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提携事例

株式会社トヨコーと鈴与建設株式会社は、2016年10月3日、合弁会社のフォーカス・エンジニア株式会社を設立。トヨコーが開発した、塗膜やサビを除去するハンディ型のレーザー装置による橋梁などの改修工事のほか、同装置の用途開発を手掛けていく。本工法は、母材を傷めずに細部まで効率的に除去できる画期的なものとして注目を集めている。

鈴与建設(鈴与グループ)の背景と狙い

物流を中心に広範なサービスを展開し、多様な顧客と関わりを持つ鈴与グループ。さらなる顧客の課題解決のためには、従来の課題であった技術開発への取り組みを強化する必要があった。2020年に向けて策定した中期経営計画にその課題を掲げ、さっそく先端技術・サービスの情報収集の一環として、2015年に初めてILSに参画する。

トヨコーの背景と狙い

塗装業としてスタートしたトヨコーの二代目経営者である豊澤一晃社長は、経営安定化のために全国にある鉄道や道路の橋梁の改修工事に着目。同じ静岡県の浜松ホトニクスが中心となり設立した光産業創成大学院大学に6年間在籍し、レーザー光による塗膜除去装置を開発した。この販路開拓などのために、2014年からILSに参画する。

提携内容

橋梁のメンテナンスは、塗膜やサビ落としをした上で再塗装を施す。その塗膜・サビ落としは、従来、研削材をぶつけ、物理的な摩擦や衝撃で鋼材の表面を削り落とす方法が用いられてきた。しかし、多量の粉塵や廃棄物が発生するとともに、細部への処理が困難なうえタイトな間隔で粉塵抑制後の下塗りをしなければならないため、品質確保に問題があった。レーザー光による塗膜除去装置ならば、レーザー光で瞬時に塗膜やサビを溶融・蒸散・熱破砕して除去。粉塵の飛散が少なく廃棄物は従来の1%以下に抑制できる。

前職の海運会社で営業に携わり、船倉のサビの問題を熟知していた鈴与株式会社の鈴木健一郎社長は、ILSでこの装置のデモンストレーションを見て画期的な価値を即座に評価。グループの鈴与建設を窓口として連携する方針を決めた。

「建設事業は、基本的に施工して終わりのフロービジネス。ストックビジネスといえるメンテナンスはぜひ育てたい事業と考えていました。そのために、この装置は強力な武器になると感じました」と鈴木氏は言う。その申し出に豊澤氏も快諾、直後から頻繁に会合を重ね、役割分担を詰めて1年後にフォーカス・エンジニア設立に至る。

鈴与の提携ストーリー

商談リクエスト数※1

47

商談数

20

後日フォローアップ

11

提携合意数

1

  • ※1) 大手とベンチャー双方からの商談リクエスト(商談依頼)合計。ILSでは参加ベンチャー企業を様々な検索軸で検索し、リクエストを行う事が出来ます。また、ベンチャー企業からもリクエストがあります。この仕組みにより、事前に精度の高いマッチングが可能となります。
鈴与株式会社 代表取締役社長 鈴木健一郎氏

鈴与グループは約140社からなりますが、これまでベンチャーとの接点はさほどありませんでした。
しかし、技術開発力を強化するためには、ベンチャーの力も積極的に取り込む必要があります。

ILSは、目利き力のある方が数多くあるベンチャーから優良な企業を選別して会わせてくれます。そこに最大の魅力を感じますね。

15年度は20社、16年度は40社と面談できました。

株式会社トヨコー 代表取締役社長 豊澤一晃氏

地方の小規模企業として、ILSは大手企業の、しかも経営者に直接会える機会として大変貴重なものと考えています。
当社は、まだ研究開発段階であったものの第2回目から参加し、大手の動向などを探ってきました。

今回、ILSから1年程度で鈴与建設さんと合弁会社を設立できたのは、鈴木社長と直接進めることができた点と、同じ静岡県という地の利が大きいと思いますね。