事例一覧に戻る

提携事例

seven dreamers laboratories株式会社(以下、セブンドリーマーズ)、大和ハウス工業株式会社、パナソニック株式会社は、2016年4月11日、合弁会社セブン・ドリーマーズ・ランドロイド株式会社を設立。同社は、セブンドリーマーズが開発した世界初の全自動洗濯物折り畳み機「laundroid」(以下、ランドロイド)の商品設計、量産化開発、製造および販売を行っていく。

大和ハウス工業の背景と狙い

創業100周年に当たる2055年に、連結売上高10兆円を目指している大和ハウスグループ。成長を加速させるためには、ベンチャーとの協業にも積極的に取り組むというスタンスで、介護ロボットのサイバーダイン社との業務提携などの実績もある。このほどの「ランドロイド」は、商品である戸建住宅やマンション、医療・介護施設ソリューションの付加価値の向上に直結するという意義があった。

セブンドリーマーズの背景と狙い

ベンチャーとしての急成長カーブを追求していく上で、不足している販路や資金力などのリソースを手早く得るために、大手とのパートナーシップが必要と考えてきた。特に開発に成功した「ランドロイド」においては、主要販売チャネルとして、ハウスメーカーでの販売時にプレミアムオプションの形で設置する“ホームビルドイン”を検討。この推進のため、国内企業の提携先を探していた。

提携内容

“世の中にないモノを創り出す技術集団”を標榜するセブンドリーマーズ。一般的な家庭で一生のうちに費やす洗濯作業は約1万8000時間(750日)といわれている。そのうちの半分が、洗濯物を畳み、仕分けし収納する手作業である。「洗濯機と乾燥機は昔からあるのに、洗濯物を畳んで仕分け収納する機械がないのか」という疑問から、同社は2005年春から当該製品の開発プロジェクトをスタートさせた。そして数々の難関を乗り越え、2015年、ついに製品化に漕ぎつける。

本製品の量産や市場投入に必要な大手企業とのパートナーシップを組むため、阪根社長は第2回目のILSに参加。大和ハウス工業の樋口武男会長によるキーノートスピーチの中で「ベンチャーと組まないと売上10兆円とはならない」など、ベンチャーとのオープンイノベーションの重要性について熱弁を振るう内容に衝撃を受け、「その相手はまさしく当社だ」と確信、同日のネットワーキングパーティーに参加していた大和ハウス工業新規事業開発のキーパーソンへアプローチし話を繋げ、後日、樋口会長に直接プレゼンテーションする機会が設けられた。その日のうちに樋口会長からGOサインが出されるという即決であった(後に取締役会によって正式に決議)。

その後、阪根社長はパナソニックとも提携を取り付けることにも成功し、セブン・ドリーマーズ・ランドロイドの設立に至る。

大和ハウス×セブンドリーマーズの提携ストーリー

「きっかけ」

第2回ILSのキーノートスピーチに大和ハウス工業樋口会長が登壇。 聴講していた阪根社長がベンチャーとの提携に熱弁を振るう内容に衝撃を受け、提携打診を決意

「出会い」

その日のネットワーキングパーティーで、ILSアドバイザリーボードメンバーの紹介を得て阪根社長が大和ハウス工業新規事業開発のキーパーソンへアプローチ

「製品デモ」

ILS終了後すぐに、田村上席執行役員ら大和ハウス工業新規事業開発メンバーがセブンドリーマーズの相模原工場を訪問、阪根社長から「laundroid」の開発状況、製品デモを受ける

「合意」

3か月後、阪根社長と樋口会長の面談がセットされ、その日のうちに樋口会長から田村上席執行役員に「出資を視野に検討せよ」と即決の連絡が入る

大和ハウス工業株式会社 経営管理本部 経営戦略担当部長 兼 ヒューマン・ケア事業担当 上席執行役員 田村 哲哉氏

当社は元々、1955年4月に発売した倉庫「パイプハウス」で創業したベンチャーでした。台風の多い日本には頑丈な構造の建物が必要という社会的課題を解決することが、創業者・石橋信夫の事業テーマとなったのです。以来、人の生活を豊かにするという軸をぶらすことなく事業の幅を広げていきました。今回のセブンドリーマーズさんとの提携も、完全にその軸に沿ったものです。ヒューマン・ケア事業の新しい目玉として大きく育てていきたいと考えています。

セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ株式会社 代表取締役社長 阪根 信一氏

当社の存在意義は、“世の中にないモノを創り出す”ことにあります。それには二つの条件があります。一つは、人々の生活を豊かにするものであること。もう一つは、技術的なハードルが高いものであることです。このほど開発に成功した「ランドロイド」は、まさにこの二つの条件を最高レベルに満たしたものであると自負しています。この商品を世に出して行く上で、大和ハウス工業さん、パナソニックさんという最高の座組みが実現したことには、大いに勇気づけられています。