開催日:2007年3月11日 会場:東京・赤坂プリンスホテル
2007/01/14 [大挑戦者祭2007エリア代表選] 四国エリア代表選
2007/01/14 [大挑戦者祭2007エリア代表選] 四国エリア代表選
2007/01/14 [大挑戦者祭2007エリア代表選] 四国エリア代表選
2007/01/14 [大挑戦者祭2007エリア代表選] 四国エリア代表選
2007/01/14 [大挑戦者祭2007エリア代表選] 四国エリア代表選
2007/01/14 [大挑戦者祭2007エリア代表選] 四国エリア代表選
2007/01/14 [大挑戦者祭2007エリア代表選] 四国エリア代表選
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庵治石とステンドグラスをコラボ。「石」のイメージを超えた癒しのインテリア作り。
名石なのに後継者不足、価格低迷…。庵治石の未来を考え抜いた末にたどり付いた既成概念を超える石と光のコラボ。これぞインテリアに石の可能性を拓く鍵!
審査員の一人が言った「神秘的」という言葉が滝内さんのプレゼンテーションのすべてを表していました。美しいスクリーンに合わせ、決して難しい言葉 は使わずにゆっくりとしたトークを展開。声のやさしさも手伝って審査員一同が見せていたのは、子守歌を聞くような穏やかな表情です。
しかし、プレゼンテーション後は審査員の態度が一変。売上目標数字に関する事柄をはじめ、次々と質問が発せられ、なかなか辛口のコメントも寄せられ ました。もっともこれは、滝内さんのビジネスプランに確かな将来性を見いだした結果のようで、その証拠に3人の審査員が販売協力の札を挙げました。
それもそのはず、滝内さんが提示したビジネス起業案は、その神秘性に反し、しっかりと地に付いています。庵治石の採掘元に嫁いでいる身としての血 縁・地縁はもとより。庵治石の販売活動や関係イベントなどで築いた石彫りアーティストなどとの人間関係も加え、製造態勢確立など事業が本格化した際の確か な設計図が描かれています。それだけに、懇親会においてディスプレイした製品例はいずれも完成度が極めて高く、一番多くの人を集めているように見えまし た。
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歯科衛生士だった身から「石屋さん」と自ら呼ぶ家に嫁いだ滝内さん。地元で始まった『庵治石と光のコラボレーションで町おこし』をしようという「街 灯りロード」が創案のきっかけだったと言います。が、それにしても不思議なのは、いくら家業になったとは言え、それまで「石」とはまったく無縁だった彼女 が庵治石の新しい世界を拡げるという活動を始めたこと。そのギャップに水を向けてみると、言われてみればと言いつつ、「けっこう思い切ったことをしたんで すネ、私」と照れます。どうやらギャップをつなぐのは、歯科衛生士時代にその大切さに気付いた「いやし」の効果。それをなんとか庵治石に取り込みたいと 願った結果が今回の四国挑戦者祭のエントリーとなったようです。
プレゼンテーションの神秘性を良い意味で裏切る現実的な態勢づくり、製品の緻密さに対極するような大胆な行動力…相反する要素のコラボレーションこそ、あるいは滝内さんの最大の武器なのかもしれません。![]() |
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子どもたちに贈りたい。ちょっと不思議でパッと新しいネイティブ英語の学習法!
海外で通じる英語を話せる日本人をもっと多く!と、英語教師の経験で感じた痛烈な実感。そこから生み出されたのは、斬新かつ個性的なネイティブ英語学習法!
