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カウンセリングがきっかけで今の仕事と出会い
壁に並ぶ103本の色違いのボトル。
初めて見る人には、これらがどんな意味を持つのか皆目見当もつかない。
「カ ラー・セラピーに使うんです。
セラピーを受ける人がボトルの中から気になる配色の4本を選び出し、それぞれのボトルが持つ意味をもとに、セラピストがカウ ンセリングを行います。
中身はハーブ・エッセンシャル・ウォーターとハーブオイル。
自分に合うボトルを見つけ、香りを楽しんだり、バスオイルとして使うこ ともできるんです」
そう教えてくれたのは、カウンセルシュガーの佐藤理智さん。
彼女も、自分がカウンセリングを受けたことがきっかけで、もっと深くボトルの持つ意味を勉強したいと思ったのが、この仕事の始まりだった。
フォトグラファーから営業職へと転身
大学時代は、写真と舞台美術にハマっていたという佐藤さん。
卒業後は、フォトグラファーとして活躍していた。しかし、25歳で突然の引退。
「写真家として自分のすべきことはすべてやったと感じ、新しい道へ進む決意をしました。
何の資格もなかったので、実力勝負の営業を選んだのです」
そして医療器具販売の会社に就職し、希望どおり営業担当として業務に励んだ。
販売営業未経験の彼女だったが、熱心な接客姿勢で瞬く間に販売台数を上げ、最優秀新人賞や最多販売賞までも受賞。だが、98年に結婚を機に退社してしまう。
「その後も仕事の楽しさが忘れられず、もう一度正社員として社会復帰したいと思い始めました。
そして、ソフトウェア開発企業に新規事業スタッフとして入社。
プログラマーが開発したソフトを市場とマッチングさせる橋渡しをしました。
ただ、スタッフは営業未経験者ばかりで思うように結果が出ず、責任が重くのしか かっていたんです」
寝る間も惜しんで働いた彼女だが、役員の交代により事業部の存続が危うくなり、やむを得ず退社。
その後、佐藤さんは専門学校で広報や企画を担当する事務局に再就職し、
入学カウンセリングや卒業後の就職相談を受け持った。
「生徒たちと将来のことを話し合ったり、相談を受けたりすることも多かったのですが、
そこでカウンセリング業務の楽しさを知りました。
けれどもスタッフの人数 が少なく、業務量ばかりが増え、このままでは心身ともに
壊れてしまうという危機感を感じていたんです。
何とかそんな自分を癒したいと受けたのが、カラー・ セラピーでした。
そして、カウンセリングを受けるたびに癒されていく自分に気付いたんです」
今度は私がみんなを癒してあげたい!
何度か通ううち、今度は自分がセラピストになりたいと思い始め、
さっそく養成コースを受講し資格を取得した。
その頃、佐藤さんにはもうひとつ大切な出合いがあった。
「フ ラワー・アレンジメント・セラピーとの出合いです。
オーストラリアに咲くワイルドフラワーを使ってアレンジを行い、その形で心の動きがわかるのです。
同時 に、花の持つ香りや美しさに触れることで癒し効果もある。
思い起こせば、私の人生の転機にはいつもワイルドフラワーとの出合いがあったので、これも何かの 縁だと」
過労でスクールの仕事を退職した彼女は、フラワー・セラピー・スクールに通いながら、
一方では友人たちに無料でカラー・セラピーを行っていた。
「自分の勉強のつもりでやっていたのですが、みんなにとても好評だったんです。
カウンセリングの仕事にも興味があったし、この頃からこれを仕事にしたいと思い始めました」
そんな時、知人からスペースを提供するというありがたい話があり、
週 3回そこでカラー・セラピーを行うことが決まった。
佐藤さんは、さっそくホームページを立ち上げて宣伝開始した。
そして2002年10月に、カウンセル シュガー白金サロンをオープン。
彼女の丁寧なカウンセリングは人気で、顧客は口コミで徐々に増えた。
そんな矢先、知人から一方的にサロンの貸し出しを解約されてしまう。
「お客さんの予約も入り始め、これからという時でした。この先どうしようかと途方に暮れてしまって…」
責任感の強い佐藤さんは、セラピーを受けに来る人たちのことを考えた。
そして場所を移してサロンを継続することにし、同時に仕事としてきちんとやっていく決意を固めたのだ。
こうして2002年11月に再オープン。
フラワー・セラピーも始め、再稼動4ヵ月で顧客は100名以上になった。
そのうえ、彼女にはファッションブティックやエステサロンから、
サービスの一環としてカラー・セラピーを取り入れたいとの依頼が相次いでいる。
「最近仕事の幅が広がってきてうれしいです。
癒しを求める人がいる以上、1人でも多くの人が元気になれるお手伝いをしたい!
そしてもっとカラー・セラピーの良さを広めたいですね」
【佐藤 理智さんプロフィール】
静岡県生まれ。
大阪芸術大学芸術学部写真学科入学。
在学時代は、舞台美術と写真に興味を持つ。
卒業後、フリーのフォトグラファーとして活動。
96年医療器具の実演販売会社に就職。
結婚を機に退社。
その後ソフトウェア会社へ。
その後、ファッションスクールの広報・企画を担当する事務局担当に転職。
2002年カラー・セラピーのスクールに通いながら、フラワー・セラピーも習得。
2002年10月カラー・セラピーを主体とする「カウンセルシュガー白金 サロン」をオープン。
2002年11月から東京・世田谷にサロンを移して開業。
会社名 | カウンセルシュガー | |
URL | http://www.counselsugar.com/ | |
住所 | 東京都世田谷区上馬4-28-15 2階 | |
連絡先 | 03-5430-6160 | |
設立 | 2002年11月 | |
業務内容 | カラー・セラピー、フラワー・セラピー |