日本初のコールドプレスジュース専門店。
食生活の価値観を変えていく新しい取り組み!

スマビ総研

執筆者: 北川 麻利奈  編集: 菊池 徳行(ハイキックス)

ジュースクレンズをブレイクさせた仕かけ人。
2年間で5店舗の出店に成功した理由とは? 展開している事業の内容・特徴

20160526-12014年1月、東京・恵比寿にある7坪の小さな店舗からスタートした、日本初のコールドプレスジュース専門店「SUNSHINE JUICE TOKYO』が人気だ。野菜や果物をじっくり「プレス(圧搾)」してつくる、約15種類のメニューをそろえた、搾りたてのオリジナルのジュースを販売している。

食や健康管理に対する感度の高い人なら「グリーンスムージー」という野菜や果物を使用したジュースの名前を一度は聞いたことがあるだろう。一般家庭用のミキサーでつくられるスムージーと、コールドプレスジュースが大きく異なる点はその製法にある。時間をかけて素材の栄養素を壊さないように搾り出すため、栄養価が格段に高いのだ。

このジュースを飲む最大のメリットは、人が生まれてからずっと動かし続けている内臓に必要以上に負担をかけることなく、良質な栄養素を効率よく摂取できる点にある。なんとボトル1本分、わずか250〜400㎖のジュースに、1〜1.5kgの野菜や果物を使用しているそうだ。ちなみに、価格はミニサイズ780円~レギュラーサイズ1380円。

ジュースに使用している素材は、日本各地の契約農家から取り寄せる無農薬・減農薬の野菜と果物。実際にオーナーが生産地に出向き、どんなところで、どのようにつくられた野菜なのかを自分の目で見て舌で味わい吟味し、新鮮で旬な野菜のみを使うというこだわりよう。

また、質はいいが形や傷などにより市場で売ることができない規格外の野菜も積極的にジュースに使用している。それにより、低価格で高品質なジュースをカスタマーに届けられるだけではなく、生産者にもメリットを提供できるというわけだ。

ジュースクレンズ(ジュースを用いたデトックス方法)に興味を持つ一般ユーザーはもちろん、体を資本とする多くの芸能人、モデル、アスリートなどからも多くの支持を得て、このビジネスは2年間で都内に5店舗を展開するまでに成長。デリバリーやオンラインショップでの販売もスタートし、サンシャインジュースのファンはさらに拡大し続けている。

食での健康管理が人生を左右する大きな要素。
もっと自由で幅広い選択肢を日本に広めたい ビジネスアイディア発想のきっかけ

20160526-2日本で生まれ、その後、アメリカと台湾での生活を経て、ベジタリアン文化が根強い台湾では「2年間、完全なベジタリアンでした」と語る、株式会社サンシャインジュース代表のコウ ノリ氏。帰国後、ベジタリアンはやめたものの、日本国内で手軽に野菜や果物を摂取するための“食の選択肢”が少ないという事実を目の当たりにする。

ちょうどその頃、ニューヨークに「ジュースプレス」というコールドプレスジュース専門店の1号店がオープンしたことを知り、現地に視察へ赴いたコウ氏。これなら自身がベジタリアン経験のなかで感じていた毎日の体調のよさを手軽に実感してもらえると確信し、国内での開業に踏み切った。

“健康維持のために惜しみない投資をする”という多忙な海外のビジネスパーソンの間では当たり前のように飲まれているコールドプレスジュース。彼らは、食事では足りない栄養素をコールドプレスジュースで補い、ヘルシーな間食として用い、時には内臓を完全に休めるためにジュースクレンズという手法を用いてデトックスをする。

しかし、コールドプレスジュースを飲むという文化や価値観が乏しい日本で展開するにあたり、この素晴らしい健康管理方法、食の選択肢をどうやってターゲットユーザーに知ってもらうかが肝だった。

そこでコウ氏は、アメリカからコードルプレスジュース用のミキサーを1台取り寄せ、新しいことへの感度の高い人たちが集まるファッションブランドの展示会やヨガイベントなどに自ら出向き、実際にジュースを振る舞い、認知度を高める戦略をとる。

同時に、いい野菜や果物を仕入れるため、全国各地の生産者訪問を繰り返した。その活動のなかで、市場には出回らない規格外の野菜や果物が溢れていることに気づいた。野菜づくりに失敗してしまうと最悪1年間無収入になってしまう農家にとって、“高品質なジュース”の素材として仕入れてくれるコウ氏は強い味方となった。

そうやって質のよい素材を安く仕入れ、低価格でジュースを提供するというモデルに特化したことで、潜在化していた「もっと手軽に野菜や果物を摂取したい層」から多大な支持を得ることに成功。「僕も毎日、コールドプレスジュースを飲んでいます」という代表のコウ氏も、一切の無駄のないスリムな体型を維持しており、肌も輝くように綺麗だ。

今後は、より新たな商品開発に注力。
ジュースではない商品も展開していく 将来の展望

コールドプレスジュースは、新鮮な栄養素を摂取してもらうため、搾りたてを24時間以内に飲むことを推奨している。ちなみに、搾らなければ野菜や果物は保存が可能なためロスは生じない。しかし、消費者にとって毎日店舗に買いに行くことが不可能な場合もある。

健康的な食生活こそ、未来の自分の身体への最適投資であると考えるコウ氏は、ユーザーの継続性と利便性を追求するため、ユーザー自身がカスタマイズできるフローズンジュースを開発。その名のとおり、様々な野菜や果物の栄養素を壊すことなく搾ったものを冷凍パックして販売し、自宅で簡単に保存、好きな食材をさらに加えて調理ができるという優れものだ。

また、冷たいジュースだけだはなく、温かいもので栄養を効率よく摂取したいユーザーには、湯煎して食べられるフローズンスープも商品としてラインナップ。販売開始からまだ間もないが、確実に売れ行きが伸び続けているという。

さらに、店舗では、ローストするより栄養価が高いといわれている生のカシューナッツやアーモンドに味付けをしたオリジナル商品や、個人には入手しづらいマカやマリアアザミといったスーパーフードがコンディションに合わせてジュースにトッピングできるようになっている。

栄養価の高いジュースで効率よく栄養素を摂取できるというその手軽な方法を、常に一歩先を見据えながら提案し続けるサンシャインジュース。私たち人間が一番大切にすべき健康という宝物を、これからもコウ氏の探究心がさらに得やすいものにしてくれそうだ。

株式会社サンシャインジュース
代表者:コウ ノリ氏 設立:2014年1月
URL:http://sunshinejuice.jp スタッフ数:13名
事業内容:コールドプレスジュースの店舗販売、デリバリー、オンラインショップ運営

当記事の内容は 2016/05/19 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。