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大挑戦者祭2005 レポート

開催日:2005年2月11日(建国記念日)  会場:東京国際フォーラム

ネットで独立

誰 でも比較的手軽に始められるネットビジネス。でも、手軽な分だけ競合も多く、なかなかうまくいかないのが現状のようです。「ネットで独立」の本ディスカッ ションでは、3人の大活躍中のネットベンチャー社長から会社が成功した要因を聞き出したいと思います。来場された皆さんは、ネット起業がうまくいくノウハ ウをぜひともお持ち帰り下さい。


増永氏 皆さんが、起業の際にネットビジネスという切り口を選んだ理由をお聞かせください。


粟飯原氏 96 年にネットを始めてすぐに、ネットの世界の面白さに惚れ込んでしまいました。というのも、1人1人の「とっておき」の情報を1000人分集めれば1000 個の「とっておき」情報のデータベースができるからです。各自の「とっておき」をみんなで共有できるのは幸せなことだな、と思ったのがネットで起業する きっかけとなりました。
もう一つの理由は、投資額が少なくて済むからです。例えば会社員時代から始めた「OL美食特捜隊」は、5人の仲間で3千円ずつ出し合って作ったサイトですが、現在は首都圏3万人の方にご覧になって頂くまでに成長しました。
久田氏 私は技術系の人間として、ネットの世界ならどんなアイデアでも形にできるような直感が働いたのです。「ネットの世界でなら魔法使いにだってなれるぞ!」という感触がネット起業を選んだ最大の理由でした。
増永氏 久田社長のように技術とサービスを組み合わせるケースでは、技術力の確保が重要になります。技術力をどのように確保されたのでしょうか?
久田氏 ポイントは、従業員のモチベーションを上げてやることです。私は従業員によくこう言うんです。「世界史を勉強するなら2000年以上の知識を覚えないとい けない。でも、コンピュータは高々50年分の歴史しかないんだから、その気になれば何とかなる。うまくいけば、コンピュータの世界でニュートンになれ可能 性だってあるんだよ」って。
増永氏 ネットビジネスと一口で言っても実はたくさんの種類があり、大きくサービス系ビジネスとインフラ系ビジネスの2つに分けられます。家本さんは、15歳で事業を立ち上げられたということですが、どうしてインフラ系のネットビジネスを選ばれたのでしょうか?
家本氏 私の営んでいるレンタルサーバサービスは一言で言えばストック型の業種で、設備投資が大量に必要になるという特色があります。一方で新興の会社が急成長す る余地の少ない事業であり、平均解約率さえ分かれば一年先の業績を予測できるという堅い商売でもあるのです。起業時に15歳だった私は、時流を読まなけれ ばならないサービス系のビジネスでは太刀打ちできないと考えました。そこで、投資を積み上げていくストック型の事業の方が向いているかなあ、とこの事業を 選んだわけです。


