開催日:2005年2月11日(建国記念日) 会場:東京国際フォーラム
「大挑戦者祭」と銘打った本イベント。でも、いまひとつ挑戦に踏み切れない方も多いかもしれません。挑戦には、モチベーションやきっかけなどの原動力が必要です。メインステージは「感じる」をテーマに、皆様のマインドをサポートするプログラムを用意いたしました。
「起業家を育てる環境が熟していません」。ドリームゲートプロジェクト統括本部長の松谷卓也は、皆様への挨拶の後にこう申しあげました。世界先進国によ
る起業家祭での統計「あなたの国では起業家が支持されますか?」によると、1位のアメリカは91パーセントが「YES」、2位のカナダは88
パーセント、保守的と言われるイギリスで33パーセント、日本は各国最下位の8パーセント。日本は世界第2位の経済大国でありながら、世界最低水準の起業
支援国でもあるのが現状です。
「日本にも起業家を支援する文化を養いたい」。さらに松谷は続けます。しかし、その一方で「別にみなさんに起業を
奨励しているわけではございません」とも。大切なのは各人が今ある環境の中で挑戦することです。今あることに挑戦し、やり遂げ、自信になり、次に挑戦す
る……。この機運が広がることで、日本の雰囲気や文化がよくなると考えます。「失敗を恐れない文化を創ることが第一義です」。挑戦を繰り返す中、今の自分
の環境に満足できなくなった方の選択肢の一つとして起業があるのが望ましいのです。
松谷の挨拶の後、ドリームゲート発足時より応援キャラクターとして多大なご協力をして下さったボブ・サップ氏が登場いたします。松谷より感謝状が渡され、 続くスペシャルスピーチのためご来場下さった中川昭一経済産業大臣からも、記念品として愛・地球博のマスコットキャラクターモリゾーとキッコロの人形が渡 されました。ボブ・サップ氏は、「私はノックダウンされても立ち上がって、再び挑戦する。君達も、倒されてもまた挑戦して欲しい」と、エールを送ります。
続きまして、中川大臣のスペシャルスピーチです。
「日本人にチャレンジ精神がないと私は思いません」と中川大臣はおっしゃいます。歴史を振り返ると、日本の変革期には挑戦者が必ず存在しました。明治初期
には20~30代の人材が過去の連鎖を断ち切り新しい社会を確立し、戦後には文字通りの廃墟から若手が日本を復興しました。最近でも、つい15年前のバブ
ル期は「日本なしでは21世紀の世界経済が成り立たない」と言われていた程です。日本人にはポテンシャルが備わっています。むしろ、必要なのは挑戦する
きっかけです。たとえば、今多くの人が使っているウォークマンも、ソニー創始者の一人である森田さんの奥さんが発した「何で歩きながら音楽が聴けないのか
しら?」という素朴な疑問から始まりました。コンビニエンスストアも、某石油会社のサラリーマンが「もっとたくさんの品物を扱いたいなあ」と思い起業され
たことがきっかけです。ちょっとした刺激や疑問がきっかけとなり、挑戦がスタートするのです。
オープニングイベントの最後は、グッドウィル・グループ株式会社代表取締役会長兼CEOの折口雅博氏による、基調講演です。
創立10年を迎えるグッドウィル・グループの今期末の連結売上を1400億円と予想。この多大なる成功を折口氏は、「必然です。運が良かったからで決して
ありません」とおっしゃいます。折口氏がこう話される理由は、「仮に『運が良かったから』と僕が言ったとしたらそれは『宝くじに当たった』と言っているこ
とと同じです。でも宝くじを当てるために、誰も努力しようとは思いませんよね? でも、逆に、成功には要因があるって聞いたら、ヤル気が出るでしょう」と
考えるからです。
では、どうすれば成功要因をつくれるのか? という疑問に、折口氏は「理念を持つこと」と答えます。
折口氏は、グッドウィル・グループで掲げる10訓から、特に大切な理念として、
一、夢と志を持ち、常にチャレンジせよ
一、物事の本質を見抜け、雑音に動じるな
一、積極果敢に攻めよ、守りは負けの始まりなり
一、スピードは力なり、変化をチャンスと思え
の4つを挙げられます。
グッドウィル・グループは、従業員2万5千人を超す大企業ですが、理念が皆に浸透しているからこそ、社員が意識を共有し、連携して活動できるのです。折口
氏は、理念共有のために「社是や社訓はオフィスに必ず飾ってください。毎日でなくてもいい。1週間に1回でも、1ヶ月に1回でもいいので読み上げて、社員
と理念の共有をしてください」。
そしてさらに、何よりも大切なこととして「常に当事者たること」を挙げられます。自分は当事者であるという意識
が、人任せにせず、自ら行動することへの原動力となるのです。「他人がやっていることを見て、常に自分だったらどうするのかということを考えてください。
常日頃そう考え、こうしたらいいというデータベースを自分の経験値として持っていれば、いざというときに迅速な対応が可能になります」と折口氏は基調講演
を締めくくられました。
経済産業大臣 中川昭一氏特別講演、チャレンジャー ボブ・サップ氏登場!
基調講演:グッドウィル・グループ株式会社 折口雅博氏
永遠のチャレンジャー やるなら世界一を。私の挑戦心を駆り立てるもの。
[株式会社ライブドア 堀江貴文氏]×[全日本柔道連盟女子強化コーチ 古賀稔彦氏]
起業への第一歩をどう踏み出すか。~ 起業家 BEFORE & AFTER ~
[株式会社サイバーエージェント 藤田晋氏]×[株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ 野尻佳孝氏]
学生が秘めた無限の可能性が新たな時代を創り出す。
株式会社オプト 鉢嶺登氏、株式会社ネクシィーズ 近藤太香巳氏、インターン1、2期生