客席に陣取る応援団の鳴り物に迎えられ、パワフルで明るいキャラクターを全身で表しながら登場した合田さん。プレゼンテーターとしてのインパクトの 強さは申し分ありません。それを裏切らずに始まったプレゼンテーションはトークというよりも“しゃべり”と表現したいほどの親しみやすい話し方。まるでス テージで漫談でも演じているようです。
また、会場の一人一人に向かって話しかけているかのようで、間のとり方も絶妙。後ほど伺ってみると、「私、大坂でとれましたから!」。思わずうなず かせられる答えが返ってきました。現在は英語教室の先生をされているという状況もトークにさらなる磨きをかける要因になっているようです。
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ただ、プレゼンテーション当初は何をどう事業化したいのか、結局のところ何を販売するのかなどなど、商品システムが審査員にもわかりにくかったらし く、それらに関する説明の要求も。但し、これは商品特性が百戦錬磨の審査員の方々にとっても想定外であるほどの個性を持っていたことの証でもあります。た だ、それを説明しきるには7分の持ち時間は短すぎたよう。結局、その後の審査員の質疑応答の段階になって会場の観客を含めて皆さん納得できたようです。
紹介すれば、たとえば時計に「clock」と記したシールを貼り、そこに専用のペンを当てればディスプレイに発音時のネイティブの口元が映し出され て発声もされるというのが基本的な部分。つまりネイティブの英語発音をペンを使って学ぶというもので、すなわちネーミングが「ペングリッシュ」。
学校用と家庭用(個人用)など各種セットも使用方法に合わせて組まれ、それぞれに価格も設定されるなど、すでに事業具体化の兆しを充分に見せています。
「楽しく学べたら英語を好きになるでしょう!」
パワフルな合田さんが一生懸命に語る新しい英語の学び方。元気ムードそのままの英語学習の世界が拓ける明日は、意外に近いのかもしれません。![]() |
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社会を脅かす「登下校時の子どもたちの危険」へ、挑戦状たるガードシステムとは?
根っこをおろした留学の地で芽生えた「子どもたちを守りたい!」という気持ち。使命感に燃える心で綿密に築き上げた安全システムを携え、起業の明日へ!
ステージに立ったのは、見るからに真面目そうな青年。中国からの留学生の鐘明さんです。細かな数字を交えながら一生懸命にビジネスアイデアを説明す る姿は誠実そのもの。母国語ではない言葉でのトークプレゼンテーションは決してたやすいものではなかったでしょうが、外国人による日本語弁論大会で香川県 知事賞を受賞した実績は、やはり伊達ではありません。
会場では、一列に陣取った応援団から鐘明さんPRメッセージボードが上がります。
顔ぶれは老若男女とりまぜ多彩。留学生の身でありながらも、彼が地域にしっかり根っこを生やしていることを物語る風景です。
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鐘明さんのビジネスアイデアは登下校の子どもたちの安全を守るためのシステムを地域社会に提供していくというもの。トークとスクリーンはその概要説 明に終始してしまったものの、懇親会の際に見せていただいた資料は詳細にして緻密。ステージでのプレゼンテーションの際にはお目にかかれなかったものが中 味も濃く揃っています。なるほど、このすべてを説明していたのでは、少なく見積もっても数時間は要しそう。どうやら鐘明さんの一番の敵は、たった7分間と いう、資料の緻密さに比しての短か過ぎる持ち時間だったようです。
しかし、気になるのは、香川県でのこの提案ということ。若い世帯のそばにその両親が住む状況が多いのが地方都市。それによって子どもの送り迎えなど もカバーされていたりします。ならば、東京などの大きな都市で起業したほうが有利では…?疑問をぶつけてみると、言葉一つを一つを探すように「やはり今は 香川で住んでいて、私自身、今は香川の人間ですから…」と、プレゼンテーション時の誠実な雰囲気そのままに答えてくれました。あるいは、香川県で築いた温 かい人間関係が彼の希望や計画を大きく後押ししたのかもしれません。
愛する人たちに囲まれ、愛する人たちを守りたいと願う心から発したアイデア。誠実な鐘明さんの人柄からすれば、当然の帰結だったのでしょう。![]() |
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「もっと楽しめる旅」を探して人生の船出。たどり着いたのは旅行サイトの新機軸!
旅行代理店に勤める身に感じた、まだまだ足りない「消費者視点」。試行錯誤の末に、代理店の立場を捨て去ることで組み立てた旅行サイトで旅行業界へ投じる一石!
