レッスンもできるフラワーショップを開業 / フルール・ド・ショコラ

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

フルール・ド・ショコラ 古賀朝子さん
フラワーアレンジメントを中心としたショップに勤めていた古賀さん。
仕事は、ショップでの接客より、ブライダルブーケや会場装飾の業務がほとんど。
アレンジの技術はだいぶ身についたものの、もっとお客さんと接する時間を持ちたいと、物足りなさを感じていた。

 

フラワーアレンジメント技術と販売経験を生かして、地域密着型のフラワーショップ開業を考えていた古賀さんだったが、あと一歩がどうしても踏み出せない。
そんな時、同じ夢を持つ同僚を見つけたことで、2人で開業することを決意。

内装はすべて自分たちの手づくりで始めたフラワーショップ。
フラワーアレンジメントのレッスンスペースもつくり、古賀さんの当初の願いとおり、お客さんと触れ合える仕事をしている。

 

【その夢が生まれた瞬間とは】 

以前から、花関係の仕事に就きたいと思っていた古賀さんは、1年間のOL生活を経て、
ブライダル専門のフラワーショップに転職。

「その店は、フラワーアレンジメントを中心としていて、ブライダルブーケや会場装飾の仕事がほとんど。
トレンドをうまく取り入れたアレンジの技術はだいぶ身につきましたが、本当はもっと接客の仕事をしたかったので、
何だか物足りなさを感じていました」

ここでの仕事は会場責任者と打ち合わせをして、アレンジ、会場装飾をする作業の繰り返し。
古賀さんは、直接お客さんの反応が見られて、生活に密着した花の仕事にもっと携わりたいと思い始めていた。

「独 立してフラワーショップを開業するのは、以前からの夢でした。
不満を抱えながら仕事をするよりは、新たに挑戦してみるのもいいと思って。
でも、あと一歩が 出ない……。そんな時、同僚のひとりも店を持ちたいと考えていることがわかったんです。
だったら2人で開業しようって、すぐに話が決まりました」

なかなか独立に踏み切れなかった古賀さんだったが、仲間が見つかったことで一気に夢に加速がついたのだった。

【起業の一歩はどうやって】

早速、店舗探しから始めた彼女たち。なるべくイメージにあった店を選びたいと、
自分たちの足で希望するエリアを歩き回った。
不動産屋も活用したが、あまり効果は期待できなかった。

「若い女の子2人では、不動産屋さんにも真剣に相手にしてもらえなかったのです。
だから、自分たちでも一生懸命歩き回って探しました。
そうして見つけたのが今の店舗です。
でも、中を見ると想像していたよりずっと広くて家賃も高い。
最初はとても悩みました」

しかし、東急東横線用賀駅から徒歩10分と立地も良く、目の前に公園があって、周りは閑静な住宅街。
2人が考えていた店のコンセプトとぴったり合うのだ。
そして、敷地が広い分、バックスペースを大きめにとって、フラワーアレンジのレッスンを行うことを思い立った。

「以前のショップ経験もあり、駅前でせわしなくお客さんの対応をするより、住宅街でゆっくり接したかった。
ここは、そんなイメージにもぴったりだし、大きなショーウィンドウがついているのも魅力的でしたね」

すぐに内装に取り掛かるが、手持ち資金は200万円。
物件の保証金も、大幅に下げてもらい100万円になったが、残りは少ない。

「自分たちでやるしかないと決意しました。
洋書などを参考にしてイメージを構築し、木材を買ってきて床に敷いたり、陳列台をつくったりしたんです」

センス良く仕上がった店内は、素人がつくったとは思えないできばえ。
費用は、材料費の100万円のみというから驚きだ。

こ うして1ヵ月後、フラワーショップ「フルール・ド・ショコラ」をオープン。

店内の装飾は、お客さんが自宅に飾る時の参考になるようにと、生活感のあるもの を意識している。
また、フラワーショップではもちろんのこと、一緒に始めたフラワーアレンジメントのレッスンでも、
前職で身に付けた高いアレンジメント力 が大いに役立っている。 

【一緒に働いていた友人が退職。たった1人の挑戦が始まる】

彼女たちのお店は経営も順調だったが、開業から 2年後に、一緒に働いていた友人が留学を決意。
店を辞めたいと相談されたのだった。

「その話を聞いても、悲観することはありませんでした。
不安も少しありましたが、迷わず一人で続けていこうと決めたんです」

そうして、古賀さんのたった1人の挑戦が始まった。今まで無休だったお店は、
体のことを考え週1日は定休日を設けることに。クリスマスなどの繁忙期にはアルバイトを雇い、乗り切った。

一人でのペースにも慣れ、最近では自分の思いとおりに店内を装飾できることにも喜びを感じている。

「他 店とは品揃えが少し違うので、遠くから来店してくれる方も多いんです。
リピーターの方もだいぶ増えて、ディスプレイのアドバイスもその人の好みに合ってい るものを
提案できるようになりました。
やはり、直接お客さんと接する仕事は楽しいですね。
前職で身に付けた技術を生かすだけでなく、さらにアレンジを重ね て、自分らしさを出していきたいですね!」
 

【ショップ概要】
フルール・ド・ショコラ
所在地 :  東京都世田谷区
設立 :  2000年10月

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