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失敗しない設備投資

公開日:2013/10/31  最終更新日:2018/12/25

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老舗メーカーの工場を訪問した時のことです。敷地内には建築時期や仕様がバラバラな建物が点在し、それぞれの建物も増改築が繰り返されていました。見た目や使い勝手は決して良くはなさそうですが、このような工場は、金融機関が融資判断を行う上で大きなプラス材料とする場合があります。

なぜなら、つぎはぎだらけの建物には、長年にわたり身の丈に合った設備投資を繰り返してきたという経営者の堅実な姿勢が表れているからです。

創業にあたり、きれいな事務所や新品の機械を一式揃えることも、夢を形にするという意味では「正解」なのかもしれません。きれいな事務所が従業員のモチベーションを上げることもあるでしょう。しかし、創業後の売り上げは予測がつきにくいものです。赤字が続き余剰金からの補填が必要な場合もあるので、設備投資に自己資金を使いすぎることは賢明ではありません。

そして、建物や機械も時とともに劣化するため、建て替えや買い替えが必要になります。今まで私は多くの創業に携わってきましたが、創業時に過剰に設備投資したために資金に余裕がなく、機械が故障がちになっても機械の買い替えに踏み切れない話をよく耳にしてきました。使い勝手の悪い機械は生産性が悪いので、売り上げ低下につながります。

時代の変化に合わせて設備を入れ替えなければならない時もあります。例えば、今ではガソリンスタンドといえばセルフ式がほとんどですが、かつてはスタッフが給油するフルサービスが主流でした。セルフ式ガソリンスタンドは人件費を削減しガソリン代を安く提供できるため、年々利用客が増加する一方で、フルサービス式のガソリンスタンドの利用者は減少していきました。フルサービス式のメリット、セルフ式のデメリットはそれぞれありますが、時代の変化に合わせた設備投資をしなければ顧客は離れてしまいます。

設備投資で失敗しないためには、小さなことからコツコツと投資を繰り返すことです。無理のない範囲で投資しておけば、資金繰り悪化のリスクを抑えることができ、設備の陳腐化や時代の変化にも柔軟に対応できるようになります。

また、設備投資は有形であることが多いため、事業継続の期間に合わせて年輪のように積み重なっていきます。それだけに、設備は経営者にとって愛着が湧きやすいものかもしれません。

企業の歴史がそのまま感じられる工場を案内する時の老舗メーカーの経営者は、とても誇らしげで格好良く見えました。

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