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反対者を味方に

公開日:2013/10/31 最終更新日:2019/09/11

b7aa1677c1edd41f758d38f115aaf7df_s先日、ある飲食店の創業計画書を見てびっくりしました。

飲食店を始める理由や資金計画等が分かりやすく説明されており、また、写真やイラストが効果的に使われていて店舗イメージが手にとるように伝わりました。立地や競合店の調査に基づいた綿密な収支見通しも作成されており、事業にかける社長さんの熱意が伝わってきました。

なぜこのような計画書ができたのでしょうか。

その会社は2年前にシステム開発業を創業し、事業は軌道に乗っていました。とはいっても、まだまだ小規模で業務は社長中心に動いており、社長1人で飲食店の準備にあたる余裕がありません。また、飲食店が全くの未経験分野であったことから、従業員の猛反発にもあいました。

社長さんは反対する従業員に「飲食店の採算が見込めなければ計画を中止するので、採算についての調査に協力してほしい」とお願いしました。集客状況や客単価を調査するために、従業員と交代で競合店を1週間観察し続けたこともあったそうです。

この会社の素晴らしいところは、新しい事業に反対する従業員の意見に社長さんが真摯に向き合う姿勢でいたこと、そして、従業員が率直に猛反発できるほど風通し良く社長に意見できる社内風土ができていたことにあります。

「クレームは宝の山」といった言葉もあるように、耳の痛い話は会社の成長に活かすことができます。お客様のような外部の人からもたらされる意見の場合と内部の従業員からもたらされる意見の場合がありますが、いずれにしても批判や反対意見の中には会社にとって大切な気づきが含まれていることが多いのではないでしょうか。

社長を中心にして動いている会社であれば、周囲の従業員がイエスマンばかりになるリスクは大なり小なり生じます。イエスマンで固められた経営部門の判断により経営が傾いてしまった会社の話を耳にすることもあります。

この会社の社長は、イエスマンに囲まれた裸の王様にならないように従業員と向き合って仕事を続けてこられたのだと思います。また、従業員も、ただ社長に気に入られることだけを考えるのではなく、会社にとってのよりよい形を考えながら仕事を進めることができていたのではないでしょうか。

社長も従業員も未経験分野である飲食店立ち上げに対して、謙虚な姿勢で臨む気持ちを共有していました。そのため、慎重に検討すべき多くの項目を洗い出すことができました。既に立ち上げていたシステム開発業が軌道に乗っていたにも関わらず、驕りの気持ちを持たなかったことが窺えます。

社長さんが反対意見を持つ従業員と議論や検証を積み重ねて作成した計画書の内容は、第三者である公庫にも説得力を感じさせるものとなっていました。創業の際は、自己資金などの物理的な条件だけでなく、計画書から見えてくる熱意が重要なのは言うまでもありません。反対者を味方につけることを可能にする柔軟な姿勢は、創業時の大きなプラスとなることでしょう。

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