20代~40代御用達の着やせ美人ワンピ専門店。
開始から2年、2人で月商1000万を達成!

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: 森 晶  編集:菊池 徳行(ハイキックス)

ありそうでなかった“美ライン・ワンピース”。
ミセスを中心とした顧客のハートを掴む!
展開している事業の内容・特徴

20160830-1「楽天市場」を主な販路とし、女性向けワンピース販売事業を展開中、東京渋谷区にオフィスを構える「Mimi GranT the shop(ミミグラント ザ ショップ)」。現在、同ブランドが扱う商品ラインナップは300種類以上。柔らかいジャージー素材のワンピースは、洗濯機で丸洗い可能かつシワになりにくく、1着あたりの価格が1万円代という財布にやさしい価格もあって、20代から40代の女性を中心に人気を博している。

どんな体系の女性にも見事にフィットし、スタイルが美しく映える同ブランド・ナンバーワンの人気を誇るワンピースは、「不二子ワンピース」(税込み1万800円)。これがワーキングマザーやミドルエイジの女性から絶大な支持を得て、販売開始から2年で累計1万枚を超える大ヒット商品となった。オフィスユースでも、ちょっとしたイベントにも着ていけるため、中には数十着も購入してくれた常連客もいるそうだ。

昨今、40代の女性が洋服を購入する際、シルエットやデザインを重視するとなると、例えば百貨店などが扱ういわゆる「ハイブランド」に偏りがちで、1着あたり7万円前後と高額な出費となってしまう。これでは、一般的な働く女性や家庭を持つ女性たちが仕事用に、プライベート用にと、何着もそろえるのは難しい。

ではなぜ、Mimi GranT the shopは、このような良心的な価格でハイブランドにひけをとらない洋服を、世の女性たちに届けることができるのか? それは、「おしゃれを楽しみながらも金銭的に余剰が出た分を、子どもや家庭にも充てられるように」という思いが根底にあるから。まさに、働く女性、子育てをする女性たちが待ちに待ったワンピースを生産・販売しているというわけだ。

同世代女性のファッション難民を救いたい
いつまでも若く・美しくいて欲しい
ビジネスアイディア発想のきっかけ

20160830-2「Mimi GranT the shop」のスタートは、今から4年半前にさかのぼる。同ブランドの運営元である株式会社サポットは、代表の園部恵美子氏(写真右)の母が立ち上げた、医療用PCの販売と電子カルテを扱う会社だった。しかし、外資系の銀行勤務を経て、サポットの一員として働き始めた園部氏は、事業の柱をもう1本立ち上げたいと考えるようになっていく。

ある時ふと「自分が着たいと思う洋服、例えば40代にも似合う素敵なワンピースが売っていなくて困る」という悩みを、同じ会社で働いていた原野裕美子氏(写真左)に相談したところ、2人の意見が見事に合致。その後、社内プレゼンを経て承認を受け、「ワンピースを主軸としたアパレル事業」をスタートすることになった。

園部氏は早速、友人の情報やツテを頼りに、自ら中国の工場を視察に幾度となく足を運んだ。現地のコーディネーターと根気強く最適な工場を探し当て交渉したことにより、質の高い素材、美しいデザインとシルエット、納得感のある価格――すべてのベストバランスを備えた商品が誕生したのである。

本格的に楽天市場で販売を開始したのが、2012年の1月25日。ワンピース50種類とムートンコート1種類を揃えて運営を始めた。驚くことに最初に売れたのは、1着10万円もするムートンコートで、初月の営業日が5日間だけにもかかわらず、2着、つまり20万円分が売れた。確かな手ごたえを感じて翌月を迎えるが、オープンして間もないショップに、「毎日飛ぶように商品が売れる」という劇的な変化が起きるわけもなく、売り上げも問い合わせもない日には、既存事業の手伝いによく駆り出されていたそうだ。

しかし、彼女たちはあきらめなかった。毎日地道にやってきた丁寧な店舗運営が実を結び、2カ月目には40万円、その翌月には80万円、と月を追うごとに売り上げが増えていった。それに従い、既存事業の手伝いの頻度も減り、販売不振へのプレッシャーも、徐々に薄れていく。初年度で安定して月商100万円を出せるようになり、2年目は月商1000万円と、右肩上がりの成長を遂げていくのである。

「顔の見えるネットショップを目指しました。通販は顧客と対面できない分、どうしても無機質になりがちです。だからこそ、買っていただいたお客さま一人ひとりを大事にしようと考えました」(園部氏)

そんなネットの先にいる顧客を強く意識した、原野氏のアクションも同ブランドのファンを増加させていくポイントとなった。

「園部はデザインや工場との折衝・買い付け担当で、私がお客さま対応や発送・検品の担当です。購入いただいた商品をお送りする際、お客さま全員に手書きのメッセージを同封しました。例えば、2回目に買ってくれたお客さまには『2回目のご利用ありがとうございます!』というように。お客さまの情報はほとんど、私の頭の中にインプットされていましたね。電話対応では『声の笑顔』で親しみもあり自分の特別なお店と感じてもらえるような対応を心掛けました。ショップの大ファンと言ってくださる方もたくさん増えたんですよ」(原野氏)

デザインと価格の顧客満足度に加え、彼女たちの丁寧で温かい接客対応が、リピーターや口コミをどんどん増やしていった。スタート当初は、「10年後に月商1000万円」が2人の夢だったが、2年を待たずして月商1000万円を軽々と突破。2人の夢は今もなお、ふくらみ続けている。

女性たちのライフスタイルを
トータルで支えていきたい
将来の展望

20160830-3「生産拠点である工場の拡大と販売チャンネルの拡大。そして、ワンピース以外の商品ラインナップを増やしていきたい」(園部氏)。現在はワンピースが主軸ではあるものの、とにかく女性たちの生活のクオリティを高めるため、小物から雑貨までさまざまなアイテムを届けていきたいのだという。

確かに、同ブランドの中心顧客である40代、50代の女性は、バブル期を経験した、ある意味、今の若者たちよりもおしゃれを楽しんだ世代。ファッションの話題も好きで、ファッションに対する投資もそれなりにしてきた人たちである。

「彼女たちのために、巷でよく見かける過度にラインが隠れるようなゆるっとした洋服でもなく、カジュアル過ぎるものでもなく、『ソフトコンシャスなキレイめ』な商品をどんどん提案していきたい。バッグ、お財布などの小物、シューズからセレクト雑貨まで、トータルで女性のおしゃれを支えたいのです。今、世の中にはびこっている、ミセスの商品イメージを払拭していきたいと思っています」(園部氏)

新たな販売チャンネルとしては、Yahooショッピングへの出店、自社サイトでの販売、そして実店舗の運営にもトライしていきたいという。もちろん、生産体制も拡大させていきながら。「Mimi GranT the shop」の、女性のニーズをとらえ、彼女たちの生活クオリティを高める挑戦は、まだまだ続いていきそうだ。

Mimi GranT the shop(ミミグラント ザ ショップ)
代表者:園部 恵美子氏 設立:2012年1月
URL:http://www.rakuten.co.jp/mimigrant/ スタッフ数:5名
事業内容:・レディースアパレルの製造・販売業。
・楽天市場で展開している、美人ワンピース専門店。

当記事の内容は 2016/08/25 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

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