増永氏 起 業前にビジネスモデルをしっかり構築しておかないと、途中で方向性が曖昧になってしまったり、行き詰って「こんな筈ではなかった」という事態に陥ってしま います。そこでここでは、パネリストの3氏にご自分のビジネスを例にして成功できたポイントをお伺いしたいと思います。
粟飯原氏 「お とりよせネット」は、質の高いショップと質の高いユーザーとの橋渡しをするというビジネスモデルです。モニターさんの口コミで紹介されたお店を編集部が厳 選し、テーマ別にサイトに掲載します。ショップさんから掲載依頼がある場合も、情報の質を維持するために編集部で有料審査を行います。そこで5人中3人以 上が「もう一度食べたい」と判断しない限り掲載しません。
この事業のポイントは、ニッチポータルを狙った点にあります。仮に今から広いテーマ、たとえば女性向けのポータルサイトで勝負しようとしても、成功はほぼ 不可能でしょう。でも、「おとりよせ」のようにテーマを絞れば、後発でもユーザーを集められる可能性が高いのです。事業を始めてみて「言われてみれば、そ のサービスって便利だね」と思われるようなら、その事業は将来性が高いでしょう。
久田氏 私の会社は、ネット技術を提供して、「インターネットでこういうことをしたいなあ」というお客さんの夢を実現するお手伝いをしています。ポイントは、「夢 が叶うまで、こういう道筋で一緒に頑張りましょうよ」とお客さんととことんコミュニケーションをとることです。ベタですが、熱意ややる気を馬鹿みたいに出 すようにしています。割と体育会系ですね(笑)。
家本氏 我 々のビジネスモデルは、専用サーバなど付加価値の高いサーバサービスを提供するとともに、セキュリティマネジメントも実施するというものです。いつどんな トラブルが起きるかわかりませんから、サーバホスティングは24時間・365日の体制で稼動しないといけない事業なのです。そのためサービス提供体制の確 立が事業成功の鍵を握り、その中でも特に従業員の確保が重要になります。これがなかなか厄介で、我々のような小さな会社にはなかなか有能な人材が回ってこ ない。このままではいつまでたっても同じレイヤーから抜け出すことができないとずっと悩まされてきました。
そこである時期から採用条件を「日本人」から「日本語を話せること」に変えたのです。すると、外国の技術者の間で「あの会社なら雇ってもらえるぞ」とうわ さが広がり、多くの優秀な人材を獲得することができて懸案が解決しました。現在では日本国籍でない従業員が5割を超えています。
増永氏 最後に、会場の皆さんからパネリストへの質問を受け付けたいと思います。


―― どのような観点からパートナーを選ばれましたか?
粟飯原氏 一緒にわくわくできる人、自分と違う強みを持っている人を選びました。
家本氏 私の場合は「番頭さん」タイプの人です。私の意見が間違っている時に毅然とノーと言える人をパートナーとしました。会社を大企業に成長させる経営者の影には、必ず番頭さんの存在があるものです。
増永氏 私は3つの観点を用意しています。一つは素直さ、二つ目が私と方向性が同じであること、三つ目が勉強家であることです。
―― ネットビジネスの今後について、皆さんの予測をお聞かせください。
粟飯原氏 ネットも社会に随分浸透してきて、身の回りにあるのが当然のインフラになりました。ネット内の滞在時間が長くなり、ネットの世界の日常生活化が進んでいま す。その結果、日常生活においては欲しい物を探すより人と話す時間が長いのと同様に、ネット上でも人の集まる場所が検索サイトからコミュニケーションの場 に移行するのではないでしょうか。昨年流行したブログサービスなどはその兆候と言えるかもしれません。
久田氏 ネットによって、例えば何か物事を調べる際に、検索サイトを使えばすぐにまとまった情報を手に入れることができるようになりました。このように、IT革命 は人間が「考える」過程を楽にしてくれたという側面があると思います。その反面、人間が考える場面が少なくなった反動で、頭を働かせる「脳味噌のジム」が 求められるようになってきているのではないでしょうか。今後はTV番組「IQサプリ」の様な、「脳味噌のジム」系のサービスが流行するのでは、と予測して います。
家本氏 現在、IT技術がないと通常の生活が営めなくなる時代になりつつあります。それにも拘らず、極めて多くのサイトが一つのサーバのみで運営しているというの が現状です。特に日本は地震が多いですから、サーバセンターがダウンしたら生活がどうにもならなくなる危険性が大きい。今のネットワークは緊急事態に対し 非常に脆弱であると言えるでしょう。そこで、ネット環境が止まったときの対策が次のビジネスの焦点になるのではないかと思っています。
増永氏 パ ネリストの皆さん、ありがとうございました。ここで本日のまとめをさせて頂きます。ネット起業で何が一番のメリットかというと、レバレッジ(てこ)原理が 働くことです。例えば株価のレバレッジ。同じ収益でも、ネット産業と他の産業とでは株価が10倍違ってくる。これはネットビジネスがそれだけ資金調達しや すいということを意味します。なぜ株価が高くつくかといえば、それはネットビジネスに成長の可能性が大きいからです。この状況は当面続くと思いますので、 これから起業で勝負しようと考えている人は、成長の可能性に賭けて是非ネット起業を選択して頂きたいですね。

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