新しいタイプの旅行サイトの案を引っさげて登場した田中さん。ハリのある声で展開されるトークは言い方は悪いものの、実に場馴れしている感じです。 伺えば、なるほどなっとく。以前に広告代理店に勤務されていたことがあるとか。プレゼンテーション慣れしているのも、もっともな話です。スクリーンに映し 出されるチャート図なども、訴えるべき内容の肝心な部分は大きく記されるなど、そのすべてを読まなくても充分に意図が伝わるほど的確。これもまた、広告分 野で培った訴求テクニックなのでしょう。
トークも端的かつ明瞭で審査員一同、トークのリズムにのってうなずいています。
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ただし、この審査員のうなずきを決して額面通りにとらないほうが良いとわかったのは質疑応答に入ってから。似たような企画はすでにある、独自性に欠 ける、また、田中さん自らが口にした「カリスマ投稿者」確立に対する考え方の詰めの甘さなど、厳しいコメントが数々。あるいは田中さん、打たれ強い挑戦者 と受け止められてしまったのかもしれません。
後ほどの懇親会の際、利用者の視点と言っても、旅行代理店や広告代理店とのつながりがどこかに残れば、純粋に利用者の側に立つのはなかなか難しいの では…と、少し意地の悪い質問をぶつけてみると、まいったなぁ、という表情。そこは田中さん自身も充分に自覚している部分で、「正直なところ、エントリー するにはまだまだ準備不足ではあったんです。今回はちょっと勢いで出ちゃったという感じで…」と苦笑い。しかし、この難しい課題から逃げるつもりも目をつ ぶるつもりも決してないようで、その胸の内にはすでに作戦の一端もしっかりあるように見受けました。
取材の終わりに「また(この場に)帰ってきますヨ!」といわんばかりの自信の表情を横顔にチラリと見せた田中さん。企画をブラッシュアップしてリベンジに挑む姿をしっかり予感させてくれました。![]() |
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日本古来から伝わる「水引」を昇華させ、現代に花開く装飾品・インテリアに!
先人たちから受け継がれた技と美を現代に活かし、広く海外へも…。水引を伝えることは日本文化を伝えることと信じる心で、真っ直ぐ進むニュー水引事業化ロード!
控えめな雰囲気で登場した土田さん。プレゼンテーションをスタートしたものの、原稿を読みながらのトークが棒読みの上に、スクリーンとの連動性も今 一つしっくりきていません。どうやら、緊張のあまり自分のペースをつかみきれないようです。そのためか審査員の集中度もあまり高そうには見えませんでし た。
もっとも、土田さんのパワーは何といっても、彼が事業化を目指している「水引の装飾品」という製品の独自性にあります。水引と言えば、最近はお祝い の熨斗袋にかけてあるものを見かけるぐらいで、「水引って何?」という若い人も少なくありません。しかし、日本古来の伝統工芸である水引を現代の装飾品に 昇華させたその製品はその他のものと比べても異彩を放っています。しかも土田さんは、実際に水引で創作した髪飾りを付けた和服モデルを審査員席に回らせる という実力行使も見せました。
それだけが功を奏したわけでもないでしょうが、プレゼンテーション後は審査員の面々から商品としての水引飾りに対して高い評価が寄せられ、資金提供や販売協力といった現実的な対応への意志も次々と提示されました。
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懇親会会場で展示物を拝見しながら、水引を事業化しようと思ったきっかけを伺うと、「海外に行った時に水引をプレゼントするとどの国の人も、見た瞬 間に目を輝かせ、歓声をあげて喜んでくれるんです。海外に言って初めて日本が見えるとよく言いますが、私も、ああ、水引ってそんなに素晴らしいものなのだ と改めて実感したんです」。語りながら、それらのシーンを改めて思い出したのか、ご自身もその口元をほころばせます。
辛口に評価すれば、自ら夜なべして制作したという製品例の完成度は決して高いものではありませんでしたが、それらを手にする時の土田さんの目には水
引への深い愛情と自信が宿っているように見えます。それらは必ず、「ブランドパワーづくりが必要」など、審査員から寄せられた課題をクリアしていくための
大きな力になっていくことでしょう。
土田 裕也氏
一度はサラリーマン生活を経験するも、海外旅行などで実家の会社の製品である水引の素晴らしさを再発見。改めて実家の会社に新入社員として入社し、水引加工技術を一から習得。現在は技術のさらなる向上に日夜努めている。
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5期目売上目標5億円!SNSとフリーペーパーの連動で挑む地域盛り上げと全国展開!
SNSとフリーペーパ。相乗効果を持たせれば可能性はどんどん広がるはず。地域密着サイトの雄が挑む総合コミュニケーション企業の確立と全国制覇!
