スタートアップにとって、サービス開発でもっとも課題となるのが、開発を担当するエンジニアの獲得だ。Secual社の場合、ロシア、中東、インド、中国など、海外の優秀なエンジニアとコミットし、数十名のオフショア開発環境を構築した。また、販売系のメンバーでは、外資大手で精密機器の販売マネージャ経験を持つ人材、ITベンチャーの営業責任者として手腕を発揮してきた人材を獲得し、開発・運営ともに磐石な陣営を築いたことで、事業を推進させてきたのである。

2つ目は資金調達を成功させていることだ。
すでに3度の資金調達を成功させているSecual社だが、ビジネスサイド、開発サイドを明確に分けた組織づくりをしたことが、大きな理由だと語る。その結果、資金調達・事業計画を得意とする青柳氏が事業拡大に注力し、これまでの資金調達を成功させている。

ひとつのデバイスで、新しい安心・安全・見守りを創出! 防犯だけではなく、次世代の暮らしを支えるIoTサービスの提供をめざす。
将来の展望

Secual社は今後、BtoBおよびBtoBtoCでのビジネスを主軸に、包括的な事業展開を行っていく構えだ。現在、インベスターズクラウド社ほか、スマートドアホンやスマートカメラ等が付属した、IoT物件を数万件規模で建設するプロジェクトを持つ数社と話を進めており、住宅仕様の一部として大きな存在感を発揮することになる。また、現在セキュリティ対策を行っていないマンションのオーナーからも、低価格で導入できると、好感触を得ている。

サービス内容は今後も追加していく予定で、セキュリティ会社との提携による「駆けつけ」サービスの提供も計画しており、異常時に、ユーザーが任意で駆けつけの可否を選択できるものになるという。さらに、ゲートウェイの音声出力を活用した、地震などの災害情報や地域の防犯情報などの発信。独居老人など高齢者を持つ、遠隔地の家族がより安心できるような、外出時間の確認や現在地の特定などの機能も搭載させていきたいとしている。

我々の生活基盤ツールとしての可能性を秘めたセキュアル。不動産物件から民泊サービス、そして見守りといった巨大な潜在マーケットに向かって、今、本格始動を開始しようとしている。ひとつのデバイスが、あらゆる情報をキャッチし、ユーザーに伝え、生活を変える。IoTのメリットを最大限に発揮する、この次世代システムの躍進が楽しみだ。

株式会社Secual
代表者:青柳 和洋氏 設立:2015年6月
URL:http://secual-inc.com/ スタッフ数:20名
事業内容:スマートセキュリティ「Secual」の開発・製造・販売およびその運営サービスの提供

当記事の内容は 2016/05/12 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

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