昨年の雪辱を期してラストにプレゼンテーションに臨んだ鳩谷さん。もっとも、彼自身は初登板。緊張していると言葉では発しつつ、トークはなかなか堂 に入っています。すでにこの時点で運営サイトは順調に稼働し、フリーペーパーまでも作り上げている実績のなせる技でしょうか。その迫力を受け止め、審査員 一同も集中して聞き入っています。
熱いような視線の中、地域密着のフリーペーパー、店舗参加型SNS、ポータルサイトの相乗効果で地元香川県を盛り上げていこうというビジネス意図を 訴える鳩谷さん。さらには、将来は日本全国を視野に入れているとまで語ります。そこまでいうだけあって売上目標もドーンと大きく、5期目で5億円!その数 字が刺激剤になったのか、審査員からは情容赦ない質問やコメントが次々と飛び出します。曰く、「会員増のための方策は?」「現在は地元だからいいが、他地 域へ展開した際にはよそ者。それをどうカバーする?」…。
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しかし、それらに対して決して臆することなく答える鳩谷さん。さすがにドコイコシステム専務の肩書を持ってこの場を任せられただけのことはありま す。プレゼンテーションの後、「シビアにやられてましたネ」と、審査員のコメントに対する本音の部分をさぐってみると、頭をかきつつ「厳しいです ねぇ…」。
思い出すも悔しい昨年のセミファイナル敗退が発奮材料のひとつにもなったのでしょうか。鳩谷さんたちのドコイコシステムはすでに有限会社設立時の目 標であった株式会社化もフリーペーパー創刊も果たしています。これから会社設立という起業人に比べれば、充分に軌道に乗っているかに見えるがと、さらに 突っ込むと、両手を振りつつのアクションまで加えて「とんでもない!!」。
大きな目標を抱く鳩谷さんたちにしてみれば、どうやらやっとスタート地点に立ったばかりの気持ち。さらなるステップを踏み出すためにはまだまだ力不足の面があるという謙虚な姿勢も決してポーズだけではないようです。
鳩谷 泰啓氏
高校卒業後、パティシェを経験した後、フルコミッション営業会社に1年間勤務。昨年、河野大輔とともに設立したドコイコシステムで経営陣として、営業職とパティシェとしての接客で磨いた対人術を発揮している。
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誰にでも記念日がある&できるから…記念日サイトで幸せの輪を世界へ!
ちょっとした気遣いが人を幸せにするならば…その気遣いを多くの人にひろげ、幸せの輪を広げたい。気遣いをエナジーにするニュー企画サイトの提案!
トップバッターというプレッシャーのかかりやすい登場にもかかわらず、堂々の切り出しで始まった藤田さんのトーク。緊張していると言いながらも、再 チャレンジという余裕でしょうか。自らを「記念日オタク」と称するなどわかりやすい言葉を巧みに使い、会場の“ツカミ”も上々です。
藤田さんのビジネスアイデアは基本的にホームページサービスですが、一味違っているのは、「記念日」を事業展開のキーワードとしていること。とこと ん記念日にこだわったサイトには、人がほとんど知らないさまざまな記念日をサーチできたり、友人・知人の誕生日や記念日を登録したり。さらにそれらをニー ズに応じて周知したりすることでみんなを幸せにしていきたいというのが主旨です。
その記念日も、歴史上の記念日や個々の誕生日、結婚記念日など一般的な記念日だけではありません。日常の中で小さなハッピーに出会ったら、「その日 をその人の○○記念日にしてしまおう!」と提案することでユーザー総拡大を図っていこうという考えも。その、そうとう強引な記念日づくりの提案には会場か ら期せずして笑いも起こりましたが、「なるほど」と納得の笑いが少なくなかったようです。
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そんな藤田さんのトークの中には、「幸せ運用」「ハッピ・ーエンジン」「ハッピー・ポータビリティ」など、そのままキャッチフレーズになりそうな印 象的な言葉が散りばめられています。そうした言葉の原泉はと尋ねてみると、藤田さん曰く。「結婚式とかに呼ばれてスピーチをする機会が多いんです。その度 にいろいろ言葉を考えたりするから、それが役に立っているのかも…」。なるほど、明瞭でパワフルなしゃべり方はお祝いスピーチには最適任。それがこうした プレゼンテーションの場でも活かされるというのも思わぬ余録のようです。
「楽しいことを考えるって幸せな気分でしょう!」とも、くったくのない笑顔でいう藤田さん。幸せ発信パワーがそのままビジネスパワーと言えそうです。
藤田 雅和氏
地域社会に根を下ろした企業の中で、消費者向けのASPサービス企画・開発・運営の業務において、メールマガジンやホームページ運用の実践経験を蓄積。そこに独自性や新しいアイデアを加えて只今起業へ、パワー全開中!